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罪悪感

昨日、ふたご座の満月のコラムで罪悪感のことに少し触れました。今日は、そのお話です。

罪悪感は、読んで字の通り、罪の意識と、悪かったなぁ、という気持ちで苛むことです。現代人はみな「なんとなく」から「すごく」まで、ほとんどの人が罪悪感をどこかに持っていると言われています。

占星術では、土星やキロン小惑星がこの気持ちを起こさせる星の代表です。パーソナル惑星と呼ばれるその人の性格を表す惑星と厳しいアスペクトを持って生まれると、その人は、常にそこはかとなく罪悪感を持っていて、なかなか行動に出れなかったり、周りがヤキモキするほど引っ込み思案だったり、自虐的な行為をしがちです。火星と厳しいアスペクトのある人は思っていることを行動に移せなくなり、水星と厳しいアスペクトのある人は思っていることや考えていることをなかなか言葉にできません。

わたしのよく知っている、キロンが火星と重なっている少年は、自分はバカで何をやってもうまくゆかず、人に迷惑をかける人間だ、と思い込んでいて、良いチャンスが来ても、潰してしまうところがあります。頭もよくハンサムでとても優しい子なのですが、自分の行動に自信が持てません。いざという時に失敗しやすく、それでますます自己嫌悪と罪悪感に悩まされているようです。そして、自分にとって不利でよくない方向に向かってゆき、よく苦しんでいます。傍でみているこちらのほうが辛いくらいです。

生まれてきたこと自体に罪悪感を持っている人も少なくありません。土星が太陽や月と厳しいアスペクトにあったり、真実のカード占い(注1)で上昇星のカードに土星が入っていたりすると、それが顕著になります。ダイアモンドのカードを持って生まれた人が、厳しい星の位置を持っている場合も当てはまります。

たった一度両親に「あなたは予定して生まれた子じゃなかったのよね」と、まだ幼稚園生だった小さなころに言われたのをずっと覚えていて、生まれて来るべきじゃなかった、と、生きていること自体に罪悪感を持っている人もいます。その人は、土星と上昇星が同じカードにあります。

罪悪感を持ちやすい印を、星やカードに持って生まれた場合、その意識は深いところに根ざしています。そのことに気づいて、意識をもって行動しないと、いつまでも罪悪感に人生を悪い方に左右されてしまうことになります。

こういうひとたちは、なかなか自分を変えたり、状況を良いほうに変えたりすることができません。なぜって、「こんなに罪深い自分は、自分にとってよいことをやっちゃいけない」と、つい思うからです。後ろ髪を引かれてしまうのです。また、自分が変わったり、状況を変えたりすると、人間関係も自然と変わってきます。友達が変わることもあれば、家族や親しいひととの関係性が変わります。罪悪感を持っている人は、周りの人の顔色を伺う傾向が強いので、なかなか変われません。

けれど、人間は成長しながら、変化しながら生きてゆくのが本質なので、変わることは必須です。特に、この混乱と混沌と変化の時代において、変わらないでいる、というのは、ほぼ自殺行為となります。昨日までお天気で、暖かく、穏やかだったのに、いきなり山火事があちこちで起こり、洪水が起こり、雹が降っている、という状態なのに、着るものも、生活の仕方も変えない、というのと同じだからです。

では、どうしたらいいのか?です。

『まず、自分の過ちをしっかり認識して受け入れること。環境や人のせいにもしない。そして、次から同じような状況に立たされた場合、どういう言動をしたいか、を考え、それを実践してゆくこと。そして何より、自分は万能ではなく、不完全な人間という存在であることを受け入れること。』

わたし自身も、この頃の星の位置に影響を受けてか、妙に罪悪感に振り回されていました。けれど、この言葉にハッと立ち返ることができました。色々と調べて、この言葉に行き当たったのです。

自分の自分に投げかける言葉や、思っていることに注意するようにしてみて、自分が思っていたよりずっと完璧主義だったことにも気づきました。

客観的に見れば、失敗とも悪いこととは言えないようなことにも罪悪感を覚え、そして、確かに過ちを犯した自分も、こころのどこかでずっと責めていたことも知りました。けれど、「セカンドチャンス」また新しいチャンスが人生にはいつもあること、そして、その時に自分の理想通りに変わればいいこと。そう言う風に意識して過ごしたら、言葉遣い、言う内容、食べるもの、いろいろなことに気づき始め、大きな決断もできるようになりました。

行動に移してみて、真実のカードでわたしの性質が「おそるべし完璧主義」と出ていたことも理解できました。カードにも出ていたし、職場でも上司にそう言われていたし、家族にも言われていたのですが、自分ではハッキリとした自覚がなかったのです。完璧主義の人って、完璧を追い求めるあまり、完璧でない不完全な自分にばかり意識がいって、完璧主義であることに気づかないという落とし穴もあることにも気づかされました。

けれど、罪悪感から解放され、謙虚にもなれ、こころと身がずいぶん軽くなります。お陰でブログも続けてゆける気がしています。あぁ、星の動きって本当だな〜、と改めて思っていますが、みなさんもぜひ参考にしてみてください。


『まず、自分の過ちをしっかり認識して受け入れること。環境や人のせいにもしない。そして、次から同じような状況に立たされた場合、どういう言動をしたいか、を考え、それを実践してゆくこと。そして何より、自分は万能ではなく、不完全な人間という存在であることを受け入れること。』


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(注1)『真実のカード』占いは、アメリカで新たに生まれた占いです。古今東西のさまざまな占いの技術と哲学を統合した占いのテクニックで、じわじわと欧米で知名度を上げています。高度で複雑なテクニックで、サイキックパワーもある程度必要とされますが、爆発的に当たります。とにかく凄いです。わたしは、この占いを新たな形で開発した人と、その師弟から学びましたが、日本でこのテクニックを習得しているのは、現在ではまだ私一人になります。これから紹介してゆきます。お楽しみに!


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