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22000kmの遠距離、もとい

うちの彼はフランス人。ほぼほぼフランス語圏にしか住んだことのないめっちゃフランス人なフランス人です。そのバックグラウンドが関係しているのかはわかりませんが、今日お話したいことは(1)たとえ話が好き、そして(2)大袈裟だということ。どちらも国民性やジェンダーは関係ないもとだとは思いますが、こういう人とあまり過去に付き合ったことがないので面白いなと思うので書いてみたいと思います。

私達は共通語は英語です。私は英語圏に大人生活はずっと住んでいるのでよっぽど難しい言葉じゃなければだいたい英語は問題ないのですが、彼は英語中級以上、という感じです。それでも初級にも満たない私のフランス語では意思疎通は難しいので彼に英語で話してもらっています。やはり、ある程度の語学力が手に入るまでは、フランス語ならこういえるのにうまい翻訳が見つからないということはよくあるようですし、また語学によって言い回しや表現の仕方はやはり異なるので、フランス語ならとてもロマンチックな言い方ができるのになぁなんてぼやいているときが時々あります。実際、話をしていて比喩表現をいれて話したり、そういう感じの諺やいい回しをそのまま英語に直訳してくることもあるので、英語にするとなんのこっちゃわからず「ん?」となることが時々あります。説明して〜とお願いすると「Oh La La~英語は表現が乏しいなぁ」なんて半分冗談半分大真面目にいって来たりします。たとえ話であれば、もし僕が〇〇だったら〜という直接的なものもあれば、フランス語のイディオムの例でいうと「髪の毛が痛い=二日酔い」という表現だったりがあります。

たとえ話を入れて話す話し方は、アメリカ英語になれている私にとっては回りくどくわかりにくいし建設的でないのであまり好みではないのですが、書き言葉にしてくれるとロマンチックになるので、それはとても気に入っています。特に、何かの記念日などに贈り物をしてくれたりすると、そこについているメッセージカードにロマンチックな言い回しで、ちょっと間違った英語でパーソナルメッセージが書かれています。一度、私の好きな近所の植物屋さんからオーダーしてくれたグリーンは、ココナッツの実を乾燥させた容器に入っていました。そしてそのメッセージには、【僕がもしココナッツの実だったなら、22000km離れたあなたに今すぐ会いに行くのに】と。日本語に翻訳するとめちゃくちゃクサいのですが、英語で書かれているとawwと私は嬉しく感じます。

そしてそのメッセージをもらって、私達の距離は22000kmも離れているのか〜と思いました。そして今までずーっとなんとなーくその距離なんだろうなと疑問にも思いもしなかったのです。

そして今日、なぜか正確にはどのくらい離れているのだろうと思ってググって見ることにしたのです。私の住んでいるハワイの街と、彼の住んでいるフランスの街。結果は、、、12064km(笑)彼の行っていた数字の約半分でした。

大袈裟なのは今始まったことではなく、彼の性格なんでしょう。いつも何かに付けてちょっと(時にはかなり?)事を大きく話しがちです。付き合っている最初の頃はそんなこと気づきもしなかったし、気にならないのでホントかな?なんて思うこともなかったですが、付き合って4年過ぎですから相手のことは結構分かってきているので、またでた!って思って笑ってしまいます。それを本人が大袈裟に言った直後に、私がそれってその半分くらいのことなんだよね?とツッコミを入れると本人も意識があるので、「あっ」て笑ってしまいます。内輪ネタですね。

人と長く付き合っていくと、こういう内輪ネタが増えていって、「おきまり」のようなものが増えていく気がします。私はそういうのがあまりない家庭で育ったので、なんだかその「おきまり」があることが平和の象徴な気がして実はとても気に入っています。

そして、この22000kmの大袈裟な言い回しはこのノートを書く直前に発見したのでまだ彼には伝えていなく、これを書き終わったら言おうと思っています。多分、単純に、地球の一周=赤道の長さは40075km、私達は地球の反対側に住んでいるから半分くらいかーなんて思ってけいさんしたのかもしれないですよね。でも、直線距離だと12064kmなんだったら、私のために22000km旅してくれたらフランスからせっかくハワイに来たのにそのままとんぼ返りしてしまってほぼフランスに逆戻りしていますよね(笑)。

5mの釣った魚を10mと言ってしまうようなうちの彼の話でした。


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