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2020年 射手座の満月・部分月食

この記事は、実は満月の翌日(2020年6月7日)に書かれたものです。諸事情のため、今日まで投稿できないでいました。お待たせしました。

こんにちは。外は快晴、暑いけれど湿度が低くて気持ちのよい天気ですが、みなさんは、お元気ですか。

たくさんのことが起こっているため、さっそく本題に入ります。

昨日は、射手座の満月そして部分月食でした。射手座についてはあとで詳しく述べますが、守護星は木星、要素は火、性質はミュータブル、季節は晩秋から冬です。この射手座、正論が好きです。そして、正義が好き。哲学も表します。すごくおしゃべりではありませんが、興に乗るとしゃべる。そして、率直で歯に絹着せぬ言い方をするため、信頼を得やすいと同時に、その率直さに傷つく人も。

射手座、楽観主義で明るくて、心根のいいやつなのですが、5月上旬から月の南のノードに入ったため、これから一年半ほどは、射手座の弱いところ、そして、レベルの低いところが現れ始めます。その一つが、こうと思い込んだら、人の話しも聞かずに「これが正しい」「これをすべき」と、決めてかかってしまうところ。

実は、これ、2月11日を建国記念日としている日本の星の課題でもあるのです。そのため、思い込んだらロシアにだって中国にだってアメリカにだってみんなで一つになって石を投げ始める。そして、自分が正義だと思って、神風が吹いているのだと、本気で思ってしまう。日本はそんな国の星を持っているのですが、今、人類全体が似たような傾向を当面の間持つことになります。(約1年半)

みんなが一斉に口を開いて、意見や見解を述べ始め、周りのいうことを聞かなくなったり、また、さまざまな情報や意見の中で混乱していたり、振り回されたり、影響を受けてしまったりしています。

前のふたご座の月から今回の射手座の月までをさっと振り返って見ましょう。

多くのことが起こりましたが、まず、前回の月(5月23日、ふたご座の新月)の日に、プロレスラーであり、テラスハウスという恋愛リアリティTVショウにも出演していた、木村花さんが自殺しました。(このことについての話しは「ふたご座の新月:特別緊急号外編」を参照してください)

次に、その二日後、元アメフト選手のジョージ・フロイトさんが、合衆国ミネアポリス市で警察によって殺されました。理由は、彼が黒人だったという理由でした。

たった2日だけを前後にして起こったこの2つの事件。共通事項がいくつかあります。

一つは、公衆の面前で二人とも屈辱的なことをされたということ。木村さんは、誹謗中傷をみんなが見える前で顔も見えない正体のわからない国民たちにされて追い詰められ、死んでいます。(言葉=ふたご座)一方ジョージ・フロイトさんも、白昼の人通りのあるところで、みんなに見られながら、市民を守るはずの警察官数人に取り押さえられ、喉元を警察官の膝で締め付けられた形で亡くなっています。そして、最後の言葉が「息ができない」(息=ふたご座)花さんは、静かに一人で息を引き取ったようですが、それでも、二人とも公衆の面前で屈辱的な最期を迎えています。

次の共通項は、両者とも、社会の底辺にいる人たちということでした。木村さんは、プロレスラーであり人気もある程度あった番組に出演していましたし、フロイトさんもプロアメフト選手をやっていた人でした。けれど、木村さんはインドネシア人の父親を持つ混血であり、そして、女性でした。日本では、混血、特に有色人種との混血児は今でも奇異の目とちょっとした偏見で見られることが多く、また、日本では女性は社会の底辺にいます。また、フロイトさんは、黒人であり、アメリカ社会の底辺にいて、差別の対象になる人でした。

階級社会は射手座の表すものではありませんが、偏見や思い込みは射手座です。それを象徴したもののような気がします。

最後の共通項は、両者とも、その死が、ネット社会に関係性があるということです。木村さんの場合は、ネット上でも番組が放映されていた(Netflix)番組に出演していたのもありますが、誹謗中傷はSNSで行われました。一方フロイトさんは、白昼堂々と人の見る中で殺されましたが、路上で見ていた人たちが動画や静止画で録画、撮影していて、それが出回りました。

