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【6月】二軍ロッテの選手運用
1. はじめに
6月もっとも印象的だったのは東妻の起用法。こちらは後述するとして、あと7月3日付で一軍昇格した藤原・福田秀の2人が今までどう起用されていたかにも注目しました。
2. スタメン (守備位置別)
ポジション別で5,6月の統計を取ると、
・6月に入り、ファーストが山口で固定化。山口が一軍登録抹消となったのは5月31日。とにかく浦和でみっちりやろうってことだったのだろうと。後述するけど月間打席数も藤原に次ぐ2位でした。
・ショート争いは5月から小川がリード気味。セカンドは2ヶ月連続で西巻がトップ起用。
・エチェバリアは5月31日の抹消以来、スタメン出場はDHのみで守備出場なし。なんなら6月23日以降は出場そのものもストップしており、プチ行方不明状態。
・以下は独り言。非常に微妙なところではあるが、平沢の出番が減っている気がする。主な内野陣の5,6月スタメン出場数を示す。
構図としては、『(一)山口の出番を増やしたい』→『福田光・松田は(三)中心になる』→『それまで平沢 小川 西巻の3人で(二)(三)(遊)を回していたが(二)(遊)だけでよくなった』→『その3人の中で平沢が割りを食った』って感じかなと。この話は続きは打順や打席数の項でも。
3. 打順
個人的な注目は、6月30日の5番DH 佐藤都志也。田村復帰により6月23日に抹消になったわけだが、打力の改善も当然課題のはずなので、それまで無かったDH&上位打線起用も今後は増えるかもしれない。
打順別で5,6月の統計を取ると、
・1, 3番スタメン数は藤原がトップ。こちらは後述します。
・4番は山口でほぼ1本化。
・小川は9番起用が圧倒的に多い。ちなみに打率は6月終了時点で.139。ひとまずは触れ込み通り守備力で勝負させようとしている模様。
・平沢が7~9番の下位で起用されることもチラホラ。
4. 打席数ランキング
5月分の比較とセットで以下に。
・藤原・山口ら1.5軍級の調整を中心的に考えている印象。
・福田秀が5月中旬~6月4日まで打席に立っていなかった為、6月の上り幅としては高い方になっている。
・田村の復帰、岡の親子出場による新たなランクインも。
・逆に下げ幅が大きかったのは平沢。前月比で-24打席。
以下は、6月終了時点での通算打席数ランキング。
現状トップは平沢だが、6月の月間打率は1割台。前述の通り最近は起用法がチーム内でメイン外になりつつある気がするので、今後この順位のトップは変化が生じてくるかもしれない。
5. 藤原恭大と福田秀平
一軍の打線がどんなに不調でも頑なに一軍昇格されなかったこの2人。7月に入りとうとう、となったわけだが、ここまでの二軍での使われ方をまとめた。
まず、以下は2人の直近6月月間の守備機会。
藤原:センター時々レフト
福田秀:外野の3つおよびDHの4ポジションがほぼ均等
一軍昇格後も、この起用法を中心としていかに荻野・マーティンを休ませるかという運用がなされると考えられる。
次に、藤原の4月22日抹消後の全打順を月別で。
5月→力強いスイングを思い出せ!てことで4番!
6月→振れてきたから昇格後を想定!チャンス作れ!ランナーも返せ!
