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真実のお嫁さんメーカー

インセルの方、どうぞ

すみません、ムネナシカミカラメマシコウカンドスクナメで

20XX年、人類は真実のお嫁さんメーカーを開発した。この機械は適合率100%で自分の真実のお嫁さんを作成してくれる。素材はプラスチックから人工皮膚、はたまた段ボールでも作成可能であり、今日本では男性の85%が真実のお嫁さんメーカーで妻を得ている。

しかし、どうすれば我々の真実のお嫁さんを特定できるのだろうか。人の好みや趣向などその日の気分や体調に作用されるものであり、いくら谷川柑菜が好きな男性でもクソ眠い時には女さんはいらないのである。

そこで、真実のお嫁さんメーカーは可変的でプラグマティックな方式を採用した。というのも、真実は技術革新によって都度変革するため、女さんも変革可能な媒体で再現すればいということにした。

すると、次にUIとしてどのようにしてオタクの趣向を汲み取るのがいいのか、ということになった。当初、AIの2次元画像生成が流行っていたためそれを応用する形となった。しかし、きちんと呪文(生成言語)のできない人間が大半を占め、街はキメラで溢れかえり、pixivの深層になってしまった。

結果、ある程度はAIの補正が入ってある程度の傾向性と譲れない個性を指定して貰えれば自動生成するというシステムになり、オタクがだぁい好きなラーメン二郎が選ばれた。

そして今日も、オタクの呪文が街で飛び交うことになったのである。


すみません、女券を先に買ってから列に並んでください。



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