インターネット上でどちらも公開されたため、みんなにすぐに知れ渡りました。フロイトさんの場合、本当は複数の警官が関わっていたのに1人の警察官の責任だとしていましたが、実は全部で3人の警官がいたことが、後ろ側から写真を撮った人の写真で明らかになりました。(わたしは最初から複数であったことを知っていましたが、アメリカのメディアと警察が一人に全責任を押し付けようとしていたようです。)

いじめは、日本ではとても多く、大きな社会問題の一つです。あまりに日常で行われているため、自分がいじめをしていることに気づいていない人も多いくらい、蔓延しています。政界を始めとし、会社、学校、ママ友の集まる公園、近所、ありとあらゆるところで起こっています。


SNSがあるからいじめが始まったのではなく、SNSの登場で、いじめが別次元になったと同時に、文字になって見えるようになり、それが前よりも周りに明らかになったという側面があります。フロイトさんの場合も同様です。アメリカでは、黒人の差別はずっと前からあり、警察官による黒人男性の殺害は、今に始まったことではありません。両方とも、ネットの存在で、ずっとあった問題が、表面にはっきり出たという共通点があります。

わたしは長い間アメリカ東海岸に住んでいましたが、とても親しくしていたある女性が、当時お付き合いしていた男性とほかの友人数人と一緒に道を歩いていたら、警察官に呼び止められ、尋問が始まり、理由もなくそのボーイフレンドは警察署に連れてゆかれ、そのまま暴力的に殺されたという事件がありました。その殺された男性は、黒人でした。裁判を友人は起こしましたが、警察官は無罪放免で終わりました。

その後も、警察官に掃除のモップ棒を肛門から突き刺され殺された男性、ただタクシーを運転していて職務質問を受けたけれど英語がよくわからなくて(アフリカ出身だった)戸惑っている間に何十発も発砲されて殺された黒人男性・・数え切れないほどいます。有名になった事件もありますが、誰にも知られずに葬られた事件もあります。けれど、その警察官たちは、証拠不十分で罪を問われていません。

フロイトさんの場合、スマホとネットが、現行の様子を世の中に飛散させ、その様子が多くの人に行き渡り、今回、首に膝を8分もの間乗せ続けて絞め殺した警官の行いは、英語でいうセカンド・ディグリー・マーダー、意図的な殺人として判定されました。

アメリカの警察官たちを、そして、アメリカを野蛮で暴力的で恐ろしい国と簡単にいうひとたちもいますが、日本のいじめも恐ろしいものであり、暴力的です。自殺や引きこもりが絶えないのも、いじめにも要因の一つがあると思われます。

2020年のキーワードの一つは「暴露」ですが、アメリカも日本も、それまであった状況が明らかになった、二つの事件とも言えるでしょう。

最後にもう一つ気に留めておいたほうが良いのは、世の中が大きく動いたり、混とんとすると、社会の弱い部分、それまであった問題から切れ目が入り、そこから社会が崩れたり動いたりし始めるということです。

花さんの事件に連なって、日本では、多くの議論や意見が交わされました。けれど、社会的ムーブメントにはなっていないようです。もしかすると、いじめのことを社会的な問題やムーブメントにしてしまうと、黙認や暗黙を含めて自分にも否があると感じる人が、実はとても多いからかもしれません。自分にも非がある人が、デモを起こすわけにはゆかないからです。一方、アメリカでは、これまで黒人たちの立場や警察官による暴力や殺人を知らなかった、または理解していなかった人たちも、特に若い世代を中心として、黒人たちと一緒に立ち上がり、デモを始めました。

アメリカの現在の状況は、日本でもニュースやネットで流れているためみなさんもご存知のことと思います。最初のうちは、デモに乗じて、商店のガラスを割って盗みをしたり、暴動を起こす人たちもいましたが、数日したら、フロイトさんの兄弟が「死んだブラザーは、こんなことは望んでいない。やめてくれ!」と、声を上げたり、ロスやNYを含めた合計40都市で夜間外出禁止令が出たり、非暴力デモをやっている人たちから批判が上がったりしたこともあり、次第に落ち着き、ほぼ完全平和非暴力デモが米全国で引き続き行われています。(現在NY市では、警察がデモに賛同しているため、夜間デモも警察の保護のもと認可されている)

