観客の自律神経をコントロールしてしまうアーティスト、山下達郎



※はじめに※
このあと、この頃何かと発言が話題になっている方について書きますが、
わたしはアーティストの生身の姿およびアウトプットを五感で感じたうえで、「アーティストとして」応援するかどうかを判断しております。
ご了承くださいませ。




自律神経が整う音楽ってありますよね。

わたしも拒食症時代大変お世話になりました(突然の闇)

では逆に、自律神経を逆に「狂わせられる」音楽を聴いたことはありますでしょうか。

私はめちゃくちゃ最近、その感覚を味わってしまいました。



山下達郎さんのライブで。(以下、親しみを込めて達郎と呼ばせていただきますw)



達郎のライブに行くと、

しっとりクリスマスソングを聴かされたと思ったら、
数分後には平気で真夏のビーチに飛ばされたりします。


脳だけが時空を超え、見事に自律神経が狂います。



もっとすごいのは、

舞台上の演出として、視覚的に季節感を表現されなくても、

耳だけで、その音楽を聴くだけで、ぶっ飛び体験ができるところなのです!!!

「季節」という抽象的な概念を、音作りと歌声だけで表現できてしまうのが、

私が達郎さんの音楽を好きな理由です。


そんな「ぶっとび体験」に浸っていると、

なんだか記憶が勝手に蘇ってきます。


私もライブに参加しながら、
自分が幼い頃に見た海のキラキラを思い出してうるうるしつつ、

両親や祖父母は元気かな、、、
とか、
若かりし時にふたりで過ごしたクリスマスの街を思い出してうるうるしつつ、
パートナーは今日も無事にお仕事から帰ってくるかしら。

とか。
それはまあ、それぞれの季節を一緒に過ごした大切な人が思い浮かんできます。
何も考えていないのに不思議ですよね。


あの体験は、達郎のライブでしかできないなあと思います。



(2023ツアーの若干のネタバレ入ります)

今年のライブのセトリに、
Sync Of Summer(新曲)→Ride on Time(1970年代リリース)
という並びがありました。

どちらも夏ソングですが、

20代が感じる夏と、
70歳が感じる夏のビミョーーーーな違いが、それはまあ繊細に表現されており驚きました。


キラキラな夏真っ只中と、風鈴そよぐ残暑。

光る海と、真っ青な空。

それぞれの違いはほんと微妙なんですけど、
きっと感じられると思います。


ここまで読んでくださったみなさまも、
この2曲を聴き比べて、
是非、ミニぶっ飛び体験してみていただきたいです。






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