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思っていたのとは違った2022年F1前半戦をチームごとに評価[2]

だらだらと書いていたらサマーブレイクももう終わってベルギーGPが開幕してますね…。
そして今さっきちょっとコピペしようとしたら間違って記事を消してしまったので、ささっと残りの5チームも評価しましょうね!!!

アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム

今シーズンは大きな話題もなくレースでもパッとせず期待外れのシーズンになっているかなという印象です。
話題を提供したといえば開幕戦から2レース、新型コロナへの感染でベッテルが欠場でニコ・ヒュルケンベルグが代打屋として満を辞して戻ってきたこともありましたが、以前ペレスやストロールの代役をした時ほどのインパクトは残せずに静かにリザーブドライバーに戻って行きましたね。
数年前はチーム名は違いましたがピンクメルセデスと揶揄されながらも上位に食い込むほどの活躍を見せたチームなんですが、今年もなんかパクってグリーンレッドブルなる呼ばれ方をしましたがこれは話題になっただけで、レースではパッとせずその後も下位に沈んでいます。
そして一番の大きな話題がベッテルの突然の引退表明からのアロンソの来シーズンの電撃移籍というのがまたこのチームらしいというか。
後半戦はもう少しレース内容での良い方向での話題を提供して欲しいですね。ベッテルの引退に花を添えて欲しいものです。

セバスチャン・ベッテル

開幕戦から新型コロナへの感染で2レース欠場しましたが、元気に髪と共に戻ってきましたが。下位に沈むマシンに手こずっていた印象でした。
フェラーリ2台がマシントラブルで消えたアゼルバイジャンで6位に入賞するなど単発では速さを見せることもありましたが、全体的に見れば大苦戦といっていいでしょう。
そして何よりも今シーズン限りでの引退表明、確かに衰えは隠せない部分はあったように見えましたが、それでもまだまだ同僚には負けないところを見せていただけに残念ではあります。環境問題にものを言うなどレース以外での発言が少々目につきもしかしてモチベーション失っているのかなとは思っていましたが。
F1を誰よりも愛し誰よりもファンから愛されているベッテルです、残り9レース悔いのない戦いをしファンにその勇姿を見せつけて欲しいものです。

ランス・ストロール

元々地味なドライバーが今シーズンは輪をかけて地味になっている感じがします。
自分自身彼の印象に残っているシーンは無線で激怒していたところくらいで、それ以外はうーんどうだったかな…といった感じ。
それでも地味は地味なりに気がつけば10位でポイントを取ること4回、その下はウィリアムズの2人というのはちょっと地味すぎやしませんか。あっヒュルケンベルグも一応その下にいますね。
去年くらいまでであればふと気がつけば5位あたりを走ってることもあったストロールなんですが、今シーズンは何かマシンに苦戦しモチベーションが落ちている印象です。
ペイドライバーでありどうしても実力が疑問視されるドライバーではありますが、F3で実績を残しF1へと上がってきてルーキーイヤーで3位表彰台に上がるなどポテンシャルは秘めたドライバーかと思います。父親の買ったチームにただ乗せてもらっているという印象を残さないような結果を期待するところです。

アルファロメオF1チーム・オーレン

ドライバーラインナップが一新され、F2から上がってきた周冠宇とメルセデスから下がってきたバルテリ・ボッタスの癒し系コンビで臨む今シーズン、開幕戦から速さを見せボッタスが6位、新人ながら周も10位でポイントを手にするなど幸先の良いスタートをきり、序盤戦は周のマシンにトラブルが頻発するなど不安要素もありましたがボッタスは好調を維持しあわや表彰台というレースもありつつポイントを重ねています。
カナダでのダブル入賞後は周の大クラッシュなどもあり、ポイント圏外に沈むレースが続いていますが、チームの雰囲気は変わらず良いように見えるので生暖かい目で見守って行きたいですね。

