踏壊

ずっと

こんな日々が続くと思っていた

続いてくれると、思いたかった

陽だまりのような日々

笑顔の元に何もかもが回り

杞憂することなど、何ひとつなく

誰もが、幸せだった

そこはまるで桃源郷のようで

何十年もその安寧にいた私たちは

その足元が崩れ去るなんて

想像をすることもなく

それがたった一人の陰謀で

踏み崩されたなど知る由もなく

突如失った平凡な日々に

それを共に作り上げた存在の欠損に

深い影を落とすことになったのだった。

#詩 #ポエム #序詩

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