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【注意追記】ヨーロッパS 問題点その4 エンジン

【2022年4月30日追記】
注意:記事中にてデジタルスピードを初めとした海外製プリセットデータのメニューを書いておりますが、昨年施行した車両にて不具合が発生した為、施行については全く推奨できない状態です。
今回の件ばかりではなく、純正から仕様変更をするチューニングカーの原理原則ではありますが、あくまで自己責任でお願い致します。


お久しぶりです。
最近ヨーロッパSの中古車が数台出品されておりまして、もし買われる方がいるならばいち早くこのブログを見ていただきたいと思い更新します。
願わくば、10年前のべた褒めリップサービス記事だけを鵜呑みにしないように…

さてさて、今回はエンジンです。
ヨーロッパSが搭載するのはGM・オペル製「Z20LER」エンジンです。排気量は2Lの直列4気筒ターボエンジンですね。
最高出力は200psと控えめですが、最大トルクは27.7kg-mと超控えめとなっております。

参考までに同年式くらいのランエボ、インプレッサと比べて見ましょう。同じ2L4気筒ターボです!

ランサーエボリューション9
最高出力  280ps   最大トルク  40.8kgf-m

インプレッサWRX STI(GRB)
最高出力  304ps  最大トルク  43.0kgf-m

流石日本が誇った最高峰の2Lクラススポーツです。
圧倒的ですね!

如何でしたでしょうか?
今回もヨーロッパSのダメさ加減が露呈しましたね。
では、次回もお楽しみに。

で、終わったらつまらないので何かしら対策を講じましょう。
さてさて、手っ取り早く馬力上げたければ「ブーストアップ」です。
現在大まかに分けて2種類のECUチューンがあります。 

 まず1つはDigital-speedのECUチューンです。
こちらは200馬力のヨーロッパSと225馬力のヨーロッパS225でそれぞれ対応するプリセットデータを読み込ませる形ですね。
馬力はそれぞれ+40、+25馬力ほど上がるそうです。元々225モデルはノーマルからECU書き換え行って馬力を上げているので、伸び代はノーマルモデルの方がありますね。それでも10馬力ほど差がありますが…
http://www.digitalspeed.jp/product.comp/prod.lotus.html

  2つめは「Digi-tec」です。マクラーレンやランボルギーニのECUチューニングもやってますね。こちらもドイツからチューニング用のプログラムを引っ張り出して、読み込ませる形です。有難いことにシャシダイに乗せた上で現車セッティングもしてくれるそうですよ。(別料金)
こちらは約+30psのパワーアップだそうです。Digital-speedと比べるとやや控えめに感じるかも知れませんが、シャシダイに載せた場合の誤差や、ロータスという商品の品質の「誤差」を考えれば実際にはそこまで差は無いと思います。
https://digi-tec.jp/

最後にパワーアップしたヨーロッパSのスペックを見てみましょう。

ヨーロッパS(ノーマル)     最高出力         200ps
                                                   最大トルク    27.7kgf・m
パワーウェイトレシオ       4.975

(Digitalspeed)                      最高出力          240ps
                                                   最大トルク     33.85kgf・m
パワーウェイトレシオ      4.146
(Digi-tec)                                最高出力          230ps
                                                   最大トルク      32.83kgf・m
パワーウェイトレシオ      4.326

参考
ランサーエボリューション9
                                                   最高出力  280ps   
                                                   最大トルク  40.8kgf-m
パワーウェイトレシオ      4.71〜5.035
インプレッサWRX STI(GRB)
                                                   最高出力  304ps 
                                                   最大トルク  43.0kgf-m
パワーウェイトレシオ      4.835〜4.901

なるほどなるほど。
パワーでは圧倒的に開きがありますが、ヨーロッパSは仮にも「ロータス」。軽さからパワーウェイトレシオでは良い数字を見せますね。
(まぁそもそも4ドアセダンと2ドアクーペって全く違う土俵だし、利便性で考えたら圧倒的にランエボ・インプの圧勝ですし。というかランエボ・インプはノーマルだし、これからどんどこ馬力を上げれるし)

そういえば最近「Race Chip」というチューニングパーツが流行っていますね。(あくまでも筆者の感想です)

“RaceChipは、車両搭載のECUを書き換えることなく最大設定値まで
パワー・トルクを向上させ、最適な加速フィーリングを生み出すサブコンピューターです。”

http://racechip-japan.com/wp/

取り付けは比較的簡単で、主には外車向けですが幅広いラインナップに対応してそうです。
…まぁこの車には適合は無さそうですが…

簡単系といえばこちらもあります「Bluefin」

こちらはOBDⅡツール使って、書き換えるタイプですね。RaceChipと違い車に取り付ける必要はありませんが、ECUを自分で書き換える作業が必要な為、ハードルが高く感じます…

https://superchips.jp/bluefin.html

尚、どちらも「ヨーロッパSの適合はありません」。
残念。
Bliuefinは同じエンジンを搭載する「VX220 turbo」の適合はあるのですが、どうやらエンジンは一緒でもECU違うそうです。同じ馬力なのに、何故かロータスは、ヨーロッパSに、独自のECU積んでるそうです。同じ馬力なのに。なんで?
そんなんだから「ヨーロッパS」のECUチューニングすら探すのが困難なんですよね。同じであれば圧倒的母数は稼げますから、もっともっと普及したでしょうに。まぁこれが今回の「ヨーロッパS問題点その4」ですね。全部ロータスオリジナルECUが悪い。


以上。

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