この2週間の間に地方選挙も行われ、黒人女性市長が初めて当選した市もあり、警察官たちの一部には、デモを鎮圧する側から、デモをする人たちを守る側に回り始めています。また、ホワイトハウスから歩いてすぐのところにある、リンカーン大統領も毎日祈りを捧げていた、歴代の大統領たちがみんな通った由緒ある教会から、トランプ大統領入館お断りの令が司教から出ました。トランプ大統領が教会に歩いてゆく道中にいた無抵抗のデモ市民たちに催涙ガスをかけただけでなく、教会で礼拝はせず、宣伝活動のために、バイブルを持って教会の前でスナップ写真を撮る目的で行ったからです。この有名な教会の司教が、大統領の入館を断るというのは、大統領にとって大きなスキャンダルです。

すでに、トランプ大統領の再選はほぼ確実にない、というのが、アメリカのムードになっています。

日本では、ニュースの矛先が国内のいじめ問題からアメリカのデモの話題に向かって、ホッと安心した人も多かったかもしれません。それが日本と日本に住む人たちにとって良かったことかどうかは、わかりません。これから先、どこかでほころびが出るか、違う形で惨事が起こり、そこで修復や淘汰がされてゆくのかも知れません。


では、日本とアメリカ以外の世界の情勢をさっと見てみましょう。

アフリカ大陸では、リビア、ソマリア、コンゴ、マリ、ナイジェリアなど各国で内戦、剥奪、諍いなどが起こっています。中東でも、テロや争いは続いています。

COVID19、コロナ関係では、西アフリカのセネガル共和国でロックダウンを中止するよう市民による大規模デモが起こり、ロックダウンが解除されています。「我々のような貧しい人間が、仕事をやめたら、みんな飢え死にする」という、市民の訴えでした。

インドでは、COVID19の影響で苦しんでいる上に、大型のサイクロン(雨と風をともなう大型の嵐)が発生し、約10万人々が避難生活をしいられ、暮らしと健康の先行きに不安が生まれています。また、バッタの一種の虫が異常大発生し、インド中央部から西部にかけて、作物が食い荒らされ甚大な被害を受けています。

アメリカ西海岸では、地震が起こり(一連の地震のひとつとされている)、ロシアでは2万トンという大量のオイルが川に流出しています。

地上は、大変な状況の中にあります。

そんな中でも、アメリカでは権力側の不正義に対して市民が立ち上がり140以上の都市で平和デモが行われ、それに警察官や司教を含めた様々な人々が賛同し始め、コスタリカ政府は中南米の国々の中で初めて同性結婚を合法化し、ジンバブエでは同性愛の罪で15年の実刑を受け刑務所に昨年11月に投獄されていたカップルが、政府の恩赦でこの月の間に解放されています。香港でも、同性愛の容認を要求する運動が始まっています。

個や社会的弱者が立ち上がり始めている象徴の一つと言えるでしょう。

香港で中国政府からの政治的、経済的介入に対して去年からずっと反対運動が続いていますが、COVID19が発生した後も抗議運動は続いており、それに続いて、台湾でも動きがありました。台湾は、ずっと前から中国政府と対立していて、台湾は台湾を独立国家といい、中国は台湾を」中国の一部だといい続けてきました。ところが今回、台湾の主要都市の一つ高雄市の中国政府寄りの市長が、台湾の歴史上初めて、市民の圧倒的賛成票でリコールされました(降ろされた)。そこにはいくつかの要因が絡まっているのですが、なにしろ、台湾でも積極的な独立気運が高まっていることを表しています。

大きな国に属さず独立してゆきたいという動きとして、これからの時代の動きを予感させる動きです。

そのまた一方ロシアでは、ロシア正教以外の宗教は認められておらず、エホバの証人の信者たちが罰されたり、トランプ大統領は、フロイトさん殺人事件をきっかけに、BLM無暴力平和デモを行う全米各地の市民たちのことを『テロリスト』と呼び、「各州の知事がテロリストを力で弾圧できないクソ野郎(bastard)なら、軍を出動してテロリストを制圧するしかない」と言ったり、実際に警官たちが各都市で無抵抗のデモ市民に暴力を振るっています。また、中国は香港への圧力と支配を緩めない姿勢。世界は、これまでと変わらない相変わらずなところもあります。

