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【5月】二軍ロッテの選手運用

1. はじめに

ヘッダーの画像は最も旬な選手を載せようと思っているので本当は清田育宏にしたかったのですが、読者が334人くらい減る気がしたので、今回は2番目に旬だと感じる藤原恭大に致しました。では始めます。

2. スタメン (守備位置別)

5月スタメン


ポジ別まとめ

3,4月に比べ、全体的に日替わりの傾向が強くなっている。それだけ多くの選手にユーティリティ(UT)になってもらいたかったり、使いたい選手が増えているといったところか。以下では抜粋して赤く塗ったところに言及。

植田

5月は19試合中17試合でスタメン。宗接が昇格した5月18日以降は完全に一人しかいない状況で見事フル出場。偉い!

西巻

多分だけど、もし奨吾に今何かあったら代役で上がってくるのは西巻。一軍では奨吾以外まともに誰もセカンドが守っておらず、では二軍では誰が?ってなると上の表の通り西巻だから。とくに井口マリーンズは経験のないことをいきなり上でやらせる起用はあまりない。なので現状ポスト奨吾に近いのは西巻という考察。ちなみに三木を思い浮かべる方もいるかもしれないが、5月は途中出場でもセカンドを守ったのは2回のみ。

【おまけ】...って言ってたら6月に入ってから(二)小川の割合が増えてきたのでまたよく分からなくなってきましたが。

小川

ショート争いは開幕当初から平沢・西巻の一騎打ちだった構図から、エチェバリア調整期間を経た後、現在は平沢・西巻・小川の三つ巴になっており、結局5月は小川がもっともスタメンで出た。

西川・山本斗

出番増えてます。4月noteの時点でレフトの西川・ライトの山本斗だと述べましたけど、5月はより色濃くなっている印象。あと面白いのは2人ともDH出場0ってところ。持論を挟ませてもらえば、若い子がDH中心で出てもあまり良いこと無いとは思う。

藤原

やはり今月の顔。上の表の外野 (左) (中) (右)の3月~5月の各月における全てスタメン数を見ていただきたい。二桁記録しているのは5月 (中) 藤原のみ。いかに特別扱いであり期待されているかが分かる。4項でも述べるが打席数でもそれは顕著である。

3. 打順

5月打順

打順まとめ

5月に入り上位打順を中心に日替わり色が強くなった。だからこそ『4番 藤原』の固定っぷりも余計に際立つ。5月月間で唯一の出場打順数が二桁となる12試合。

4. 打席数ランキング (少し松田進の話も)

打席数

4月と比較して…

高い打席数を維持:平沢

中程度で維持:西巻、高濱

増加:藤原、植田、菅野、小川、三木、西川、松田、山本斗

減少:福田光、福田秀

ちなみに4月に打席数を多くもらっていた加藤、井上、髙部、佐藤都、宗接、エチェバリアあたりはその甲斐あって一軍に呼ばれたので、5月に存在感が上がってきた皆さんはこの先どうなるでしょね。

以上の2〜4項を見た上で特筆すべき起用変化を1人挙げるとすれば松田進。少ないチャンスを確実にモノにして5月終了時点で通算.293 1本 8打点。とくに5月23日以降は6戦全てでスタメン起用されており期待値も高そう。ちなみにそのポジション内訳は(一)2回、(二)1回、(三)1回、(指)2回。

5. 藤原恭大

以上の2~4項より、5月の主役っぷりは疑いないところ。数字的なことは前述したので、本項では打順から教育方針を推察してみようと思う。

一軍では9番だった藤原が二軍では4番中心で据えられていることに関しては、力強いスイングを期待されてのことかと考えます。昨シーズンもコロナショック時に昇格し1番打者として活躍した際からそうであったが、場面に応じてチョコンと当てに行く器用さがあり、逆にそこが不振になる要因にもなりえ、首脳陣も良しとしていないのかも。自分はファーム試合の映像見ないから人から聞いた話でしかないが、最近は二軍でそういうバッティングをあまりしていないらしい。といった感じで、藤原の4番起用の理由はかつて福田光輝noteに書いたような勝負強さを磨く為とは異なる意図なんじゃないかなぁと。さぁ藤原くんは6月どこまで復調できるか。

