Vault of the Void エンライトを頑張る
Vault of the Voidというゲームを永久にやっている。
所謂StSライクであり、デッキ構築ローグライトという一時期大量生産されていた類のジャンルではあるが、その中でも完成度がズバ抜けて高いのでオススメ。
ちなみに書いている筆者はほとんど独学でやっているため、巷とは全然違う評価をしている部分も多々あることを留意してほしい。
アップデート頻度が高いので、見る時期によっては全然違うことも書いてるかもしれない。気をつけろ(2024/05/23)
エンライトを頑張ろう
エンライトについて
4キャラクターあるVotVだが、屈指のキツさを誇る(と思っている)エンライト。
自分はこのエンライトというキャラの持つシステムが非常に好きなので攻略を頑張りたいんだが、いかんせんゲーム本体との相性が致命的に悪いという弱点がずーっと残っている。
このキャラクターで頑張るために、自分の脳を整理する目的で今の手持ち情報を文章として吐き出す。
他の誰かがエンライトで頑張る、その道標になってくれたら嬉しい。
エンライトの特徴
エンライトの特徴は、長期戦に強いということ。
というか開幕でズドンと高火力を出すことが難しく、じわじわとなぶり殺しにするようなビルドに必然的に持っていかれる。一撃超火力がしたいならテンペストやドーターをやろう。
偶数ターン終了時に全体に付与する疲労、これまた偶数ターン終了時にダメージを与える秘孔撃、相手のHPの天井を下げる死兆。エンライトのシステム全てが相手を即殺することを苦手としている。
これを把握し、ある程度の持久戦を見越したデッキビルドを目指す必要がある。
しかし、このVotVというゲームは相手の火力スケール幅が異常なほど高いため、永久にターンを引っ張っているといずれ死ぬようにできている。相手に殺される前に殺さなくてはならないことを意識する必要がある。
またエンライト独自のシステムとしてもう一つ、禅がある。
これがまた曲者で、アタック・アビリティ・バフのうち同種を3回連続で発動すれば禅に突入でき、そのメリットを享受できるというものであるが、これのためにデッキ全体のコストを他のクラスより下げておく必要がある。
当然1コストのカードよりも2コスト3コストのカードのほうが明確に強く、ゲームシステムの都合でドローによる手札枚数の嵩増しする難易度が高い。禅を意識しすぎるとデッキのパワーが落ち、強いカードを積むとエナジー不足で禅に入りづらいジレンマがある。
エンライトの弱点
他の3キャラよりも明確に弱点が多い、というか相手の行動がほぼエンライトの弱点となっている。
VotVにはデバフが数多く存在し、またペナルティカードをデッキに混入させる相手もまた多い。
エンライトの禅システムは同種3枚を要求するため、ペナルティカードで手札が濁ると禅に入れず、入ったとて撃つカードが存在しないことが頻発する。
低コストカードを多く取る都合上、ペナ札を掻き分けて引いてきたカード1枚のスペックが低い事が多く、相手の攻撃をブロックしきれずHPが削られジリ貧になっていくことが多い。
幻視(墓地のカードをデッキトップへ戻す)でペナ札を引く確率を下げることが多少可能だが、有用なカードがデッキボトムで寝ていると辛い展開になる。
ペナ札混入がとにかく辛いので、選別カードをいくつかピックしておきたい。
デバフについても、混乱・恐怖・脱臼・不発あたりが致命傷になる。
混乱(手札のコストがランダム化)については、動の構えで生んだゴーストすらコスト変動するので、引き次第では禅に入れない・入っても撃てない状態になる。
エナジーを減らすもの、手札を減らすもの、最初に撃つカードを不発にするもの、全てがエンライトの禅システムの敵になる。
敵の固有能力もエンライトと相性が悪いものが多く、攻撃対象になった回数を参照するタイプ、手札の枚数・カードプレイ回数を参照するタイプは天敵。
死兆が無敵を貫通し、回復も関係ない(とはいえ死兆だけで倒すのはキツいためそれなりには辛い)ため、一部の敵には相性◎なのが救いというか……。
雑魚をワラワラ呼び出して、定期的に片付ける必要がある相手もデッキによっては不得手。特に秘孔撃型。死兆型は秘孔転移があるためそこそこ行けるが、ボス本体を削るのに手こずってしまい長引いて削られがち。
エンライトで頑張るには
初期デッキタイプは死兆型が良い。秘孔撃型はデフォアタック札である"するどい蹴り"がしょっぱすぎる。
死兆型のデフォアタック札の"動の構え"も効果自体は大したことないが、初手:ゴーストがついているおかげで禅に入りやすさが段違いであり、赤を2枚重ねるだけで禅入りできる。
つけた虚空石もゴーストで生んだカードにキッチリついているため、序盤の黄色や赤、紫の虚空石は1,2枚"動の構え"に刺すのもOK。
スペルについても、秘孔撃型では全体脱力+全体死兆というチグハグなもの。といっても秘孔撃型エンライトは最終的に死兆型の札も混じらせないとキツいので気にはならない。
