リファラルのススメ #3
100名規模かつ社内でのリファラル理解度はゼロからスタート、採用ターゲットとの繋がりが多い社員は多くないという会社でリファラル採用を進めるならということで記事をシリーズ化しました。「リファラル採用をはじめるけど何から手をつけようかな…」という方の思考の整理になれば幸いです。
リファラル採用を導入する全体像を考えてみました。
リファラル採用を導入する全体像の上から順を追わずのかたちになってしまいますが、交友関係サーベイの仕方をご紹介します。
なぜ交友関係サーベイをするのか?
全体像でも軽く触れましたが、リファラル施策の実行を会社としてリリースしたら、さっそく着手をしたいのが、採用したい人物像を具体的なシェアする場を持つことと、在籍している社員がターゲットにはまるような人物とどのくらい交友関係をもっているかを知ることです。交友関係については、あくまでも参考までに知るための調査なので、この時点で紹介をしてもらったり、詳細な個人情報までを収集することはありません。
交友関係サーベイをすることで以下のような効果を期待できます。
・自分にも声をかけられそうな人がいるという認識ができる
・リファラルに参加するという実感を得てもらいやすい
・ペルソナに対する理解が深まる
・具体的になにをしたらいいのかがわかる
交友関係サーベイはいくつかのグループにわけ、ワークショップ形式で行うことがオススメです。(1グループ5〜10名程度がいいでしょうね)
ある程度、人数を抑えることで1人ひとりにメッセージを届けやすく、「自分ゴト」として捉えてもらいやすくなります。
交友関係サーベイのやり方
まずは、求める人物像について人事から詳細に説明をします。
言葉での説明だけでなく、みてわかる資料も事前に用意しておくと尚良しです。(具体的であればあるほどいいよ)
募集職種が複数の場合、一気にやると混乱を招くので、回を分けましょう。
「今回は、広告運用コンサルタントの交友関係ワークショップやるよ」
みたいな。
一方通行の説明だけでなく、しっかり求める人物像に対する質疑応答の時間を設けましょう。
参加者が求める人物像を理解したら、いよいよ自分の交友関係をふりかえるワークショップをはじめます。
参加者に主に自分が使っているSNS(Facebook,Twitter,LINEなど)の登録リストを開いて、交友関係調査ワークシートに記入をしてもらいます。
最初は知人・友人を「どんな関係か」を整理しながら羅列していき、最終的に「会社が求める人物像」とすり合わせながら、一緒に働きたい人を5名くらいまで絞ります。
※この時点では、きっちりマッチしているかどうか判定しなくてOKです。
自分がリストアップした人について、1人ひとり「実際に誘うとしたら、ここでNGが出そう」というネック部分を書き出します。
ここまで出来たら、声をかけたい人に対して思い当たるネックを踏まえて、グループワークで議論を実施し、新たな解決となりそうな誘い方をディスカッションします。(思いつくままでOK)
職種のペルソナによっては、「知り合いにマッチする人がいない」現象も起こると思いますが、その場合はグループワークでのディスカッションに注力すればOKというように紹介できる人がいない場合でもワークに積極的に参加してもらえると助かるという前提も伝えておきましょう。
個別に具体的なアプローチを検討する
グループワークで「声をかけたい・かけられそうな人」「アプローチの課題と解決案出し」ができたところで、人事と具体的な今後の流れを決めていきましょう。
主に以下の内容を人事と紹介元の社員で話し合います。
・声をかけるかどうか最終判断する
・ボトルネックに対してグループワークで出た解決案を整理する
ワークショップで5名程度の候補者が出たとしたら、まずはその中からもっとも求める人材に近い人を決めましょう。
候補者の知人に対して、ネックになっている部分を人事と紹介元の社員で、現実的にどのようにネックを解決するかをグループワークの解決案を参考にしながら話し合って、その人にあったアプローチを考えていきます。
例えば…
友人が就職したばかり→直近の転職は難しい→イベントごとは好き→まずはリファラルランチや社内ゲーム大会などに定期的に遊びに来てもらうアプローチをする→キャリア感などに合わせて勉強会に誘う
転職意欲があるかわからない→興味をもたないとイベントなどは難しいかも→まずは企業ブログなど採用メディアを案内してみる→紹介元社員との1対1ランチでキャリア感などざっくり聞いてみる→(転職興味があれば)社内イベントなどに積極的に誘ってみる→(転職興味がまだなさそう)ラフな社内部活・サークルなどにたまに誘ってみる
など、、
リファラルの場合は、ほとんどの人は転職意欲がわからなかったり、中長期的な目線でないと転職活動を考えられないということもあります。
いきなり人事や役員と面談という硬い感じではなく、ゆるくつながれるリファラルイベントを用意しておき、紹介元の社員が知人・友人に声をかけやすい環境を提供しましょう。
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