...的な。
というわけで先越された~(悔)
次に福田秀の月別打順。
故障の為か5月はほぼ出番が無かったが、その他ではクリーンナップを中心に組まれており、打力の復調が一軍昇格の条件として期待されていたと考えられる。
(当然のことではあるが、2人や髙部などを見ていると、やはり打力を期待されて一軍に呼ばれようと思ったら、まずは二軍で上位打順に置きたいと思わせることが第一歩なのかなと思う)
というわけで2人ともかねてから打席数は多く設けられており、結果的に前半戦のうちに一軍切符を勝ち取った。
6. 先発投手
以下は、6月の先発投手の投球回ランキング (比較として5月も載せてます)
6月トップの森のことは後述するとして、河村が6月1日に初先発以来、6月だけで3度先発し、26日には6.0回 106球 0失点の結果を残すまでに。河村は下記の通り7月2日時点で一軍に帯同しているとも報じられているが、さて今後どこでどんな起用がされるか。
7. 森遼大朗
正直、今回のnoteのヘッダー画像は森でも良かった。前述の通り、6月は全投手の中で最も二軍のマウンドに立った。その全4登板内容を下記に。
まず、育成選手ルールについておさらい。今年に限っては育成選手の支配下登録期限は8月31日まで。
それまでに森を支配下にするつもりで起用しているのか、ひとまず有事に備えた運用をしているだけなのか、首脳陣側の意図は不明だが、森のギアは徐々に上がっていると言えそう。注目は100球以上を3登板連続で投げられるまでに仕上がっていること。さらに6月11日と17日は2登板連続で中5日でマウンドに上がり、ともに100球以上を投じている。近年の一軍のロッテではまずこのような起用は無いので、ファンなら酷使を憂うかもしれなが、ここからは僕の予想。もし相手打線のレベルに応じて投げる側の疲労度も変わるのであれば。本気で一軍を目指すのなら。二軍では中5日で100球投げ続けるくらいでちょうど良いのではないか?
7月以降、森がどう扱われるかは注目し続けようと思う。(って思ってたら7月入ってから早速4試合連続で雨天中止になったのが痛い。意図を読みにくくなった)
8. リリーフ
まず6月の継投一覧を。
次に、先発以外の登板数ベースでランク付けしたものを以下に。(比較として5月分も)
圧倒的な変化を述べるなら土居かなと。5月22日に抹消したが、6月は登板数でチームトップタイ。試合の最後にマウンドに上がったのは月間でこちらも小沼に並ぶ最多タイの5回。いずれも接戦勝ち展開ではなくセーブは無いが、6月11日は無難な内容で引分けに持ち込んだ。今後起用法の序列が変化するかにも注目したい。
9. 東妻勇輔
東妻に関しては6月月間だけでなく、6月18日に昇格するまでの全投球をおさらいしたい。
6月に入ってからロングリリーフに転向。近い話これは二軍で先発調整か?と筆者も勘違いした。しかしほどなくして6月18日に一軍昇格したかと思えば、7月4日終了時点で計7登板、回跨ぎ0どころか勝ちパターンでも起用されている。
一般的に二軍での起用法は、一軍での使われ方を想定したものになるはず。ではこの差をどう説明するか。僕の予想は『わざと負荷を上げることでギアを上げて一軍舞台を想定した』のではないか。(これは前述の森遼大朗の項にもつながるかもしれない) 例えば中○日という点では、二軍での全17登板は平均して中4.25日。対して7月4日終了時点での一軍での計7登板は平均して中2.0日。(一軍登板初日の中5日をノーカウントとするなら平均して中1.5日にまでなる)
二軍は試合数が一軍に比べて少ないだけでなく、雨天中止にもなりやすく、また選手数自体も多い為、登板頻度を上げた調整をしにくい環境と言わざるを得ない。今回の東妻の起用法はこんなところで説明が付けられるのではないか?
ちなみに本日岩下雄太さんが上げた記事。
この中で「力まないようにした」と言及されているので、一軍昇格前にロングリリーバーに回った意図はその一環でもあるのかなと思ったり。実際、ファームで最後に登板した6月12日で最速の155km/hを計測した点にも、その成果は感じられる。
今後の注目は、果たして今の東妻の好調が今後も一軍で持続するのか。今の負荷高めな起用はプロ入り以来MAXに近いと考えられる為、このペースに今後も耐えられるか、それとも首脳陣は短期間でもOKと割り切っているか。この点で言うと、6月に先発化した河村もこのパターンに片足突っ込んでると言って良いかもしれないので、7月以降全体的にリリーフ陣をどう扱ってくるか楽しみ。
10. おわりに
今回はちょっと大胆な見解もいくつか挟ませてもらいました。
・平沢大河の出番が減らされかけている?
・森遼大朗、支配下登録ある?
・一軍の勝ちパリリーフ昇格テストとして、二軍では逆にロングリリーバーに?
以上、読んでいただきありがとうザマス。
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