涙くんさよなら

久しぶりに泣いて胸がきゅうとなる。
なんでかは多分月1のホルモンの揺らぎ。
そうだ、昔から影響を受けやすい方だった。たびたびコイツに泣かされる。丁度疲れがたまったり、色々思ったりしてる頃、普段は心の押し入れに閉まったものたちが拡大鏡を通したみたいに、ポンと目の前に置かれる。
私は閉まったはずの感情たちを久々目にして、一瞬「君たちって誰だっけ。どこから来たの?」ってなってるけど、思いや感情たちは、すっかり忘れきってる私を無視して自己主張してくる。
「ボクたちは君の心にいるよ。捨てられてない、消えてないよ。ただ隠されてるだけ。」

揺らいだ気分の原因がわかると、心が軽くなる。私は月1のチャンスを使って涙を流せるのだ。体が変化して心が素直になると、ようやくガチガチの理性がほどける。私の理性は多分、今日親と仕舞いこむために包みに入れ紐で縛った簾より、素直さという芯をぐるぐるのガチガチに理性で縛っている。

涙を流して、感情を味わって、気分に浸る。
考えすぎの頭より、心の動きに意識を傾ける。
「そうだったんだね。そんなこと考えてたんだ。そんな風に思っていたんだね。」

あとは、寝るに任せよう。
涙くん、さよなら。

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