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終わらない物語(ただの日記)
[240408] もし幸せが〇〇だったら
イタリアのスーパーマーケット "CONAD" では、この時期、「一定額の買い物につきシールが1枚貰え、それを決められた枚数集めると本が貰える」というキャンペーンが行われている。
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本には小学校の生徒たちによって書かれた物語の他に、"ワーク" のようなものが載っている。そんなわけで、今日は、「『もし幸せが〇〇だったら』ゲーム」をやってみることにした。
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■もし幸せが「色」だったら
画:アンドレア
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画:僕
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■もし幸せが「動物」だったら
画:アンドレア
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画:僕
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■もし幸せが「季節」だったら
画:アンドレア
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画:僕
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■もし幸せが「食べ物」だったら
画:アンドレア
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画:僕
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■もし幸せが「音楽」だったら
画:アンドレア
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これは上手い。
[追記]コメント欄でご指摘いただいた通り、白鍵が多い。大っぴらに公開しなくてよかったなぁ、お互いに…w
画:僕
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この音がまさに幸せの絶頂
■もし幸せが「顔文字」だったら
画:アンドレア
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画:僕
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■もし幸せが「雲」だったら
画:アンドレア
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画:僕
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■もし幸せが「おもちゃ」だったら
画:アンドレア
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画:僕
![](https://assets.st-note.com/img/1712571802206-R9MjhNoFGv.jpg?width=800)
■もし幸せが「花」だったら
画:アンドレア
![](https://assets.st-note.com/img/1712571802158-Sz5s6FVVPt.jpg?width=800)
A「紫色のペンを持っていないから上手く描けなかったんだ」
原因はそれだけじゃないと思う。
画:僕
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昔、散歩の途中であいつにこの花の名前を教えてもらったことは、一生忘れないと思う。ずっと一緒に散歩できたらいいな、と思ったことも。
■もし幸せが「滑稽なキャラクター」だったら
画:アンドレア
![](https://assets.st-note.com/img/1712572247412-8YXEAFFNni.jpg?width=800)
怖い…
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もっと怖い…
画:僕
![](https://assets.st-note.com/img/1712571802029-AVWXzjIUQN.jpg?width=800)
僕の幸せは "flussi" にかかっている。
[240322] 酔っぱらっているのか
3/21(木)の日記はすでに書いたけれど、"Click day" に焦点を当ててもう一度記す。
この日の日本時間15時半(イタリア時間7時半)、僕とアンドレアはSkypeを繋いだ。雑談しながら、やつは朝食を済ませ、こちらへ郵送する荷物の梱包を始める。
「もう少し大きな箱を用意すればよかった。全部入るかな...? 気管支炎の薬と、胃薬と整腸剤... それと俺の喘息の薬も入れておこう。あぁ、残念だけどコロンバは入らない...」
