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思っていたのとは違った2022年F1前半戦をチームごとに評価[1]

2022年のF1もサマーブレイクで一区切り、良い意味でも悪い意味でもフェラーリに期待を裏切られた前半戦のF1をちょっと個人的な感情でぶった切りたいと思います。

スクーデリア・フェラーリ

開幕戦1-2!これは今年は独走するんじゃないの?と思わせるような完璧な戦いをしましたがそこはやはりフェラーリでしたシーズンが進むにつれ、「ピットがやらかす」「マシンが壊れる」「ドライバーを混乱させる無線」「ドライバーもやらかす」「ストラテジーがクソやらかす」「ビノットがどっか行っちゃう」…などありとあらゆる失態をやらかしまくり散らかしまくり現在コンストラクターズランキングはかなり引き離された2位に留まっています。
原因はなんでしょうね、皆さんたぶんわかっていると思いますが。

なんにせよサマーブレイク中になんらかの対策を打たなければレッドブルに追いつくどころか現在3位のメルセデスに抜かれそうな勢いですからね。
さてどんな対策を講じるのか…。

「運が悪かったということではないし、何かを変える必要もない。常に学び続け、経験を積み、スキルを高めていくことが重要だ。今日は、理由を理解するために調べるべき問題があることは間違いない」

https://www.as-web.jp/f1/846057

変わってくださいだし、理由は調べるまでもなく明白なんですが…。
まあいいや、以上です。

シャルル・ルクレール

ルクレール自身も開幕戦できっと今年はフェルスタッペンと戦えると思っていたでしょうが、チームに足を引っ張られまくり挙句自身でも大きなミスをしてしまうなど散々なことになるとはまさか思ってもいなかったでしょう。
自身のミスでリタイアしてしまった時の「……….Nooooooooooooo!!….」の無線が彼の前半戦を象徴する言葉でした。
マシン自体は戦えるものであることは明確でありチームと本気で話しあって、闇堕ちする前に少しでもチャンピオン争いに華を添えてほしいですね。

カルロス・サインツ

サインツはここまでのドライバーだったのか?と思わせるなんともフラストレーションのたまる戦いぶりでしたね。
一応初優勝はしてそこから一皮向けてくれればと思いましたがほとんど変わらないまま奥歯に何か挟まったようなレースを続けましたね。
結局はチーム側のセカンド扱いなのか序列はないのかはっきりさせないままの体制にも苦慮したように見受けられました。
時折見せる宇宙猫のような笑顔なき茫然とした表情のサインツばかりでは見ている側も辛いので、後半戦は心からの笑顔を見せるサインツが見たいものです。なんならマクラーレンに戻ってもいいですよ。

オラクル・レッドブル・レーシング

初戦マシントラブルで2台共にリタイアから始まりどうなることかと思いましたが、しっかりと立て直し前半戦が終わって9勝とフェラーリに大差をつけての1位。
ほぼ完璧と言ってもいい圧倒的な強さをここまで見せています。
昨シーズンのメルセデスとの死闘はチームとしてもドライバーとしても大きな経験値となったのかと思います。
後半戦に向けてあまりいうことはないですが、強いていうならドライバー2人順位の近いところで赤いチームの2人ともっと戦ってほしいというくらいですかね。もっとも赤いチームが頑張ってくれるという前提ですけども。

マックス・フェルスタッペン

昨シーズンのハミルトンとの激闘で大きく成長したフェルスタッペン、ワールドチャンピオンにふさわしい戦いを見せここまで8勝をあげ堂々トップを走り続けています。
去年とは相手が変わりフェラーリのルクレール相手の戦い、昨シーズンのピリピリとした雰囲気はあまりなくレース内容もクリーンで安心してみていられる戦いぶりなんですが、フェルスタッペンに責はないけどフェラーリが自爆しすぎでなんともファンが求めているライバル同士の戦いというものがごく僅かしかみられないのはもどかしい。
10位スタートからの優勝などフェルスタッペンとレッドブルならではのレースも見せている辺りもライバルに差をつけている要因なのかもしれません。
慢心している様子も見受けられないので後半戦も中心となっていくでしょう。ことあるごとにクビアトの元内縁妻とか言われちゃうケリーさんとも順調にいくと良いですね。

セルジオ・ペレス

序盤からマシンのフィーリングがフェルスタッペンよりあっているのではないかと言われ好調だったペレス、レッドブルに来てからの初優勝もしています。
しかしながらアップデートされる毎に徐々にフェルスタッペン向きのマシンになっているのか、レースが進むごとに予選などでは苦しんでいるようにも感じられ、マルコからも「もっと頑張れよ」と言われる始末ですがセカンドドライバーとしての役割は十分に果たしているとは思います。
ライバルのドライバーから「あいつ汚いよ!」「寄せすぎだよ!」みたいなことも時々言われるドライビングをしますが、チームを勝たせるためには時にギリギリのダーティーなこともしなければいけないでしょう、それもまたペレスだからできることかなと。
セカンドドライバーという立場は明確ですが、苦労人でありどうにも正当な評価を今まで受けてこなかったドライバーです、後半戦また何勝かできると良いなと思います。そして優勝して浮かれすぎてまた金髪美女とどうのこうのとか書かれないように。

メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム

ポーパシングやらポーポイズやらバウンシングやらポ(略)に悩まされ、まさかまさかの中団勢に飲み込まれてしまったメルセデス。
こんな姿見たくなかったよ…期待のラッセルが加入してレッドブルと今年もやりあってくれると期待してたのに…と思っていましたが、悪いなりに堅実な走りで、ラッセルがクラッシュに巻き込まれて(巻き込んで?)リタイアした以外は2台とも完走という安定感を見せています。
徐々にポーパシングの問題も解決されていきマシンのパフォーマンスも上向いて来たようで、2台で表彰台に上がるほどになっています。
当面のライバルチームがあのままの状態であればおそらく悠々と2位に上がれる地力のあるチームです、おそらく何度か優勝する可能性もあるかなと思っています。
ドライバー2人の関係性はどうかなと思いましたが、今の所はうまくやっている様子。おそらく今のF1でも屈指のトップドライバーが2人いるというラインナップはマシンが強力になってくれば現在の上位2チームにとってはかなりの脅威かなと思います。
今年は優勝争いは難しいかなとは思いますが上位2チームを凌ぐ強さを後半戦は見せてほしいものです。トトのほくそ笑んだりカメラを煽ったりする姿ももっとたくさん見れるでしょう。

ルイス・ハミルトン

昨シーズン最後の戦いでなんとも後味の悪い結果に傷心してしまったハミルトンですが無事に帰っって来ました。が、マシンが欠陥を抱えトップ争いからは離されて中団争いという立場に置かれてしまいました。
本人もメンタル的にどうも完全には回復しているようには見えず、得意の「ぼやきネガティブタイヤ無理無線」からの「いやまだ全然このタイヤでいけるよ無線」も影を潜め本気で困ってる無線ばかりだったように思えます。
また体力的にも落ちてきているのかラッセルがピンピンしているのにレース後疲れている様子も多々見受けられました。
それも束の間、ポーパシングが改善されてマシンの戦闘力が徐々に発揮され始めるとらしさを見せ始め表彰台にも絡むようになってきました。
それでもまだお疲れの様子は隠せていない感じではあるので、サマーブレイク中は年収2000万円とも言われるロスコー君に癒されて万全の体力で戻ってきてほしいですね。

ジョージ・ラッセル

メルセデスで優勝するために加入した感じだったラッセルですが、ここ数年ほぼ完璧だったメルセデスのマシンが今年に限ってへっぽこという持ち前の持ってなさを発揮してしまったかのように見えました。
しかしながら周冠宇がひっくり返ってあわや大惨事の大クラッシュに巻き込まれた(というか原因の一つだったかも?)イギリスGP以外は全て5位以上の完走という見事な成績を残しています。
やはりラッセルは本物だなと確信しましたね。思えば2年前、年に2回くらい大失態をやらかすメルセデスのその大失態がよりによってラッセルがたまたま代役で乗ったレースでやってしまい、優勝をもぎ取られ茫然自失でコースの端で泣いていたラッセルが、よくここまで這い上がってきたなと…。
しかしながらハミルトンが調子を取り戻してきてラッセルを上回るような流れになりつつある現状。後半戦が彼の真の実力を試されることになるんじゃないかなと思います。
サマーブレイク中も見事な筋肉の上半身を遺憾無くSNSなどで晒しています。目福になる方もいらっしゃると思うのでしっかり堪能してあげましょう。

マクラーレンF1チーム

今シーズンもまた中団トップ争いでたまーに表彰台を狙えるといった立ち位置は変わらずに、マシン特性なのかコースによっては下位に沈んだりして心配したということもありましたが概ね安定して卒なくポイントを稼いでいるいるといった印象です。
ノリスは相変わらずマシンなりの速さを見せつける一方、リカルドは2年目の今年も大苦戦しており来季のシートを大型新人のピアストリに明け渡すのではという噂がちらほら。まあそれこそ発表まで様子を見てみようじゃないかなんですけど8割方確定と言ってもいいような感じはします。
ほんとにリカルドがもう少し頑張っていればメルセデスあたりと接戦を演じていたかもしれないんですが、如何せんなんであそこまで遅いのか本人もきっとわかってないので苦しんでいるんでしょうね。

そういえばあまり関係ないですが、どのGPだったかは忘れましたがマクラーレンのピットクルーがタイヤを逆にはめようとしていたのにびっくりしたのですが、つい数日前までなんかまたやらかしてるよおいーって印象だけでフェラーリのピットクルーだと思ってたんですよねほんとフェラーリさんごめんなさいごめんなさい。