バルテリ・ボッタス

メルセデスから言わば降格のような形で移籍となりましたが、かえってそれが良かったというか誰の目から見ても明らかに水を得た魚のような走りを見せ、なぜか尻まで出してしまう好調ぶり。
開幕戦から古巣メルセデスに迫る走りを見せ、その後もまるで元同僚ハミルトンに寄り添うような順位を維持するレースを続けています。
正直言いますとメルセデス時代の何か「言いたいことも言えない」「言っても黙殺される」感じのボッタスを見ているのはかなり辛いものがあったので、今シーズンののびのびとしたボッタスは一ファンとして嬉しい限りです。なぜ尻を出すのかは理解しかねますが。
新人の周との関係性も今のところ良さげなので後半も尻と大活躍を期待したいところです。

周冠宇

個人的に言うとF2時代から地味だなあと思いつつも少し期待していたドライバーがようやくF1という舞台に立つことになりました。
正直なところ一発の速さというよりも堅実な走りでマシンを壊さずポイントをじわりじわりと稼いでいくタイプのドライバーかなと自分では思っていましたが、案の定そんな感じの走りの片鱗を見せています。
リタイヤは多かったもののマシントラブルやあわや大惨事になっていた多重クラッシュに巻き込まれてのものなので致し方なしかなと。
ポイントではボッタスに水を開けられていますが、現在のF1マシンでは新人がいきなりベテランに迫る走りを見せるのはなかなか困難なことかと思います。数年単位で見ていく必要があるのではないかと思います。
しかしながら周もまだ来期のシートは確約されていない現状です、他のドライバーとの兼ね合いでシートを奪われるのではとか別チームに行くのではとかいろんな噂が飛び交っています。ただアルファロメオというチームはわりとそういう噂が出る時ほどドライバーが残留している印象ではあるので、八割がた残留の線ではないかと思いますが。
どっちにしろ結果は出さないより出した方がいいのは当たり前のこと、母国での期待も高まっているということなので、モデルの仕事もいいですが少しでも多くのポイントを獲得して来期のシートを手に入れて欲しいところです。

スクーデリア・アルファタウリ

フェラーリに次いでというか、フェラーリと争うくらい今季もいろんなやらかしをしているという印象です。
ストラテジーの失敗はほぼ毎回とも思えるようなところがあり、特にタイヤ戦略を両ドライバーで分けると確実に失敗するというのが100%に近いレベル。
ドライバーとの連携はフェラーリよりもワーストのチームではないかなと思います。重要なことを無線でドライバーに伝え忘れる場面をいくつか見かけましたし、チームオーダーを出すべきところで出さなかったりかなり優柔不断。
そしてマシンの方もアップデートを入れると逆に遅くなるという不思議な出来事もありました。
そんなこんなで本来の期待値だと中団トップ争いをしていなければいけないところなんですが、このままだと後半戦はウィリアムズとアストンマーティンとの下位争いをすることになってしまいます。
今年は鈴鹿があります、日本では特に人気の高いチームですしなんなら応援席まで準備されています。
そんな日本のファンのためにも鈴鹿までには…なんなら鈴鹿だけでも良い結果を残すのを期待しています。

ピエール・ガスリー

昨シーズンはチームのエースとして安定感のある走りを見せていたガスリーですが、同僚との無駄なバトルや不用意な接触など今シーズンはレースが進むにつれてどこか焦りを見せているように感じました。
同僚の角田が昨シーズン後半あたりから徐々に力を発揮しつつあり、ガスリーとの差がだいぶ縮んできているという点だったり、そもそもマシンが思うような挙動をしてくれていないというのもあるのかもしれません。
結果を出したいのに出せない環境というのは特にプライドが高そうなガスリーにとっては耐え難い環境なのかなとは思います。
そういう状況なこともありアルピーヌへの移籍がちらほらと噂となっています。ただアルピーヌにはオコンがいるわけです性格的に悪い意味で共通する部分が多く、さらには両者ともに謝らないタイプです。元々仲が悪いみたいな噂もありますので現実的な話では無いかなと思いますが。
まあサマーブレイク中のインタビューでは角田の成長が嬉しいとも発言していますので、レース外での仲の良さを活かしてレースでも協力する部分は協力して至らないチームを兼引きして行って欲しいところですね。

