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グレーの示すもの



白でもなく黒でもない
グレーという色が示す事柄は
介護の現場でも多く見られる

やっちゃいけないけれど、
誰かがやらないとどうしようもなくてやっていることとか
自分の役割を考えることが、とにかく重要

個人的には、白黒はっきりつけなくても良いと思うが
物事にはルールがあり
社会にはルールから外れてはいけないという
絶対多数の正義があるので大きな声では言えない

仕事をする上では、ルールや規則は守るべきもの
これは絶対守るべきものだが
一人の人として考える時
本当にそれでいいのかと思うようなルールがあるのも事実

大切なことは
なぜそれが必要なのか
それ以外に方法はないのか
する時としない時の比較ができるのであれば
より良い方を選ぶ、ということ

ケアマネは介護現場での直接的ケアはしない
これは原則
でも、実際には利用者さんのお宅で食事の準備をしたことはある

利用者さんの部屋の施錠は拘束になる
だから、施錠はしない

けれど

一人で外へ出て怪我や事故に遭う危険があるため
家屋の希望で行動範囲を制限ことは
本当にしてはいけないことなのか

今年度から、障害分野では身体拘束適正化への取り組みが
義務付けされており
毎月の虐待防止委員会開催が実施されている

介護保険だけでなく障害福祉サービスも行なっている部署もあるので
昨年から、毎月の会議と評価を行なっているのである


毎月話し合い、方向性を探り、職員全体での勉強会も実施している

それでも

虐待も、身体拘束も形を変えて残っている

身体拘束ゼロを目指す施設が増えると
一般的には素晴らしいと思うことだが
現実には、身体拘束される人は同じところに集中する

どうしようもない、と思った時には
自分自身に置き換えて考える

その上で
まあ、大丈夫なら、問題無し
ちょっと嫌だなあ、と感じたなら
それこそが、してはいけない基準になる

大切なのは
自分のセンサー

正しいとか、正しくないだけの判断基準ではなく
必要かそうでないか

緊急止むを得ず、行うのであれば
それは切迫性があり、一時性で、非代替性に当てはまることなのか

自分の頭と気持ちでしっかり評価して考えたい。
さあ、虐待防止委員会

開催しよう

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