【東京散歩】欧風菓子・パーラー エノモト
自分へのご褒美にケーキを食べに行こう
憂鬱な曇りの日。
最近雨や曇り続きで、余り外に出られていない。
スーパーと家を往復する生活が続くと、適当に食べられるカップ麺やパン、冷凍食品を昼食に食べがちになるのが少々困ったところだ。
ハレの日でもない限り、家で食べるご飯にお金かけたくないんだよね。
100円弱のカップ麺とか、菓子パン・惣菜パンとか(家にジャムがないので食パンは買わない)、200円弱の冷凍パスタとか。そんな感じでテキトーに済ませる。
まあいいかな精神で過ごしていたら、少し前に鏡を見て、ギクリとすることがあった。
(浮いてるあばら骨の本数が増えてる...かもしれない)
テキトーに済ませているせいで、カロリーやたんぱく質が不足している感は否めない。東京はお肉やお魚の値段が高いので、買う量をケチっているのも問題かもしれない。
「今日も買い物に行くからお昼はテキトーに済ませるけど、いっそ出掛けるなら、買い物ついでに美味しいもの食べようかな」
そういう訳で、前々から目を付けていた欧風菓子屋さんのケーキを食べに行くことにした。
欧風菓子・パーラー エノモトさん
HPに書いてある所によると、「欧風菓子エノモト」は元々「三河屋ベーカリー」というパン屋さんだったのが、昭和30年頃に菓子部門・パーラー部門を始め、昭和63年にパン業界の専門化の流れでパン部門に幕を下ろし、現在のような形になったようだ。
店舗も最初は蒲田の西口駅前だったのが、区画整理によって池上に移転してきたそうで、地域の歴史とともにあるお店といった感じ。こういう所は結構好き。
店内の様子
店内に入ると、ショーケースがまず目に入った。
スタンダードなイチゴのケーキやチーズケーキの他にも、色んな種類の色とりどりのケーキが並んでおり、どれも美味しそう。
焼き菓子や水菓子も販売しており、お土産を買うにも良さそうな感じだ。
入り口の右側では、コック帽を付けたパティシエのかたが仕切りの向こうで箱詰めなのか、何やら作業をしていて、ちょっと面白い。
こういう作業をしている姿はあんまり見ることがないので、こうして見えるようにしているのは新鮮だった。
店内左奥が飲食スペースとなっており、おじさんやおばさんがケーキや、(早めのランチなのか)フルーツサンドを食べながらお茶を飲んでいた。
美味しいケーキと紅茶
私はケーキとダージリンを頼むことにした。ケーキは530円以下のものをショーケースの中から選んでいいそうで、悩みに悩んでフランボワーズのケーキを頼むことにした。
フランボワーズは、ベリーのジュレの上に、ラズベリーと小さくて赤いマカロンがちょこんと乗っかっているのが可愛い。
ベリーのジュレは酸味より甘味が強く、粘性があり、どことなくイチゴジャムのような感じ。見た目はマカロンとラズベリーが乗っていて、新しさを感じるが、なんとなく懐かしさを感じる味だった。美味しい。
紅茶は抽出中のポットからお好みの濃さで注ぐタイプのもので、1分くらい蒸らしてから注いだ。
ちょっと薄目だが、紅茶の色が綺麗に出た。2杯目には丁度よい濃さの紅茶が飲めそうだとにんまりする。
店の中から外をぼんやりと見てみる。
天気は曇りだが、お昼前だからか、近くのラーメン屋さんやKFCに入っていく人がそれなりにいた。商店街の通りなので、晴れの日も曇りの日も通りには人がいる。この位の賑わいは結構好きだ。
商店街とは反対側の窓からは色んな植物が生い茂っているのが見えた。
名前は分からないが、夏らしい赤い花がとても綺麗で、普段からよく手入れされているのだろうと思う。
お茶を一口ごくりと飲み、喉を滑り落ちたことを感じてほっとする。
こういう時間が好きだなあと思う。
東京は人が多い分、地元にいた時よりもせかせかと急き立てられるような気持ちになることも、ままある。
こういうほっと出来る場所は、そういう気持ちを上手い具合に宥めてくれる。ちょっとした避難所みたいな感じ。
さて、ケーキも紅茶もお腹に収めたら、買い物に行きますかね。
参考🍋
http://www.enomoto-cake.com/history.html
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