角田裕樹

相変わらず怒りが爆発しそれが悪い方向に向かってしまったレースもありましたが、それは本人も自覚しているようでマルコから専門家もつけられたようです。怒りまくるドライバーは過去にも当然いましたし現役でも何人かいるわけで、ハミルトンやフェルスタッペンやルクレールなどなど、時に激怒したり愚痴愚痴言ったりとありますよね。
怒りという力をコントロールできるようになればトップドライバーになれるポテンシャルは秘めているドライバーなので上手く行って欲しいものです…。
後半戦は角田にとっては初めての母国GPである鈴鹿があります。日本のファンの盛り上がりは相当なものかと思います。ただ過去に期待されていた日本人ドライバーたちは高確率でリタイヤしたり下位に沈んだりしているイメージがあり、チーム状況がすこぶる悪いのもあるので「まあポイント取れればいいかな」程度に見ていてあげた方が良いかもしれませんね。

ハースF1チーム

シーズン開幕直前にロシアのウクライナ侵攻を受けてもう名前は忘れましたが問題児のドライバーの解雇とスポンサー契約の解除でどうなるんだと思った矢先、名前すら上がっていなかった突然のマグヌッセンのドライバー復帰でファンを驚かせました。
自分的にはわかってんじゃんシュタイナーという思いでしたが。
そんなゴタゴタも吹き飛ばすような開幕戦でのマグヌッセンの快走はファンを驚かせましたね。それ以降もチームとして速さを見せ序盤は遅れをとっていたミックもポイントを取れるようになってきています。
予算的に厳しいチームでマシン的にはアップデートも少ないので順位は下がっていくだろうと言われていましたが、思ったほど急激に下がることもなかったのですがアップデートを入れた途端になぜかガクンと順位を落とす結果に。
アルファタウリもそうなんですがアップデートの方向性が根底的に間違ってる気はしなくもないですね。あと技術者の能力だったりドライバーのフィードバック能力なども他チームに比べて劣る部分があるのかもしれません。
しかしながら昨シーズンと比べれば見ていて楽しいレースするチームになっています。
小松さんがぶっちゃけてましたが色々口を出すうるさいスポンサーの契約解除と、もう名前すら忘れました問題児だったマ若手ドライバーの解雇は明らかにハースを良い方向に向かわせていると思います。
あとは裁判の行方がどうなるかですが、現在の世界的な流れで言えば負けることはないのではないかと思います。裁判でも勝ってレースでも良い結果を残して欲しいですね。

ケビン・マグヌッセン

F1チームの中でも特に漢気溢れるチームカラーのハースに一番似合う男の突然の帰還からの開幕戦でのシュタイナー代表の今まで見たことがないような破顔の笑顔を引き出す快走、そしてそれ以降の速さで多くのファンが彼の評価を見直すことになったことでしょう。
そして彼の復帰を祝福する隠れたファンの多さにも驚きましたね。
元々デビュー戦で2位という離れ技をやってのけたドライバーでありポテンシャルは高いものを持っていたとはいえ急な抜擢で1年のブランクがあり、かつ今シーズンはマシンの規定が大幅に変わり以前とは別物となっていた中で結果を出すのは並大抵のドライバーではできるものではありません。
そのうちやらかしかねない雰囲気は多少ありますが、魚雷とかミサイルとか呼ばれたダメな方のアグレッシブさも影を潜めている感じなのは良いことだと思いますね。
個人的にはかなり注目しているドライバーです。マシンの状態に疑問符がつく感じではありますが、後半戦もまた表彰台を狙えるくらいの走りを見せてほしい欲しいですね。

ミック・シューマッハ

今年もマシンを真っ二つにしてしまう大クラッシュを引き起こすなど壊し屋ぶりが健在で、予算制限のある今シーズンは特に懐具合がよろしくないハースにとっては悩みの種となっているようで、シュタイナーからもダメ出しされる始末。モナコでの2度目の大クラッシュ直後のアゼルバイジャンでは慎重になりすぎてようにも見えました。
カナダでのマシントラブルでのリタイヤ、このまま終わってしまうのかと思われたイギリスとオーストリアではマグヌッセンを上回る順位でフィニッシュしポイントを獲得しています。
ようやく覚醒したかなと思っていましたが、まだチームからの信頼は得られていないようで、来シーズンのシートがないのではないかという噂もちらほらあります。後半戦なぜかジョビナッツィがフェラーリの要請でハースでフリー走行を走るという話も出ているので現実味を帯びている感じはあります。
1年目は新人二人という決して恵まれた環境ではない状況でしたし、ケビンを同僚に迎えた今シーズンはミックにとって色々とベテランから学ぶことは多いはずです。
今はマシンを大破させずにポイントを稼ぎ続けるしかチームの信頼を得ることはできません、厳しい状況ではありますが来シーズンもF1のシートに止まることを望んでいるファンは多いはずなのでその期待に応えて欲しいですね。

