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退院連携の質が‥‥



コロナの影響で、スタッフの数が足りない
それでも現場は動き続けるし、サービスは止められない

厳密にいうと、

先延ばしできるサービスは延ばし
今しなければならないところを行っているので
既に最低限必要なサービスに絞り込んでいるから
止められないのである

そんな土曜日、夕方5時半

明日、サ高住入居の利用者さん家族から電話が入る

「あの〜、歩行器で動けるって聞いていたんですけど‥」
車椅子移動をしろと言われたという

現場からすれば車椅子の方が介助は楽だし安全とも言える
だから、別に大したことではない



歩行器でリハビリ中、一部介助で移動可能、と
病院からも家族からも聞いていて
室内配置も福祉用具も準備した

車椅子だっていざとなれば備え付けを使えばいいのだが
本当のところ、何を重視してそんなこと言ってるのか
全く伝わらない

「どういうことですか?」と聞き返す

電話は病院の相談員とセラピストが側にいたらしく
交互に電話口に出て
移動距離は歩けないと思うので、車椅子が安全だと思う、という

「居室から食堂までの距離は、1人で歩けないと思うんです。毎回、必ず
 人が付けるんですか?」と聞いてきた

たぶん、ここで切れた

あのね
ずっと人が張り付かなきゃいけない状態なら
在宅じゃなくて施設でしょ

施設に入所させるなら、元からうちは選ばないでしょ
うちのコンセプトは、「第2のお家」なの
自宅とここを行ったり来たりできるための資源なの

帰れる時に帰したい?
それってそちら側の思いじゃない

家族は、自分の生活も優先したいけれど
帰りたいと言っている本人の気持ちも尊重したい
病院は出ろと期限を切る
だから小規模多機能を選んだ

初めの相談では
スタッフが十分対応できないと、一旦、お断りした
それでもここが良いと希望され
家族は仕事を続けるために
サ高住を本人の部屋の一つとして申し込むことになった経緯がある


コロナで退院前訪問ができないのはわかる
せめてセラピストだけでも見に来てと頼んだが断られた

必要だからこそ、普及してきた「退院前訪問」
行えないならサマリーに変えればいいと考えているなら、大きな間違い


しかも、在宅サービスへの連絡が土曜日の夕方5時半って、何?
明日の朝に来るんだよ?

隣で様子を見ていたケアマネたちが、口々に騒ぎ出す
「ないわ〜」「何、それ?」

コロナになってもう2年以上。顔の知らないセラピストが山ほどいる。

本当に
仕事がやりづらくなった。

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