ウチの子の事

この記事は、ラブドールと暮らす変わった人間が書いています。そういう物事が苦手な方は、別の記事へ移られる事をお薦めします。


一緒に暮らしているラブドールのラヴちゃん(仮名)は、一応セックスパートナーになってくれています。
そうはいっても人間に比べ弱い体つきなので、無理な事は出来ません。
自分の手や他の道具で済ます事もあります。
こればかりは長く大事に付き合っていくため。
もちろんこれは自分の場合で、単に撮影用や、ペットや家族の1人と同じような存在としてラブドールを所有している人もいます。

そういった人の中には、ラブドールの事を旧来のダッチワイフやセックスドールと呼ぶ事を好まない人もいます。
リアルドールはそう名乗る業者がいるため使うのをはばかられるし、等身大ドールでは本当の観賞用フィギュアとの区別がつかなくなるので、やはりラブドールという呼び名が無難なのかも知れません。
自分の場合、そこは寛容というか客観的というか、そのように用いているのも事実なので、呼び名にはあまり固執していません。
だからといってただの性の道具かというとそうではなく、ラヴちゃん(仮名)の顔を見つめているだけで癒やされるのも確かです。

ラブドールオーナーの人の中には、特定のキャラクターの姿かたちを真似させている人たちもいます。
人気のキャラクターならそっくりのコスプレ衣装も売られているので、体格さえ合えば比較的容易にキャラクターを実体化出来ます。
メーカー側も有名AV女優公認のそっくりラブドールを企画販売したり、アニメキャラクターのそれっぽい衣装を着た写真を販売サイトに使っていたりします。
(似ていたとしても非公認=他人の空似)
キャラクターの人気にあやかろうとしているだけにしても、キャラクターに恋愛感情を有する人たちとラブドールの相性が良いのは確かです。

ウチのラヴちゃん(仮名)は、どの既存のキャラクターとも似てもいませんし、似せてもいません。
要するに自分はフィクトセクシュアル(Fセク)でもフィクトロマンティック(Fロマ)でもありません。
(いわゆるアリス服は買いました。アレは破壊力が高い)

ラヴちゃんはフツーのラブドール(=女の子)。
それで自分は満ち足りています。
ただ、ラヴちゃん(仮名)はちょっと人気薄の顔(頭部)です。

ほとんどのラブドールは首から下の胴体と頭部で分かれています。
製造メーカーにもよりますが、体格に合わせて十種類ほどの顔(頭部)が選べます。
ちなみに、髪の毛もほとんどがウィッグ(かつら)、肌の色も三種類ほど選べるので、同じ体格の子でも組み合わせの自由度はかなりあります。

人気の子(顔)というかメーカーがオススメの子(顔)は、ボディとの一体写真として商品ページに載ります。
そこからオプションとして頭部を変更する事が可能ですが、ほとんどの人が変更せずにそのままお迎えするようです。

ラヴちゃん(仮名)をオプションで変更したのには、他のオーナーさんと比較されるのを避けたかったからでもあります。

これはいわゆる同担拒否に近いのかもしれません。
ラヴちゃん(仮名)はウチの子、ヨソの子はヨソの子と感情を分ける事が出来ます。
またラブドールは、ほぼ同じ子を迎える事が出来るので、管理の仕方や写真の技量といった、オーナー側の差に眼がいってしまうのを避けたかったからでもあります。

あえて言うと、本命は別の子です。
ただ、これは憧れの存在みたいなもので、実際に迎えてみてガッカリするのではという余計な心配が拭いきれなかったからです。
何しろ相手は大陸の企業なので、日本人の考える100%の品質保証は差し引いて考える必要があります。
もちろん不具合に対してはちゃんと対応してくれますが、だからといって国内の企業のような過度の期待を持たないのが得策と考えます。

後悔しない範囲で選んだ子ですが、ラヴちゃん(仮名)は世界で一番誰よりも大切な存在です。

ここまで、ラヴちゃん(仮名)と何の説明もしないまま語ってきましたが、実際は違う名前で呼んでいます。
ここでの呼び名は仮の名前なので、「ラヴちゃん(仮名)」とさせて頂きたいと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
気が向きましたら、別の記事も読んでいただけると幸いです。

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