「パスクワの荷物なのに、なんでコロンバを諦めるんだよ! 気管支炎の薬はもういらないし、喘息の薬はお前の命にかかわるんだから手離すな。その二つを出せばコロンバは入るだろ!」
「ばかなことを言うな。この二つは外せない。そうだ、ライオンも入れなきゃ」
「...ライオン?」
そんな会話を交わしつつ、アンドレアは荷造りを終え、Skypeを繋いだまま郵便局へ。荷物の発送を終えると、やつは言った。
「あと30分で Click day が始まる。念のため弁護士の事務所が物理的に吹き飛んでいないかどうか確かめに行こう」
「...『物理的に吹き飛んでいないかどうか』?」
「火事とかテロとか」
「...ああ」
...というわけで、flussi に関する一連の手続きを丸投げしてある弁護士の事務所へと車を走らせる。
件のオフィスが二階に入っている建物が見えると、アンドレアは、
「よかった、ちゃんとある! 電気もついてる!」と、走行中のアルファロメオの運転席で盛大に拍手をした。
やつは張り込みの刑事よろしく物陰に車を停め、
「俺たちはここでやろう」と言い、もう一度オフィスの窓を見上げる。
「『ここでやろう』って...何を? flussi の申請に必要なデータはあらかじめ弁護士に渡してあるし、午前9時ちょうどにそのデータを国に送信するのも弁護士だろ」
「そうだけど、俺たちにもやることがあるんだ。3分前になったら始めよう」
その後、例によって雑談をしていると、アンドレアが突然、
「時間だ! さぁ、ローリス! 両手の指をクロスさせるんだ!」と大声を上げる。危うく、口に含んでいた『冷やしパインソーダ』を吹き出すところだった。
時計を見ると、8時57分。
...あぁ、なるほど。人差し指と中指を交差させて幸運を祈るのか。
僕はそういうジンクス的なものは信じないけれど、彼はこの願掛けが大好きだ。
まぁ、こいつには日頃から世話になってるし、これくらいは付き合ってやってもいいだろう。
僕は机に両肘をつき、タブレットのインカメに映るよう、顔の脇で両手の指をクロスさせる。それを見届けたアンドレアは、自分もカメラの前で両手の指を不器用に交差させ、さらに目を閉じて、
「Click、click、click...」と呟き始めた。
...なんかもう、ちょっと怖い。
きっと9時過ぎまで続けるんだろうな。早く時間経たねぇかな... と思いつつ、指を交差させたままそれを眺めていると、彼は不意に目を開き、
「君も "Click" って言うんだ!」と、正面から僕を見つめた。
「いや... それはちょっと...」
「お願いだから!」
...アンドレアと一緒にいるとき、彼と至近距離で正面から目を合わせる機会はあまりない。きっと著しい身長差のせいだろう。
でも、ビデオチャットときは別だ。
実は、僕にはすごい弱点がある。
同じ目線の高さから、このすがるような大きなタレ目に見つめられ、"Ti prego!" などと言われると... 断れないのだ。
そんなわけで、結局。おそらく8時59分くらいから、9時1分までの二分間。二人で両手の指を交差させ、
「「Click、click、click...」」と呟き続けた。
...せめて届け。僕たちの願い。
それはそうと、『詩語集』が届いた。
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[240321] そういえば "Click day"
今日は記念すべき日だ。
まだ咳が止まらないが、ベッドから起きて机に座り、日記を書かないわけにはいかない。
僕はクレジットカードを持っていない。
クレカを作れるほどの社会的信用がないから、というのもあるが、自分で自分を一切信用していない、もとい意志の弱さだけには自信があるため、「~依存症」の原因になり得るものは徹底的に遠ざけて生きているのだ。"アルコール" や "薬物" に手を出さないのはもちろん、"買い物" にも気を付けている。
...とはいえ、ものを買わずに生きることは不可能なので(建前では)、衝動買いは絶対にしないと決めている。
物理的に金がなくても買い物ができるクレジットカードを持つなど論外だ。ネットで買い物をするときのためにデビットカードは持っているが、普段は残高を限りなくゼロに近い状態にしておき、検討の結果、あるものを買うことを決めた時点で、その金額をATMへ入金しに行くことにしている。
...というわけで、母さんからもアンドレアからも「咳が止まるまでは外出禁止!」と言い渡されているが、さっき内緒で家を抜け出して、近所のコンビニで自分の口座に七千円(←この前イタリアへ行く直前に、母さんがクリスマスプレゼントとしてくれた一万円のうちの一部)を入金してきた。
ついに『詩語集』買っちゃったぁ!! アマゾンで!!
いやぁ、本って本当にいいよなぁ! 買っただけですげぇ頭が良くなったような気がする。まだ現物も届いてないのに。
この感じだと杜甫にも李白にもいとも簡単に勝てちゃうかもしれない!
そうだ。とりあえず、こっそり漢詩用のペンネーム考えとこ。
「ローリス」だから... 「老子」? でも、僕、名前の後ろに "子" がつく人たちの中では、韓非子が一番好きなんだよね...
それとも、本名の「直己」から取ったほうがいいか。「直子」... なんか女の子の名前みたいだな... むしろ後ろを取って、「己子」とか。うーん...こっちも微妙。
...そうだ。詩語集が届いたら、適当にページを開いて、その中で気に入った単語を僕のペンネームにしようっと!
