あなたに伝えなければならないこと

こんにちは。お久しぶりですね。
あなたに伝えなければいけないと思って、あわてて筆を執りました。だけど、何をどうかいていいのか、まだ整理がついていません。

寒い部屋で、牛乳が多めのカフェオレを飲みながら考えています。地元の喫茶店に、ミルクコーヒーという飲み物があります。シロップと牛乳がたくさん入ったコーヒーです。カフェオレよりも牛乳に近いです。疲れたときに飲むと、泣きそうなほどおいしいんですよ。内臓に沁みるように思います。

今日はあんまりにも頭が働かないから仕事を休みました。昼過ぎまで眠り続けた頭は、ぬるま湯に付け込んだように鈍く温まっていました。毎日、こんな風に、うっすらとぼけたように生きていけたらいいのにとすら思ってしまいました。あなたはどんなふうに生きていますか。あなたは、どんなふうに生きていきたいと思っていますか。
私は、まだ決めかねています。何かを決めるって、すごく勇気が要りますよね。どんな服を着るか、どんな化粧をするか、どんなものを食べるか、どんな仕事をするか、どんな友人を大切にするか、どんな生き方をするか、どんな死に方をするか。決めようとしすぎでしょうか。私は生来、自分が決めたこと以外許せないみたいです。決めたことがうまくいかないと、ひどく落ち込むし癇癪を起してしまいます。あなたはどうですか。それでも、笑って、改めて新しい選択肢を決めることができますか。

ああ、本当にいくつか気づいたことがあったんです。ほんのさっき、気づいたんですけどね。だけど、うまく言葉にならないんです。本当は気づいていないのかもしれない。それすら、わかりません。

自分だったらうまくできると思っていたことが、できないこと。今までできていたことが急にできなくなること。大人になること。退化すること。最近はそういうことが自分を幾重にも取り巻いていて、どれが自分の最適解なのかわかりません。そういうことを、あなたと話がしたいと思ったし、あなたの最適解を聞きたいと思った。
友人がほしいと、強く願っていました。苦楽を分かち合え、なんでも言い合えるような。でも、私にはなかなかできません。それは、もう、そばにいるからなのかもしれません。あなたには、そういう友人がいますか。いるのなら、大切にしてください。それが私のたった一つの望みです。誰かが幸せであることを願ってやまない夜が、こんな私にもあります。こんな私にも、です。だから、あなたも願ってください。あなたが、あなたの大切とする人が、幸せであるように。お願いです。私は、そういうことをたくさん切り捨ててきたから、どうか、あなたが代わりに祈ってくれませんか。ずうずうしいのはわかっているけれど、それでもなお、あなたに伝えなければと思いました。

私の苦しみを分かってほしいなどといいません。あなたの苦しみをまるっとわかることはできないし、追体験もできない。私があなたを苦しめるときもあるのでしょう。人はどうしたらこんな報われない痛みを忘れることができるでしょう。そういうことを、考えていきたいし、教えてほしい。

大人になったら、すべての答えがわかると思っていた。悩むのは、家のローンと子供の教育のことぐらいだって。今の私は、明日着ていく服にすら悩んでいます。そうして、明日が来なければいいと思っている。とんだ大人です。

カフェオレ、冷めてしまいました。淹れなおしてくるついでに何かほかのものを入れましょうか。あなたは何が好きですか。教えてください。