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いまも君を想う…亡き妻を偲んで

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妻との数々の想い出や白血病患者としての闘病の記録をつづる
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#日記

亡き妻との約束…花見(1)

私たちが探鳥ウォーキングのフィールドにしている市内の公園では、3月の中旬の陽光桜から始まって4月中旬の枝垂桜まで花見を楽しむことができます。 もちろん、それは種類の異なる桜が植えられているからですが、入り口付近と尾根筋では標高差が100mあることも影響しているでしょう。 昨年は私たちが結婚して以来こんなに花見をしたことはなかったと再三話題に上るほど花見を楽しみました。 「楽しかったね」 「楽しかったな」 と何度も言ったものです。 そして、今度一時退院ができたら花見

初めて夢の中で逢えた

昨日の早朝のことでした。 ようやく、本当にようやく、夢の中で亡き妻に逢えました。 葬儀から5週間以上過ぎました。夢の中では家内に逢えるだろうと思っていたのに、一度も夢に出てきてくれませんでした。 同じ病気で奥さんを亡くされた遠方の知人はよく奥さんが夢の中に出てくると話されていました。 家内が入院中にその話を伺っていたので、当然夢の中では逢えるだろうと期待していました。 ところが、昨朝まで一度も夢に家内が出てくることがありませんでした。それどころか、夢を見たという記憶

尻餅ついて、えへへっ(^^;)

4年ほど前より、亡き妻と市内の公園でバードウォッチングをしながら、ウォーキングをしていました。 私たちはこれを”探鳥ウォーキング”と呼んでいました。 昨年の初秋のころ、標高100mほどの尾根コースでの復路でのことです。 下り坂になる手前の水平なところで、背後から「ズルッ」というような音がしたので振り返ると、家内が尻餅をついていました。 「どうしたの?何してるの?」 と尋ねると、 「えへへっ」 と照れ笑いして、「滑っちゃった」と言って恥ずかしそうにしていました。