きみにあげる

プレゼントを選ぶのが好きだ。贈ることよりも、選ぶ段階が一番楽しい。自分で言うのもなんだが、プレゼントを選ぶのがうまいと思う。私の中でその人のイメージカラーとか持っていそうなものがあって、そういうのを選ぶ。そして、一つ大切にしているのは自分があげたいかどうかだ。いくらその人が好きそうなものでも、自分があげたくなかったり自分のインスピレーションにぴぴっとこなければやめることにしている。プレゼントは、相手にもあげるものだけど、同時に自分のプレゼントでもあるから、やっぱり私があげるものとしてぴったりのものをあげたい。

誰かにものをあげる、という行為が好きなのは、きっと手紙を書くのと一緒で、相手のことだけを考えるというのが好きだからだと思う。純粋に、見返りなんか何にも考えないでただ、相手のことを思う。それってやっぱり、うつくしいし、いとおしい。仕事も、誰かのためにしていることだし誰かのためになっていることで、どんな仕事も貴いと思うけど、やっぱり、違う。純度100%じゃないね。見返りや効果を求めないことは、仕事の上では難しい。そうであれば、よいのだけど。

だから、か、わからないけれど、人にあげるものは極力丁寧に選ぶ。じいっと選ぶ。そうすると、その人に会いたいなあとか、好きだな、とか、思ったときにぴったりのものが見つかる。見つかったときの嬉しさごと、きみに、あげたい。