ドラクエウォークにも飽きてきた気もするけど、まだやっている

ドラゴンクエストが出たときに小学生だったものだから、そりゃあ青春の一ページと言えるくらいにはハマっていたし、歴代のオリジナルシリーズもすべてやってきた。それだけに今回のドラクエウォークは配信開始すぐに始めて、こつこつと進めてきている。

今レベル42で、ストーリーは第5章の後半に来ているところである。だいぶ勝手が分かってきた。ドラクエウォークはその名の通り歩いて、目的地に向かい、敵を倒したり装備アイテムを得たりしてどんどん強くなっていくゲームである。

ドラクエウォークの位置どりは相対的

いわゆる位置ゲームではあるが、ポケモンGOなどとの違いは、位置が相対的なところである。自分が今いるところを起点として、次の目的地が設定される。歩くということを前提としているため数百メートル先という絶妙な地点に設定されるので、もうちょっとだけ歩くかという気分になる。

対してポケモンGOの場合は、ある場所にだけ伝説のポケモンが出現するなど、位置の固有性が焦点となる。どこの街のどこの地点なのかが重要な要素となりうるわけだ。そもそもポケモンGOの元になったと言われる、世界を股にかけた陣取り合戦であるIngressというゲームが、あらかじめ定められた各スポットを制覇していくことで自分の領地を広くするものだった。

ドラクエウォークにも、日本全国の名所に設定された、その地に行かないと手に入らない「おみやげ」という存在があるが、今のところそれとメガモンスター討伐くらいである。いずれご当地クエストというのが始まれば、また様相も変わってくるのかもしれないが。

課金へのためらい

さてドラクエウォークだが、歩くことは健康にいいという大義名分もあり、ちょこちょこと進めている。土日になれば、メタルダンジョンもあるので近くの公園をなんだかんだ1時間以上歩いたりしている。健康になっている感じはしないが、とにかく歩いているので家にこもっているよりはマシだと思うことにしている。

こういうスマホゲームの場合、初めは無料で遊べるものをどこでどう課金に持って行くかが運営面ではきわめて重要だが、ドラクエウォークは結構絶妙なところを突いてくるなと思う。私自身が課金型のスマホゲームをほとんどやったことがないので詳しいことは分からないが、課金したくなる気持ちはよく分かった。

序盤は何もせずとも順調に進んでいくのだが、あるところからボス戦で手こずるようになり、もっと強い装備が欲しくなってくる。ゲーム内でもこつこつとお金やらウォークマイレージやらを貯めていけば、ふくびきを引けて装備をもらえるのだが、これが徐々に貯まりづらくなっていき、ゲーム内の仮想通貨であるジェムを日本円で購入してしまいたくなる誘惑に駆られる。

ここでお金を払うべきか。葛藤が始まる。私の場合、課金をためらう観点は3つある。

1つは、そもそもスマホゲームに課金することの罪悪感。私は基本的にギャンブルをやらないので、パチンコ・パチスロや競馬などと同様、こういう賭け事にお金を使うことにかなりの抵抗感がある。これが倫理観に基づくものなのかどうかは自分でもよく分からない。とにかく抵抗感、罪悪感が生じるのだ。

2つめは、お金で有利な展開を引き寄せることへの罪悪感である。ゲーム行為において、もし“ゲームマンシップ”というものがあるなら、これに関わる問題である。ゲームというものは、何度もプレイをして己を鍛錬することによって困難を乗り越えるものだという感覚が、ファミコン時代からの体験によって身体にしみついている。それなのに、お金で強さを買ってしまって良いものだろうか。まるでドーピングをしているような罪悪感なのだ。

この感覚は、ファミコン時代、ホリコマンダーで簡単に連射ができたときに子供ながらに感じた罪の意識を思い起こさせる。

3つめは、経済的観点である。私はゲームにお金を払うこと自体には決してネガティブではなく、むしろ良いゲームには制作者への敬意を込めてお金を払うべきだと思っている。ただ、そこで支払う総額が、1本のゲームを買う金額と釣り合うかが問題なのである。

具体的に言うと、パッケージのソフトを買う金額が私の中に固定概念として備わっている。大体、ゲームソフト1本につき、5000円~7000円の範囲というのが相場感覚としてある。今回のドラクエウォークであれば、これがもしパッケージソフトであれば5000円くらいという印象なので、そのくらいまでなら課金してもいいかなという気持ちがなくもない。逆に言えば、その金額以上の課金はためらうということであるから、最大予算5000円の中で課金のやりくりをする必要が出てくる。

なお、これがもし毎月の定額課金であれば、少し変わってくる。もし月額500円だとしたら10ヶ月でぴったりやめるかというとそうではなく、もし10ヶ月後も楽しく遊んでいるなら引き続き支払っていくと思う。このあたりの感覚の違いは自分でもよく分からない。

終わりがみえてきたことからくるためらい

上記3つの理由によって、課金することにはおっかなびっくりで進めている。どのくらいの確率でみんなが手に入れているか分からないがそれなりに強い武器も手に入れ、日々こつこつと歩いて敵と戦ってはレベルを上げ、そこそこのところまでは進んできた。第5章の終わりも見え始めてきたところだ。

こうなってくると、だんだんやる気が失われていくのも確かだ。終わりが見えてきたので、徐々に終焉を先延ばしにしたい気持ちも出てきたし、いかんせん飽きてもきた。これをクリアしたところで実生活において何にもなりはしないということも、いよいよ頭をもたげてくる。

そういうわけで、これから徐々にペースが落ちてきそうな予感がする。でも、ゲーム運営者たちは当然ながらそんなことも予測済みで、新しいストーリーやら新要素を注入してくることだろう。個人的には早く職業を増やしてほしい。基本の4職業以外に盗賊しかバリエーションがないのはどういうことか。早く上級職を登場させてもらいたいものだ。そうなると、もうしばらくは歩みを続けることだろう。

#ドラクエウォーク #DQウォーク #ゲーム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?