ハンガリーの少子化対策への勘違い

ネットでバズるハンガリーの少子化対策についてのネタにあまりにもまちがいが多すぎて、ほんと勘弁してほしいです。テレビでも同じように取り上げてるケースが複数あるようで、それなりに信頼されているとおぼしきウェブメディアでも取り上げたものがあります。

最近よい記事を見かけました。

この記事だけでも十分大切な情報が書かれています。
一つ重要な点は、「ハンガリーの少子化対策」として、2019年とかの時期に実行された政策を並べながら、2011年と2020年の出生率の比較を並べてその効果だ、と述べている、という共通した大間違いをしているものが流布しまくっています。

ダメな記事の例

参考になるグラフ。出生「率」ではなく出生「数」ですが、

駄目な記事の例と、各種政策の時期に関する資料





で、2011年からしばらくの出生率上昇の要因についてはではなんなのかということについては、私自身正確な結論というほどの分析を示せないのですが、2008年世界経済危機の影響とそこからの回復を要因の一つとする見解はあります。ここで、ハンガリーだけでなく、近隣主要国を含めたグラフを示します。

そして、オルバン政権の人口政策と家族やジェンダーに関するイデオロギーも忘れないでチェックしてほしいところです。


一旦ここまで。そのうち書き足すかも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?