けれど同時に、上に書いたような、小国や、これまで社会的弱者として迫害を受けてきた黒人やTGBT (ゲイ、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダー)たちが市民権を取るために立ち上がったり認められたりし始めています。


一種のカオスの状態です。

これまでも十分カオスだったよ、大変だったよ、と言う人も少なくないでしょう。けれど、何度もお伝えしたように、今年は、これからが大変なときになります。今は、多くの強い力を持つ惑星がすでに後退していて、その中で、再び前進する惑星もあり、新たに後退をする惑星もあります。四国の鳴門海峡の渦を思い浮かべるよい感じです。ぐるぐる一方向に回っているかと思うと、潮の流れが変わって、ゆるゆると停滞し、また反対向きにぐるぐる回り始めたりする、そんな感じです。

すでに、COVID19のこれまでとは違った形の発症例が北九州市で複数認められていて、東京の感染者数も一旦減ったものの、また出始めています。世界経済の鍵を握っているアメリカでは現時点ですでに4000万人以上が失業しており、経済状況も先行き不透明のままです。


What is happening in micro is happening in macro. What is happening in macro is happening in micro.という言葉がありますが、世界で起こっていることは個人でも起こっていて、個人で起こっていることは世界で起こっているという意味です。この鳴門海峡渦巻き状態のカオスは、社会全体だけでなく、個人個人にも起こっているはずです。

みなさん、一人一人、変わりたいと思っていたり、変わらざるを得ない状況に立たされていて、新しい自分、新しいやりかた、ひらめき、そんなものがある一方で、これまでの自分や記憶や習慣にひきずられて、なかなか抜け出せず、混乱と不安と葛藤の中にいる人が大勢いることと思います。今月は、梅雨入りする地方も多く、惑星も多くが後退していて、ものごとがなかなか思うように進まないと感じる人も多いと思いますが、これから緊張度が再び増し、夏から年末まで、闘いの季節が始まります。

これが、これまで何度も2月からずっと「今考えること、行うことの結果が夏以降に現れてくる。意識をもって行動を」と伝えてきた理由です。そして今、これから後に続く長い厳しい闘いの季節の入り口に立っています。戦争と行動とエゴの惑星の火星が、めらめらと炎を燃やして、戦いのエネルギーを半年ものあいだ送り続けるのです。この星は、強く、長いインパクトを個人個人に、そして、世界的に与えることになるでしょう。どちらに何がどう転ぶか・・何の戦争になるかは、これから明らかになり、闘いのシーズンの幕開けとなります。これは、世の中全体の闘いでもあり、一人一人の闘いでもあります。

さて、今回は、そんな大切な節目の射手座の満月です。通常の満月だとその月の影響は数週間しか続きませんが、今回の月は月食でもあるため、これから半年はその力が最低でも続くので、気を付けてください。

そしてこの月は、このエクリプスシーズンに3回あるエクリプス(日食・月食)の第一弾となります。次回は今月末、夏至のころのかに座の新月・皆既日食。これは、強烈なエネルギーを持っているので、みなさん、心準備をしておいたほうがよいかと思います。今年のピークの一つで、そのエネルギーはすでに始まっています。今週末くらいから、その力を感じる人たちが多く出たり、事件が起こることでしょう。

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射手座の満月・部分月蝕 15度34分 2020年6月6日午前4時13分 日本東京時間