ウィリアムズ・レーシング

今シーズンもはじまってみたら遅いんですよええ遅いんです。コンストラクターでもドライバーズランキングでも最下位になってますよ。
でも今シーズンはなんか違うんです。何か光を感じさせるシーンがだいぶあったと思いますね。
それと去年のラッセルの表彰台の時の予選とかといい、このチームのストラテジーすんごくいいんですよね。今年もそれは健在なので例えばアルボンのハードタイヤを最終ラップギリギリまで引っ張ったあの作戦とかはほんと痺れましたね。あれが実行できてしかも成功させてしまうチームは他にないんじゃないでしょうか。イタリアの2チームにはほんと見習って欲しいものです。
サマーブレイク直前のハンガリーGPではラティフィがフリー走行とはいえ怪走してトップタイムを叩き出したりするなど本気で笑ってしまいました後半戦に向けて可能性をかなり感じさせましたね。
実を言うともうベルギーのフリー走行見ながらこれを書いているんですが、調子は良さそうな感じですね。
万年最下位から脱出できそうな雰囲気は多少なりともあるので是非とも(中身は変わってしまいましたが)名門復活に期待したいものです。

アレクサンダー・アルボン

あまりにも人が良いのがレーサーとしては致命的など言われつつも、ウィリアムズ加入した今シーズンは断トツ最下位争いのチームにありながら2レースで既にポイントを獲得するなど、その速さの片鱗を見せています。
アルボンというと自分的には独特で豪快なオーバーテイクを見せるドライバーというイメージなんですが、下位に沈んでいることもありなかなか今シーズンそれを見る機会もありません。
しかしながら目立ったミスなどもあまり多くなく堅実な走りながらほぼ同僚より前でレースを終えています。
後半戦マシンが良くなる兆しが見えていますのでアルボンの速さがあれば中団争いに食い込めるものと思っています。
後半戦は速くていい人っぷりを存分に見せて欲しいものです。

ニコラス・ラティフィ

ラティフィといえば常に一番下を走っていて、レース映像に映し出されるときは決まってなんかよくわからないところでの単独クラッシュ。
今シーズンもなんというかそんな感じではありましたが、昨シーズンまでも年に2回くらい謎の速さをフリー走行で見せつけることがありましたが、今シーズンはそれが爆発し、ハンガリーではなんとFP3をトップタイムで終えるという見事な結果を残しました。これには正直皆かなり笑ってましたが、なんと予選Q1でも最後セクター1とセクター2で最速ラップを記録しあわやトップで通過か!?と思わず笑い手に汗握りました。結果はセクター3が伸びずに通過すらなりませんでしたが、最後の最後で魅せてくれました。
何かといじられるラティフィですが皆に愛されているドライバーだというののかなり認識した瞬間でもありました。
現状では独走で最下位なのは変わらないドライバーだと思います。フェイスから滲み出る地味さも相まってこのまま静かに消えていくドライバーなのかも知れません。しかしながらこの手のなんとなくシートを確保しながら敵を作ることもないナイスガイなドライバーは上位に食い込むとすごく祝福されるんです。暫くぶりにそんなシーンが見たいんですよね。
今年でシートがなくなるんではないかと言われていますが、こんな地味なドライバーがなんでか一人ぐらい必ずいるのがF1の良いところだと思うので、厳しくはありますが後半戦はあっと驚くような走りをフリー走行ではなく決勝で連発して欲しいものです。


とりあえずベルギーGPははじまってしまっていますが、前半戦の総括なんとか終わらせました。
自分なりの感情をもとに書き殴ったものなので検討外れな部分は多々あるかと思います。
最後に後半戦の個人的な注目ドライバーはラティフィ、マグヌッセン、角田、周といったあたりでしょうか。
皆さんそれぞれ応援しているチームやドライバーあるかと思います。いい時悪い時それぞれあるでしょう、全てがうまくいかなくても生暖かい目で見守っていきましょう。


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