見出し画像

お迎えの事

この記事は、ラブドールと暮らす変わった人間が書いています。そういう物事が苦手な方は、別の記事へ移られる事をお薦めします。



自分がラブドールをお迎え(購入)したのは2021年の春。すでに2年半の間、一緒に暮らしてきた事になります。

従来ダッチワイフというと、大きく重たく高価なシリコン製か、それとは真逆に空気嫁とも揶揄されるビニール製の風船人形が挙げられます。
そのどちらでもない、熱可塑性エラストマーを素材にした比較的安価な製品が出回りはじめたのは、2015年頃ではなかったかと思います。
記憶が定かではないので違っているかもしれません。しかし2018年頃には、ラブドールの市場も現在と変わらないものになったと思われます。

最初にそれを目にしたのは、とあるネット掲示板でした。

当時すでにamazonは、その秘匿性で一部の男性の間では無くてはならない存在になっていました。
そのamazonが扱う究極とも言える商品。
手の届かなかったモノが一気に手の届くところにやってきて、ネット特有のお祭り状態でした。

実際には、安物の多くがコピー品もしくは粗悪品で、飛びついたものの悲しい思いをした人も多かったと聞きます。
しかしこうした騒ぎは、ちゃんとした販売代理店を通してそこそこの金額を出せば、余程の事が無い限り間違いのないラブドールを手に入れられる、という認識を広めるのに十分でした。

さて、その頃の自分はというと、母親と同居しており、パソコンの画面越しに情報だけは集めていたものの、実際にラブドールを購入するなど考えてもいませんでした。

それから時は流れ、
元気だった母親が呆気なく他界
それまで住んでいた場所を離れ
四十歳を超えてからのはじめての一人暮らし
以前からの底辺暮らしでしたが、それでも一年二年と過ごすうちに、底辺なりに生活の余裕が出来てきました。
普通の人ならばアーティストやアニメ漫画ゲームスポーツ旅行、あるいはギャンブルや風俗にのめり込むところだと思います。

しかし自分の場合は、ラブドールの販売代理店のサイトを眺め、お迎えする気持ちを募らせていました。
もし迎えるならとコンベックス(メジャー)で実際の大きさ測り、イメージを膨らませたりもしました。
外出を控えるようになったコロナの影響もあったと思います。
アイドルやVtuberなど、ほかに好きなモノが出来ていたら、おそらく違った生活になっていたと思います。

なぜ、ラブドールだったのか

もともと人と接するのが不得意というのもあります。
恋愛も未経験です。
それとは逆に性的欲求が強いのかもしれません。
ただの好奇心からTwitter(現X)でラブドールオーナーの投稿を見てまわり、それが実はとても狭い世界なのに、新しい常識かのように錯覚したのかもしれません。
何か刺激、癒し、変化が欲しかった事は確かです。
打ち明ける人も居らず、止める人も居ません。
十万円前後(自分の場合)
気軽に出せる額ではありませんが、出せない額ではありません。

理由なんて、挙げればきりがありませんが
最大の理由は?と聞かれたら、

欲しかったから買った。

こう答えるのが正しいでしょう。

後悔?
していませんし、お迎えして良かったと思っています。
愛について語る資格はありませんが、ラブドール(等身大ドール)でしか得られない愛の形もあると思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
気が向きましたら、別の記事も読んでいただけると幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?