『自分』というものに混乱を起こす人が増える。どういう風に人と向き合ったり関係を持ったりしたら良いかわからなくなる人が増える。そんな中、優しい言葉で話すが、言っている内容が明確でない人、嘘をいう人、誤魔化す人、騙す人、騙される人も増える。
妙に明るい気持ちになる一方、地に足がつかないような、現実味を感じにくくなる感覚に陥ることがある。
社会の中、人間関係の中で、自分の価値はなんだろうと思うが、答えがわからなくなる。または、自分の社会的価値を見出す人も出てくる。
激しい葛藤がある。自分の思いや理想と現実の間、相手と自分の思いの間、もっと物事を進めたいと思うのになかなか進まないイライラ。自分という存在に対するイライラ。爆発しやすくなる。
直感的なひらめきがあるとき。問題の根幹、どう行動したら良いか、理想、夢、大切にしたいもの、未来などを、感じ、見通し、考えることができる。
過去の傷と向き合うとき。もう、忘れたかのような過去の傷が浮上してくる。これと向かい合うことで、癒され、成長できる。けれど、簡単ではないので、覚悟が必要。眠っている間に見る夢を大切にすると、さまざまな解決の糸口が見つかる。もし覚悟して傷に向き合い、癒し、直感に従い行動すると、一生で何度も経験できないような、大きな気づきと素晴らしい解放がある。
関係性においては、理想や思いや望みがはっきりし、良い方へ向かう兆しがある。けれど、それを言葉にしたり、相手に伝えるのを難しいと感じることも
これまでの観念、先入観、思い込み、経験などに振り回されやすく、もっと違う自分に、もっと違う世の中に、と思う自分と、過去とが葛藤することになる。これは、個人レベルだけでなく、世の中も同様
ものごとがなかなかスムーズに進まないとき。特に、敏感な人、意識の高いひとは、世の中で起こること、星の動きのエネルギーを感じて、それを消化するのに時間がかかるため、なにごともゆっくり進むことが肝要。鈍感な人でも、疲労感を感じたり、思うように物事が進まなかったりするため、忍耐と、そんな中にも楽しみを見つける必要あり
人の痛みを感じることができる。敏感になり、感情的になり、夢見がちになる時
ダンス、音楽、絵画、文芸など、芸術や文化的なことやクリエイティブをやると良いとき
夢や理想をハッキリクッキリ描くことがとても大切なとき

*星の影響は、各人、持って生まれた星によって、影響の受け方、そしてが変わってきます。

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射手座を象徴するもの:
ざっくばらん、キラキラ輝く瞳、希望、一心、哲学、学問、教養、遠い土地、炎、半身半獣、冬の予感、正義、大学、腰、太もも、肝臓、義憤、信仰心、宗教

射手座のポジティブな面:
楽観的で冒険ができる、一つのことに熱心になる、集中力がある、人生観を持つ、学問を好む、深く考える、正義を大切にする、信頼できる、暖かい人柄、正直

射手座のネガティブな面:
思い込んだらそれを絶対的だと思う、悪気はないがざっくばらんな話し方で人を傷つける、怒りっぽくなる、正義をかざす、妙なカルトにはまってしまう、理想は高いが細かいことや生活がおろそかになってしまいがち

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射手座のメッセージ

あなたは、元気にしているだろうか。今は、妙なときと感じていることだろう。なんだか宙ぶらりんで、なにかが起こりそうな予感がするのに、それが、いつ、どこから、どんな形で現れるのかわからず、被害妄想になりそうになったり、不安や焦りに追われるようなこともあるだろう。COVID19も、終わったような終わっていないような。

けれど、いつも伝えているように、鍵を握っているのはあなた自身だ。なぜなら、この世は、あなたのような一人一人の人間が集まってできているからだ。あなたは、体全体から見たら目にも見えない小さな細胞のような存在かも知れないが、一つ一つの細胞が元気だと、その体は元気でいられるように、あなたが世の中の運勢を握っているともいえるし、あなたの思う世の中にあなたが住んでいるとも言える。

焦り、不安、恐怖、さまざまなものがあると思うが、ここは、踏ん張りどころだ。あなたの最善を尽くしなさい。台風の目でいなさい。

今回は主に『思い込み』について伝えることにしよう。射手座によくあることであり、今回の花ちゃん自殺事件や、フロイドさん殺人事件にも通じている。

人は、みんな、思い込みを持って生きている。人の思いや思考パターンや行動の源は、ほとんどが思い込みと言っていい。そのことを自覚している人がどれだけいることだろう。数としては少ないことだろう。また、自覚していたら、その時点ですでにそれは思い込みでなくなる。

