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予想外を楽しむ



今日の予定は‥‥と考えて
毎朝が始まる

今日中にやらないといけないこと
明日まで伸ばしても大丈夫なもの
今週中にはしないといけないこと
約束の確認

それでも毎日予定外の用事は入る
利用者の体調不良
家族からの予定変更依頼
急な相談事
時間はあまり関係なく
それぞれにとっては「急用」で連絡が来る

本当の至急なのか、しばらく時間をおいた方が良いのかは
直接話してみないことにはわからないので
不在時の伝言の場合にも、必ず電話で連絡を入れる

電話の様子から、今日の訪問が必要か
来週に回しても良さそうか
あるいは、敢えて動かない方が良い場合かを判断する

不安になってケアマネに相談することは普通に毎日
かなりの数で連絡が入る
その中で、実際に訪問するかどうかは状況と環境、
関係性における今の力動で判断する

いろんな理由でケアマネジャーに相談してくるが
その時に大事なのは、自分はどうしたいのか言えることが重要になる

なんとなく不安な時に
ケアマネが親切に、と思い対応してしまうと、
自分で考えない習慣、なんとかしようとせずに依存する習慣となり
最後には自分の力を発揮できなくなる
ケアマネが関わりすぎることで、本人家族の
力を奪うことになるのである

もちろん、見立てが外れることもあるし
すぐに対応しないと命に関わるような場合もある
だからこそ一旦電話で確認し
不確かな場合には訪問する

家族が対応できる場合には
敢えてでしゃばらずに判断を委ねる
何もかもしてあげることが
重要なのではない
自分で判断し自分で行動できるようにすること
これが、自立支援の考え方である

ケアマネジャーがついていることは、安心を確保すること
けれど

自分の人生や暮らしに関する責任は
どんな場合でも自分に責任がある
誰も他人の人生は生きられないし
人の言うことだけ聞いて生きている人は
すでに自分を生きていないのである

毎日色々な出来事が
担当する人の数だけ起こっている
予測できない出来事ばかりが立て続けに起こる日もある
それでも
じっと堪えて、動かないことを決める

予想外を楽しみながら
利用者家族の自立を見守り
自己決定を支える

我慢強く
待つことも
ケアマネジャーの仕事の一つ

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