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【3,4月】二軍ロッテの選手運用
1. はじめに
毎月やりたいと思っています。目的は、後から振り返れる材料が欲しいからです。『二軍の選手起用はシーズン序盤は〇〇だったけど、だんだん□□になっていった』的な記事や言及、ありそうでなくないですか?本アカウントではこれに挑んでみたい。
今回のnoteは考察記事というより記録集です。切り取る側面は目次の通り多岐に渡ります。長いです。また14連勝の要因に関してはほぼノータッチで個人成績に特化しています。しかも普段から二軍戦を見てる方にはきっと既知の情報だらけのはずです。なのでご興味のある項だけご覧いただければ十分かと思います。なお今回も選手名は敬称略とさせていただきます。
2. スタメン(守備位置別)
まずは全試合のスタメン一覧から。
・固定されたポジションがほとんどない。⇒この続きは5. ユーティリティ項で。
・外野でさえも2日連続で同じポジションに就かせることがほとんどない。⇒詳細は下記にて。
次に、ポジション別スタメン起用選手一覧。
(全ポジション書いてるとキリがないので以下は抜粋で)
・捕手
佐藤都を中心に起用している。ただし4月23日の一軍昇格を境に状況が激変している。この詳細は8. 捕手事情の項に続く。なお、宗接のスタメンマスクは1試合もない。
・一塁
主に井上の調整に充てている。宗接の抜擢も気になる。なお井上は4/25に一軍昇格したので、今後このポジションがどう扱われるかは気になる。なにせ今年筆者が二軍に注目しようと思った最初のきっかけが、近年この一塁を育成的な側面で有効活用できていなかったから。
・遊撃
当初は西巻中心。次第に平沢との併用になり、4月中旬からは遅れて来日したエチェバリアの調整中心。後述もするが(遊)を譲った格好の西巻・平沢が二塁・三塁に移行した構図。エチェバリアは4月30日から昇格、また4月下旬から小川も復帰したので、今後もショートの起用状況には変化が見られる可能性あり。
ちなみに、エチェバリアは結局二軍でショート以外の守備位置に就くことは一切ないまま一軍昇格となった。かたや藤岡裕大も一軍公式戦では全くない。今後の2人の併用に注目。
・外野
① 福田秀・加藤・髙部の3人には3つどこでも守れるようまんべんなく配置されている。3人は「俊足巧打」という特徴で共通しており、一軍で言えば岡大海にも通じるかもしれない。これは荻野やマーティンといった絶対的なレギュラー格が故障しがちなこと、経験の浅い藤原のバックアップを見据えて、いつでも誰でも替えが効くような戦略と予想される。(現にそれで4月22日に髙部⇔藤原となった)
② 3つのポジションを押し並べて見ると(左)の起用選手数が多い。これは高濱・山本斗・宗接・西川の起用によるもの。打撃特化型の育成意図によるものが主な理由と思われる。
・指名打者
ここまではレギュラー格を休養目的の日替わりでDHに置いている印象を受ける。ちなみに去年は山口に充てられることが多いポジションだった。
3. 打順
1番:平沢の起用が圧倒的に多い。意図は色々あるだろうが、序盤で交代させられることも少ないので、打席を多く与えたいという側面があるのは間違いないはず。
1~3番:福田秀・加藤・髙部の俊足外野組が目立つ。これは前述したとおりポスト荻野を目したものと推察される。
4番:福田光でほぼ固定。ここはnote第1弾の題材にもしたが、そこで言及した『4番に置く目的は勝負強さの向上』という意味を現状クリアできているとは言えそうになく(.264 0本 7打点 得点圏打率.222)、最近は宗接の4番抜擢も始まった。ということで今後も動向に注目。
4. 打席数ランキング
福田光・加藤・平沢に多くの打席を与えている。打席数とはつまり選手への期待度である。今後もこの変化には注目していきたい。
5. ユーティリティ(UT)
前述の通り日々スタメンの守備位置が固定されていないのは、それだけUTプレイヤーが多いからである。その構成を取る福田光・高濱・宗接・西巻・平沢・佐藤都の出場履歴を紹介する。
福田光が(遊)以外の内野をこなし、西巻・平沢が(遊)をメインに(二), (三)も守り、高濱に至っては(捕)以外ならどこでもできます感がある。宗接は(一), (左), (右)でのスタメン実績が3試合ずつという均等っぷりである一方、捕手スタメンがここまで一度も無い。これに関しては8. 捕手事情でも後述するが現在捕手が植田しかいない模様なので、今後どうなるか。
6. 新人・育成起用(野手)
西川、山本斗、サントスの3人に注目。以下は3人の打席数。