精神科学によると、平均的に、生まれてから35年経つと、ほとんどの人は、思い込みがでいっぱいになり、そのこと自体にも気づかない、柔軟性にかけた、カチカチの頭になると言われている。

りんご、といえば、自分のイメージのりんごがあり、結婚といえば、自分のイメージの結婚があり、黒人といえば自分のイメージの黒人がある。そしてそれは、その人の生まれ育ち生きてきた環境、周りの人々、受けた教育、食べてきたもの、見てきたもの・・さまざまなものに左右されている。しかし、多くの人が、自分の思い込みが「フツー」だと思い、それが「常識」だと思い、それが「当たり前」だと思う。

もっと悪いことに、自分の当たり前と違うことをする人を見たら、好奇心でいっぱいになる子供のように、近づいて行って「何してるの?」とは聞かずに「なんて非常識な人」と、勝手に判断してしまう。相手の言葉に耳を傾けなくなるどころか、壁を作ってしまう。そして無視したり、批判し、時にはいじめたりしてしまう。

その根底には恐怖がある。これまでと違う体験をすることを人間は怖がる生き物だ。異質で未知なものを怖がる。自分の人生を守るため、愛する人を守るため、蓄えてきた知恵と記憶が、新しいことを怖がるようになるのだ。

しかし、それをやりすぎると、人間は腐ってしまう。なぜって、新しい空気が人間には必要だからだ。ずっと同じ空気だけを吸っていたら、自分の吐く息で窒息してしまうように、新しい考え方、視点、刺激が、生きている間は必要だからだ。刑務所で囚人を拷問にかけたければ、他の人や外界との接点をすべて絶たせ、周りの音もなにも聞こえない独房に入れると効果は絶大だ。人は、慣習や同じであることを求める一方、まったく同じで刺激や変化から遠ざかっては生きては行けない。機械的な同じテンポの同じ音程の同じ音質の音を連続的に聞いても人や癒されないが、予測不能で変則的な木々の葉擦れの音や、水の流れる音や、鳥の鳴き声に癒される。また、自分と違うというだけで他者と壁を作ると、その人は精神的にも肉体的にも窒息してしまい、弱ってしまう。引きこもり生活を続けた結果、全身衰弱で死ぬものもいる。

個だけではなく、人類という種も、空気の入れ替えが必要なのだ。プランターや畑の土だって空気の入れ替えを必要とする。ずっと掘り返すこともなく、同じ状態で同じ植物を植えていたら、その土は腐ってしまう。だから、土をプランターから出して、畑を掘り返して、空気を入れ替える。

しかし、ずっと、暗いところで辛い日々でも、それに慣れてしまっていたら、人も土も、新しい風うが吹くと驚いてしまう。そして、「元に戻りたい」と思ってしまう。それが、人間の持った習性の一つだ。いくら毎日疲労困憊でも、上司や組織のありかたに納得がゆかなかったとしても、家族がバラバラだったとしても、習性や慣れというのは怖いもので、そちらのほうが良いように思ってしまうのだ。ある種の思い込みでもある。

一番辛いのは、土をひっくり返した時点だ。鍬を振り下ろすのに体力がいるだけでなく、思いがけない虫が出てきたり、病気が出てきたりする。悪臭がするものがでてくることもあるかも知れない。その時は、ひやりとしたり、ひゃ~っと声が出てしまうかもしれない。そして、それが、2020年という年だともいえる。

畑の土をひっくり返すことを「天地替え」と呼ぶが、天と地がひっくりかえったようになるのが2020年であるが、畑の天地替えと同じように、コロナ菌によって人類の天地替えが起こり、さまざまな虫やにおいや、これまでの闇が明るい太陽の元に照らされているのだ。そして・・同時に新しい風にさらされている。

