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福祉とお金



お金に対する誤解をずっと持ち続けていた

子どもの時、お小遣いをもらい、使い方を考えるのは楽しかったが

ある時から、お金のことを言ったり考えたりするのは

お行儀が悪いと考えるようになった


福祉の仕事に着いた直後は、措置制度のみの時代だったので

専門職に必要なのは知識と確かな技術だが、

崇高な仕事なので報酬やお金のことを考えるのは論外!という

空気の中で仕事をしてきた


結果、全くお金の勉強をしてこなかった




今、福祉とお金の関係は、切っても切れないことがわかる

福祉とは、人が生きる上での幸せであり

幸せは、最低限のお金がないと感じることは難しい

幸せの基盤に「お金」というツールは必ず存在するのである



一般的に「福祉」として使う言葉は、「お金」を指す


「福祉の世話にはなりたくない」という意味は

生活保護などお金の支給福祉施策を指すことがほとんどである



「お金」を伴わない訪問や公的サービスについては拒否しない人が

「生活保護」だけは嫌がるという明らかな矛盾

ここに、お金について学んでこなかった現実を感じる



対人援助を生業に、社会福祉事業に取り組む仕事をしているが

収益は上げて、必要なお金は、ためらわずに稼いでいきたい


どんなに高尚な理念を掲げても

その理念を実現するには、人が必要になってくるし

その人を守るためには、生活していくお金は必要である


サービスの対価として報酬を受け取ることは当たり前のこと

その報酬が多く集まれば、沢山の人員が社会の中で理念を実現させ

地域の持つ力が大きくなっていく



大切な人材を長期にわたって守ることで

地域の福祉が向上していくのである



医療や介護、福祉業界は「お金」の話をするのが下手である

けれど、人が幸せに生きていくために

お金の話を避けることはできない



だから、今は必ず大切なお金の話から入ることも多い



お金は必要なものを手に入れるための共通チケット

何にでも交換できるからこそ

本当に必要なものを手に入れるために使いたい



今までも、これからも

お金の話をきちんとできるケアマネジャーでありたいと思う






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