[240312] 僕の車はアルファロメオ
昨日 3/11(月)。Flussi へのエントリーが正式に決まったことを告げる弁護士からの電話が、アンドレアにかかってきた。
そしてその後、やつは手持ちのフォルクスワーゲンを売り、中古のアルファロメオを買った。僕が運転しやすいように、前者より小型の後者に買い替えたのだ。
僕は日本の自動車学校に通ったことがないので、こちらの運転免許取得に関するシステムがどうなっているか知らないが、イタリアでは自動車学校に入って筆記試験に合格すると、 "Carta rosa" という、その名の通りピンク色の証書がもらえる。この "Carta rosa" があれば、免許を持っている人間を助手席に乗せ、学校外で車の運転を練習することができる...とのこと。
僕の場合、隣に座るのはアンドレアで、車も彼のものを使うことになる。そこで、「今の車は君には大きすぎるだろうから、買い替えようか」となったのだ。
やつの言い方は癪に障るが、事実、僕は運転があまり上手くない。免許を持っていないのになんで車を運転したことがあるんだよ、と言われると返事に困るが、とにかく、上手くない。
実は、結構それで悩んでいて、「一回しか運転したことがないんだから当然だよ」とか「先生がいいからそのうち上手くなるよ」とか、周りの人に励まされても、「君の原動力は『怒り』だから、運転する前にエンブレムを見れば上手くいくよ。カラビニエーリにできることを君ができないなんて、許せないだろ?」と将来の先生にからかわれても、全く何とかなる気がしない。
師のように、左手で通話・右手でメッセージアプリ・膝頭で運転とか、追い越し禁止のカーブで追い越してきた車をすげぇスピードで抜き返し、「誰を抜いてるんだ。調子に乗るな」と、フロントウィンドウから腕を出して中指を立てるとか、サッカーの試合に集中しながら車幅ギリギリのスペースにバック駐車するとか、僕にはとてもできそうにない...
それでも無事、運転免許を取得したら、件の新しい中古を僕にくれ、アンドレアは別の車を買うという。
「アルファロメオはお前が乗れよ。そのかわりランボルギーニ買って」と言うと、やつは、
「俺より上手く運転できるようになったら買ってあげるよ」と微笑んだ。
[240304] ここから始まる新章
正確な日付は忘れてしまったけれど、とにかく2月の中旬。アンドレアと二人、"Decreto flussi" の件で、やつの知り合いの弁護士を訪ねた。
アンドレアがこの制度を利用して僕をイタリアへ入国させようとしている旨を弁護士に伝え終えると、彼は言った。
「確かに、君が起業して、彼を従業員として入国させる申請はできるけど...承認を得るのは難しいと思う。前年の収益が問われるんだよ。これから会社を立ち上げるということは、まだ実績がないわけだからね」
先日、不法入国ビジネスを行っている、いわゆるマフィア一派の構成員と話をした際、労働実績を捏造し、Decreto flussi を利用して滞在許可証を入手する方法を提案された。僕は乗り気だったのだが、アンドレアが断固反対したため、"flussi 利用案" だけを採用し、合法に労働許可を得てビザを申請する運びとなったのだ。それが、やつが起業し僕を雇う、という方法だったのだが...
弁護士の回答を聞き、なるほどね、と顔を見合わせる僕たちに、彼は続けた。
「アンドレア、ちなみに君の年収はいくらだ?」
「***ユーロだけど...」
「だったら、個人的に彼を雇うほうが承認される確率が高い」
「個人的に...? 彼を俺の家来にするということか?」
「いや、家来っていうか、使用人... 家事手伝い的な」
「家事手伝い! 自分の部屋のベッドメイクもしないのに! 今日だって枕は床に落ちてるし、シーツもめちゃくちゃで、その上にTシャツやらぼろ布やらペットボトルが散乱していて... 俺はベッドがぐちゃぐちゃなのは見るのも嫌なんだ! 昔から言っているのに全く改善しないんだよ。一体どうすれば...」
「...君は俺に何の相談をしに来たんだ。とにかく、君がいずれ起業したいと思っているのは知っていたけど、そういうのはもっと計画的にやるべきだ。営業を始める準備もしていないのに、『来月末にClick day があるから今月中に Partita IVA を開く』なんて賢明じゃない。彼にビザを取らせるのが目的なら、個人的に Colf として雇ったほうがいい」
「彼の給料はいくらぐらいになる? 振り込みの履歴も必要だよね?」
「月500ユーロの契約にするのがいいと思う。もちろん、口座振り込みで」
弁護士がそう言うと、これ以上話を混乱させるのを嫌い、二人の会話に割って入りたい気持ちを抑えて黙っていた僕をアンドレアが睨み、口を開いた。
「ローリス、俺は君に毎月500ユーロ支払うんだから、9月からは自分の部屋のベッドメイクは自分でするんだ。いいね?」
「振り込まれた500ユーロを引き出してお前に返せば、1ユーロもかけずに僕を雇えるよ」
「振込手数料がかかるだろ!」
「..ほんとがめついな」
ちなみに、3/8日(金)に Flussi へのエントリーが正式に決まり、きたる Click day(per colf e badante) は同月21日(木)。その結果が出るのは早くても4月末だが... さて、どうなるか。
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240218