サントスは開幕3戦はスタメン起用されていたが早々に故障してそれ以来出場なし。山本斗はスタメン4試合のみながら途中出場によりコンスタントに打席を重ねている。ただし4月は15日を最後に打席に立つことは無かった。西川もスタメンは2試合ながら1打席限定でチャンスを貰える試合が多く、累計21打席座っている。
西川と山本斗はともに高卒右打ちのスラッガー系外野新人で、山口の後釜枠と推察される。
守備位置を見ると西川には(左)、山本斗には(右)という差別化はみられるものの、支配下と育成という差に関係なくほぼ横一線にチャンスを与えているのは、バチバチのライバル意識で切磋琢磨させてる印象も受けるし、今秋のドラフトで似たタイプを獲るかどうかの査定のようにも思える。今後もこの2人の出番の与えられ方には注目したい。
7. 行方不明の野手
あとは後述するけど吉田裕太も4月23日の抹消以来、音沙汰がない。
8. 捕手事情
加えて吉田が抹消以来、行方不明。谷川も先日手術。となるとファームの捕手は植田と宗接しかいない。前述の通り宗接は打力を買われて内外野での飛躍を期している方針全開であり、4月までの捕手起用は4/24の試合途中からしかない為、今後の運用は注目。
9. 投手継投一覧
10. 先発投手
イニングを割いたのはダントツで中村稔、これに育成の森・佐藤奨が続く。4月9日に抹消となった本前は、4/24に7イニングを消化。再チャンス到来に向け今後も長いイニングの投球を続けると思われる。
「長いイニング」といえば、3,4月で5イニング以上投げたのは、
ここから石川・小島・岩下を省くと、現在の一軍先発ローテに何かあった時の代役候補は中村稔・本前・有吉の順番かと考えられる。(森と佐藤奨は育成なので)
11. リリーフ投手
まずは、2番手以降のピッチャーの登板数ランキング
・成田がワンポイントから回跨ぎまで柔軟にこなしたことで登板数はトップ。
・フローレスが回跨ぎ中心で7登板ながら消化イニングは12。
・回跨ぎと言えば山本大貴も回跨ぎが複数あり。(4/10の3回、4/25の2回)
次にクローザーにも注目。以下に、9回以降かつ同点以上の展開でマウンドを引き継いだ投手の実績を列挙する。
実は14連勝までしておきながら3,4月はセーブは5個しかない (小沼4個、原1個)。圧勝が多いことでリリーフ視点で言えば緊張感ある場面での登板は少ない印象。実際、小沼も原もそれぞれ最終回に打たれ負け投手となったケースは既に存在し、2人に対しては痺れる場面で継続的に成果を上げられるのか今後も注目したい。さらに言うなら小沼・原はともに育成選手。この2人にクローザーを任せる意図、今後人選が変わる可能性、もっと言うとファーム戦におけるクローザーの立ち位置・重要性自体にも筆者は興味があったりもする。...という含みまで書いておく。(ちなみに小沼の成績に関しては14. 新人・育成起用(投手)でも詳細を述べたので、ご興味あれば併せてご覧いただきたい)
12. 佐々木朗希
ここはご法度的に5/1の成績も載せちゃうが、注目すべきは回数だけではなく球数と中何日かも重要だと考える。
ただ昨今の一軍デビューするする記事を読む限り、中6日で投げられる体づくりというよりは、まずはこのペースで先に一度一軍に上げる方を目論んでいるようにも思える。次回noteを上げる頃にはどうなってるでしょうか。
13. 行方不明の投手
14. 新人・育成起用(投手)
本項では小沼と佐藤奨について。まずは小沼。
小沼はここまで10登板、同点またはリード展開の最終回の起用のみに限定されており、完全にクローザー扱いである。さらに言えば同点~セーブシチュエーションの痺れる場面に限定すれば6登板で成功4回、失敗2回となる。近年の傾向からすれば1年目からシーズン途中で育成枠→支配下になることは考えにくく、1年間はこのポジション固定となる可能性が高いので、今後も内容に注目したい。
次に佐藤奨。
登板間隔を空けながらではあるが、先発になってからは100球の球数を意識した育成を進めている印象。二軍ロッテは全体的に先発の駒数が多いわけでもないので、本人に不具合が無ければ1年間ローテを守る可能性もある。
15. さいごに
今回のnoteはデータ中心なこともあり、かなりの作成時間を要したのは正直なところです。GW期間中だったので出来ましたが、次月以降はこのボリュームを約束できるかは不透明であることをご容赦いただきたいです。
ところで、次月以降はこんなところにも注目してほしいってご要望があれば教えてください。二軍でも一軍でも良いです。やるとは言いませんが参考にはさせていただきます。
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