そんな天地替えの時、天の下に現れてくるのが思い込みや先入観でもある。

外から見ていると、黒人を差別してきた人々をひどいと思うかもしれない。しかし、その人たちにはその人たちの事情があるのだ。幼いころから「黒人は怖いから黒人がそばを通ったら、絶対に車の窓を閉めておくのよ。信号で止まった時にいきなり襲われるかもしれない」と教わっていたら、たまたま強盗に入られたのが黒人だったら・・・、黒人全部を悪く思ってしまう人が出てくることだろう。

逆に、警察や白人たちにひどい目にあってきた黒人の母親たちは、息子が外出するたびに言うことだろう。「気を付けるのよ。特に警察にはなにがあっても目に付けられないようにしなさい。黒人男性であるということは、白人たちに、そして、警察官たちにリンチにあって殺されるということでもあるのだから」と。そうすると、彼らは、白人と警察官に不信感を持ち、そして、恐怖を持って生きることだろう。

天地替えが起こり、お互いにお互いがどう思っていたか、アメリカでは、お日様の下に照らされて、明らかになってきている。

そして今、求められているのは、人間には思い込みのくせがある、いて座のくせがあるということを知ることだ。お互いに思い込んでいたのだ。そして、それがお互いに「フツー」だったのだ。

しかし、その「フツー」は、もうすでに役立たなくなっているだけでなく、長い間地中で腐ってきていたから、悪臭と害虫がはびこっていたのだ。新しい空気を入れなければならない。しかし、まずは、自分たちの「フツー」は腐りきったフツーであったことを知ることが重要だ。そして、フツーというのは、実は普遍的でも、絶対的でも、永遠でもなく、その人その人の思い込みであることがほとんどだということを、知るときだ。

これは、アメリカ人の人種問題だけではない。日本もアメリカもどの国もどの地域も含めた人類の課題である。自分たちの「フツー」を知り、それは、思い込みであることを検証するときである。

今、人類は大きな転換期に立っている。これから、地球は宇宙時代にも入って行くことだろう。すでに地上には宇宙からやってきた人たちが住んでいて、アメリカ軍にも彼らはすでに在籍している。UFOと呼ばれる飛行物体もあちこちの星から飛んできている。ずっと昔から・・。ちょっと前にアメリカのNASAが、宇宙船の動画を配信したが、もう太古から宇宙船は地球の周りを飛んでいるし、着陸もしてきている。

そして、NASAだけでなく、空軍の軍人たちは、飛行機パイロットたちは、G7の要人たちは、UFOの存在を誰よりもよく知っていて、まもなく地球が宇宙時代に入って行くことを前から知っている。安倍内閣だって宇宙戦略予算を国家予算で取り始めていて、新聞の隅っこにそのこと毎年載っている。

なぜ、宇宙時代に入ること=宇宙戦略なのかは、安倍内閣に聞いてみないとわからないが、彼らにとっては、『宇宙共存繁栄予算』ではなく『宇宙戦略予算』なのだ。それは、『異質のものまたは新しいものとは戦うものだ』という彼らの思い込みを表しているともいえるだろう。

新しい時代をどうとらえるかは各人や各国によって変わってくるが、人類は大きな歴史の分岐点に立っているという事実は、すべての人と国に共通している。そして、宇宙時代に入れば、国境とは、国家とは、人種とは、宗教とは、神とは、そして人類とは何か、が問われなおすことだろう。明治維新が起こり、それまで「越後の国の商人の長男坊」だった少年が、日本帝国の新潟県の尋常小学校一年生になったように。

そして、人々は、自分に問うことになる。

わたしは誰だ?

自分を知るには、思い込み知り、そして無用な思い込みを捨てることが求められる。というより、自分を知れば、ほぼ乱暴な形で、思い込みがすっとんでゆくことだろう。

そのことを示唆するのがこの月である。

あなたの思い込みは何だ?

あなたの可能性と今世の課題と目標を阻んでいるのはなんだ?

周りの目、会社や家族の期待、言葉、そして、人や自分が作ってきた決まりごとで、あなた自身の可能性と使命を生きることを阻んでいるものがあったら、すべて捨てなさい。誰かとの間に壁を作っている思い込みがあったら捨てなさい。誰かを愛することを阻んでいる思い込みがあったら捨てなさい。あなた自身を愛することを阻んでいる思い込みがあったら捨てなさい。

何度も此れまで伝えてきた。

捨てなさい。

そして考えなさい。想像しなさい。祈りなさい。

新しい時代がやってきている。あなたは、どんな時代を作りたいのだ?どんな地球と世の中を、あなたの子供、あなたの孫、あなたの孫の孫、そして、これから生まれ変わってくるあなた自身に残したいのだ?