ランド・ノリス

ここまで3強のドライバーに続いてのポイントランキング7位と好成績をあげ、3位表彰台が1度とそれなりに好調を維持しているかなと思います。
昨シーズンのロシアGP初優勝を逃した時からいまだに優勝は手にできていないわけで、後半戦ノリスに期待するのはやはり初優勝でしょう。
中団争いのチームでも展開次第では表彰台も狙えるような勢力図の中でもノリスは抜けている存在ではあり、あとはたまにやらかすマクラーレンのストラテジが日和らなければチャンスはあるのではないかなと思っています。

あとはTシャツでデザインコンペで「We all (ハート) Yuki Tsunoda!」と書いた意味を聞いてみたいとこですね。(「oh….Tsunoda-SAN…..」とさん付けで呼んでいた場面もあったのでよけいに気になるところ)

ダニエル・リカルド

昨シーズンからの不調が今シーズンはさらに輪をかけてひどくなっている感じが見受けられノリスにかなり差をつけられるレースが多く、マシンとの相性がよくないのかいまいち原因がはっきりせずお悩みの様子。
サマーブレイク中に来シーズンピアストリのマクラーレン加入が噂されるなど苦しい立場に追い込まれ、後半戦次第では契約はあるものの来シーズンのシートはなくなる可能性もあります。
ザク・ブラウンに奮起を促されるなど決して良い立場ではないものの、持ち前の笑顔を絶やさぬ明るいキャラクターを良い結果に結びつけてほしいものです。
後半戦またシューイが見られる場面はあるのでしょうか、自分がやりかねない立場になったらボッタスのように逃げ回ると思います。


BWT・アルピーヌF1チーム

両ドライバー共に堅実にポイントを獲得し中団上位の成績を残していますが、サマーブレイクに入った途端にアロンソが来シーズンアストンマーチンへの電撃移籍を発表、そんなの聞いてないよ…と言いつつもならばと翌日期待のピアストリを来シーズン起用するよ!と堂々と発表したものの数時間で当の本人ピアストリからは「アルピーヌで走ることないから!」宣告され恥の上塗りした感じのある展開。
なんとも脇の甘いチーム運営はルノーから名前が変わっても全く変わってない感じですねえ。
話を前半戦のレース内容などに戻しますが、確かに中団争いでのトップ争いを演じてはいるものの、ドライバー同士が無駄にバトル(主にオコンが仕掛ける)をする光景が時々見られもう少し上を目指せたレースを落とした場面があり不穏な空気も漂いつつあります。チームとしてドライバーを上手くコントロール出来ていないチーム体制に問題はありそうですが。
まあドライバー同士はレース外では仲良さそうなところを見せているので今のところは本気で亀裂などは入ってなさそうに見えますが、嫌気がさしたアロンソの電撃移籍に繋がったなどの噂も出ています。
来シーズンのシート問題はチームの優柔不断さで泥沼化しそうな雰囲気もありますが、それを引っ張らずにレースには集中してほしいものですね。

エステバン・オコン

アロンソの加入で学ぶことも多かったのか一回り大きくなった感じのオコンは今シーズンも好調で、地味ながらも着実にポイントを獲得しドライバーズランキングは8位は立派な成績と言えるでしょう。
しかしながら不要なチームメイトとの争いが目につきそりゃいかんでしょオコンといった場面が見受けられたこともあり、アロンソもこれに関してはだいぶご立腹だった様子ですね。
来シーズンはアロンソが去りチームメイトはまだ決まっていないものの、チームリーダーとなるのはおそらく彼でしょうしチーム代表も彼には期待を寄せているようです。レースを終えて仕舞えば気のいいお兄ちゃんでアロンソとも仲良しなところも見せています。それがレースになると豹変するのはドライバーとしては正しいのでしょうが、もう少しチームとして戦っているということを認識してほしいところ。
そういえばオコンはシート争いに関しては何も言及してなかったような気がします。きっとあの顔でニヤリとしながら遠巻きに見ているんでしょう。

フェルナンド・アロンソ

現役F1ドライバー最年長となった今シーズンも至る所で老獪なテクニックを見せつけています。
相手がレッドブルやフェラーリでもなかなか抜かせないブロック技術は衰えを見せないどころか、年々上手になっているんじゃないかと思うほど。経験の少ない若手ではなかなか抜けない、なんならベテラン勢でも抜けてない大きな壁となって立ちはだかっています。
そんなアロンソの壁となっていたのが同僚のオコンだった気がします、ハンガリーGPなどでは特に顕著でオコンの無用なブロックに苦言を呈しています。
それがきっかけなのかどうかは知れませんが、アルピーヌに何も言わずに来シーズンのアストンマーチンへの移籍を発表します。本人としては残りたいと直前まで話しておりましたがリップサービスだったのでしょうか。
後半戦移籍が決まったことでモチベーションが上がらないのではという心配はありますが、チャンピオン経験者としてまだまだオコン如きには負けられないというところもあるでしょう。同士討ちしない程度にやっちゃってください。



とりあえず前半戦の5チームの個人的感想でした。
単純にフェラーリもっと頑張ってよ!今年はもっと面白くなりそうだったのに!というのが総評です

[2]にたぶん続くかなと思います。

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