ばかやろうども

今日、本当はズボンを履こうとしたのに、出勤五分前にスカートにした。ミントグリーンのストライプシャツに、ライトグレーの綿のカーディガン。それに合わせるにはズボンはなんだかスポーティすぎると思ったので、濃いチャコールグレーのプリーツスカートを履いた。でも、出勤してトイレの姿見で改めて自分を見たときに、なんだかばかやろうみたいだな、と思った。ズボンだって、プリーツスカートだって、私の寸胴は隠せないのだから、大人しくズボンを履けばよかったんだ。スカートを履くと、誰かに甘えているような気分になる。ばかやろうだなあ、と、全身を見て改めて思う。そうすると、ばかやろうにはばかみたいにおかしなことばっかりが降りかかってくる。今日はそういうことがたくさんあって、仕事帰りは雨がざあざあで、真っ暗闇にばかやろうども! と叫びたくなる。叫びたくなるだけで、叫ばなかった。

そういうところがまた、ばかやろうなのだわ。