「途方もない計算過程」
「○〇電力の下請けをしている△△です。電柱に架かっている木の枝を切らせてもらえませんか?」
甲高い男の声が聞こえ、家人が外へ出た。僕からは見えなかったが、二人は地図を見て場所を確認しているらしかった。
男の声は不安定で、ピッチも不安定で、どんな風貌のやつなのだろう? と僕は好奇心にかられたが、もちろん覗きに出たりはしなかった。
というような出来事が朝方あったのだが、なんということもない出来事なのだけども、書いておこうと思った。
千葉雅也がこう言っていたのを思い出したからだ。
確かにな、途方もない計算過程。なるほどな。
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