それを考えることに集中しなさい。

南米の言葉にある。

「我々は、孫たちの土地を借りて住んでいるだけだ」

先を見通しなさい。あなたの今行うことが、考えることが、想像することが、思うことが、形になって未来に残るのだから。前にも言ったが、この時代に生きていることは、ある種の特権なのだ。天からの最高の贈り物なのだ。この歴史に残る時代に生き、あなたが未来を作ることができるのだ。

もし、なにを捨てたらいいのかわからないというのなら、まず、何を残したいのか、なにを作りたいのかを考えなさい。雑音は全て消しなさい。どうでも良いこと、くだらない噂話、まことしやかに語られる嘘、そんなものに注意力とエネルギーを注いぐのをやめなさい。どうでもいい争いはやめなさい。そして、闘わなくてはならない闘いに挑みなさい。まず最初の敵は、過去やトラウマや思い出にしがみついて離そうとしない、動こうとしない自分自身だろう。

しかし、闘うのだ。そして掴みなさい。

あなたの真実。あなたにとって大切なこと。あなたに見える理想の未来。

あなたの希望と愛を見つめなさい。

そして、それらを形にするためにいらないもの、あっては前に進めないもの、一掃しなさい。

そして、ひたすら歩み続けなさい。

信じると知るは違う。

あなたの知る真実に基づき、あなたに見える未来を信じて前に進みなさい。

保身と保守は違う。

身を艇しても守りたいと思うものを、守り抜きなさい。

これから天に闘いの気が満ち始め、地上にそれが映し出されることだろう。12月の冬至まで、または来年初頭までは、迷いながら、転んだり立ち上がりながら、闘い続けることになるだろう。来年も、今年ほどではないが、やはり、それなりの試練がある。しかし、確実に新しい時代はもう目の前に来ている。年末には、光が見え始めるだろう。新しい風を頬に感じることができるだろう。今月末の夏至と、12月にやってくる冬至が、大きなきっかけになる。

いろいろを言い訳にして、自分の本当にやりたいこと、やらなくてはならないこと、それらを先延ばしにするときは、もう、終わった。

身軽になりなさい。恨みも傷も怒りもすべて捨てなさい。もし、迷ったら、不安になったら、「2020年 星の動きと運勢」をもう一度見直しなさい。そして、ここまで伝えてきたことを読み返しなさい。

そして、あなたの希望と理想と夢をはっきりと脳裏に刻みつけ、体力をつけ、胸に愛を抱きなさい。

天と人類が待ち望んできた闘いのときは、もう、あなたの目の前だ。

革命のときだ。

・・・・・・・・・・

文・写真 by 目(さっか)

もしここに書いてあることがあなたのこころに響いたなら、感じることがあったなら、ためになったなら、はたまた、よくわからないけど伝わってくるものがある、でも歓迎。下の「サポートをする」ボタンから喜捨してください。もしかすると、簡単に書いているように見えるかも知れません。でも、ここに書いてあるのは、これまでの長い間の占星術家としての訓練と、世情を見極めた上に時間をかけて書いたものです。ぽ~んと、あなたの気持ちをサポートと言う形でわたしのバスケットに投げてくれたら、笑顔でしっかりキャッチします。助かるし、嬉しいし、励みにもなります。

写真トップ:我が家のBさん。暑さと湿度にまいって昼寝中のところ  
写真真ん中:Mother Peace Tarot という、80年代にアメリカ西部の女性たちが造った丸いタロットのカードのひとつ。このタロットの本は素晴らしい。そしてこのカードは、的を狙って撃とうとしているところが、いて座に関連。このカードだとディスクの息子、一般的タロットカードだとペンタクルのページ、そして、トランプカードだとダイヤのジャックを表すが、基本は同じ


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