6. 高濱卓也

晴れて5月31日に支配下登録復帰となった高濱。今回の昇格で、出場機会の多さと球団からの評価は必ずしも比例しないことが示された。
以下は高濱の出場ポジション。

高濱

・全43試合中でスタメン出場は17試合のみ。

・5月に絞ればスタメンで守備に就いたのは(一)の5回のみ。

・また、上記の表からは読み取れないが、高濱が1試合で1打席しか立たなかったのは全43試合で14試合に上る。

というわけで、優先的に出番が与えられていたわけではなく、限られたチャンスを確実にモノにしていった印象。正直述べると途中から守備に就くことも多く、便利屋的に扱われていて支配下への道は相当険しいと邪推してしまっていた。

先にも述べたが、二軍での使われ方は一軍での起用法を想定して組まれていると考え然るべき。高濱に期待されているのは必殺仕事人的なものかと推察。なので一軍でも与えられる役としてまずは代打と思われる。とくに一軍昇格したタイミングが交流戦期間ということもありその機会は割合多めの為、期待に応えたいところ。

【おまけ】6月5日現在、一軍では昇格から5試合経ち4打席で無安打ながら2打点 (ランナーを3塁に置き、内野ゴロで帰せた場面2回)。打球も強い。 一軍の他の代打組に同じことできたかと考えれば、十分な仕事っぷりかと思います。

7. 捕手事情 (あえて宗接の話)

5月は捕手が植田1人体制の期間が長かったものの、実は宗接との2人体制だったのは4~5月で12試合もあった (4月28日に田村のケガにより江村が昇格してから、柿沼コロナにより5月18日に宗接が昇格するまで)。その間の宗接の起用法を以下に。

宗接

宗接がスタメンマスクを被ったのは2試合、途中から被ったのも1試合しかなかった。つまり、危機的状況に置かれても宗接を捕手として出す気は割合希薄でだった。また捕手以外で出場した他のポジションは(一)のみだった。

この理由は、

① 宗接を打撃特化型にする育成方針

② とにかく植田を捕手として育てたい

の二択なんだろうが、その答えはもう少し様子を見てからとしたい。

8. 行方不明 (野手編)

行方不明野手

9. 投手継投一覧

投手継投

セーブ:小沼が3セーブ、山本貴が1セーブ。

10. 先発投手(少し本前の話)

5月カレンダー

以下は、5月の先発投手の登板数および投球回数ランキング

先発イニング数

なお、本前は5月16日にロングリリーフで4イニングも投げており、月間チームトップの23イニング。ちなみに登板内容の詳細に触れると、

本前

とくにラスト2登板では与四球を減らせられており、そのまま久々の一軍マウンドとなった6月3日(中日戦)の先発では4回 48球 2失点 0四死球。5月の二軍ロッテのイニングの多くを本前に割いた甲斐があったってものです。

11. リリーフ(横山と大嶺の話を中心に)

下記は5月のリリーフ登板数ランキング。(登板数タイなら投球回順)

リリーフ

トップ5の面々は、使われているからと言って一軍昇格が近いかと言われると必ずしもそうでもない。実際5月中に一軍に呼ばれたのは横山と大嶺だった。2人は土居・河村コンビに替わり5月22日に同時昇格となったが、昇格したこの2人の持って行かせ方には異なる特徴があった。

横山→しびれる状況での経験づくり

横山

上記は横山のファーム全11登板のシチュエーションおよび結果をまとめたもの。まず防御率0.00のまま一軍に行ったのは圧巻。さらに起用法として、4月22日以降週1~2登板ペースでしびれる場面での登板が増えてきた。難しい状況を経験させたテストを高卒2年目に課したが見事合格し、実力で一軍の切符を掴んだ印象。

大嶺→ロングリリーバーを見据えた調整

大嶺

4月中盤から先発とロングリリーフを両方経験し、イニングを食う役割の調整を重ねてきた。今となっては、投手に代打が出される交流戦ではロングリリーバーが重宝される為、そこに合わせたベテランらしい逆算的な調整だったと言えるかもしれない

12. 行方不明 (投手編)

行方不明投手

13. 最後に

今回は「こんなイキの良いのいるよ」的な感じと、投手を中心に「最近一軍に来たこの選手はこんな二軍調整してました」的な構成にしてみました。今後もこの月イチnoteは方向性ブレブレでお送りします。

なお、記録に関しては完全に独自で採っているので、誤りあったら教えてねm(_ _)m

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