しかし死兆型についているスペルにはCT3で1枚幻視と使い勝手が良く、おまけにレイジ25%もついている。ちなみに死兆付与にもレイジは乗る。有用カードや石を嵌めてUGした"動の構え"を使い回せると禅入りが格段に楽になる。
死兆型に初期から2枚搭載されている"固執"も使い勝手が良く、ドロー条件が疲労のみのため、3T目からサクサク手札を回せる。輪廻型は開放してないので知りません。
デッキビルドの方向性
ここからは死兆型を選んだ前提で話を進める。
秘孔撃型を選ぶ勇者は他人の力を必要とせず、自らの力で道を切り拓いて欲しい。
ちなみに青石は幻視がついているカードにつければ、幻視したカードを即引けるため意識したい。
"動の構え"+1コスト赤で禅に入りたいが、ゲームシステム上デフォルトでエナジー回復は2であり1足りない。紫石の気力充填はこれを補ってくれるため、動の構えに紫石を入れるのもオススメ。
ブロックカードのピック
秘孔撃型・死兆型に共通して搭載されているブロックカードである"繰り返す残像"がちょっと使いづらく、UGしてもいまいちなのでピックカードはまずブロックカードを見ていきたい。
・"時に応じて"
→初手:即時ブロック10。追従:遅効ブロック6。禅:反復。要素は多いが即時ブロックと遅効ブロックを使い分けられ、そのどちらもが"繰り返す残像"よりも強い。禅中に反復してくれるので石をはめても使いやすく、オタク向けの良カード。これに限らず初手がついているカードは"動の構え"と喧嘩しやすいのだけ気をつけよう。
・"時に遇う戦略"
→即時ブロック8。追従:遅効ブロック4。ほとんど強い"繰り返す残像"。
・"協力"
→即時ブロック7。禅:エナジー0の時、エナジー+1。死兆型の禅は"動の構え"+赤で入ることが多く、禅入りしてからブロックを盛るので相性◎。エナジー+1も2コスト以上のカードを禅で使いやすくしてくれる。
・"より良い未来"
→即時ブロック4。1枚幻視し、そのカードを戦闘中のみUGする。ブロック値はカス(繰り返す残像よりは上)だが幻視+UGしてくれるのが偉く、"繰り返す残像"でもUGしてしまえばそれなりに使える。これをUGすると幻視先が2枚になるため、UG候補としても◎。青石を入れれば幻視したカードをそのまま手札に引き込める。
・"回避行動"(クラス共通カード)
→即時ブロック8。1枚選別。選別がエンライトと相性が良く、選別→幻視で好きなカードをトップに置ける。非UGでもブロック8が有り難く、ペナ札を落とせるのもエンライトに優しい。
・"戦略機動"(クラス共通カード)
→即時ブロック4。1枚引く。ブロックを盛りつつカードを引けるだけだが、エンライトでは幻視との相性が良く、トップに置いたカードを即引ける。何もなくても1枚引くことで禅に入りやすくなり、仮に不要札を引いてもエナジーにしちゃえばいいので扱いやすい。
アタックカードのピック
"動の構え"、"固執"が強めなため最序盤はブロックカードを優先してもいいかもしれない。"動の構え"+1コスト赤で禅に入りたいので、2コスト以上のカードの採用は慎重に。
基本的に死兆型に秘孔撃のカードはあんまり要らない。逆に秘孔撃型には死兆は無理なく入る。
・"トランス"
→死兆5を与える。追従:更に死兆2、禅:更に死兆2。
オタク好みの難しそうなカードっぽく見えるが、禅で撃てば全部発動する。追加効果の死兆は合算ではなく個別に3回与えるため、疲労が1で6+3+3になる。UGすれば追加効果が2→4になり、単体火力として非常にコスパが良い。
・"思念の波動"
→敵全体に死兆5。単独:再実行+1。再実行というワードはVotVにおいて最強キーワードの一つであり、全体攻撃もエンライトの中では希少な気がする。UGすれば死兆5→7となり火力十分。再実行は虚空石も2回発動するため腐りづらい。黒石はめて雑魚とボスへ平行に死兆を積めるのが偉く、雑魚を殺しきったあともお役御免にならないのが◎。
・"連携"
→秘孔撃3を4回。死兆8を与える。アンコモンの2コストだがコスパが非常に良い。シンプルなダメージソース。
・"真言の秘術"
→死兆7を与える。1枚選別。ペナルティカードを選別した場合は排除し、山札に"賛歌"を追加。幻視と相性がいい選別を持ち、ペナ札がキツいエンライトの救世主でもある。UGしても死兆が7→11になるだけなのでUGしなくても十分なのも偉い。捨札にペナ札を混ぜられても、幻視でペナ札をトップに運んでこれで焼くことが可能。見かけたら是非取ろう。一生強い。
・"賛歌"
→ブロック3。連鎖+1。非同期。揮発。"真言の秘術"でペナ札を焼いたときに生成されるトークン。カード1枚としては対して強くはないが、コスト0で連鎖+1を持つため青で禅に入りやすい。揮発持ちなので一度引いた後は消滅してくれる。
・"肉体と精神"
→死兆4を与える&気力充填1をX回実行する。アンコモンのXコスト。気力充填のエナジー+1もエンライトにとって嬉しいが、死兆を一気にドンと盛れるのも有り難い。幻視で使い回せば自分で積んだ気力充填の効果でエナジー天井を上げて、それを出力に変えられる。死兆にはレイジが乗るので、できればスペル等でレイジを乗せておきたい。これがあると禅入りをせずに必要ブロックのみ積んで残りをフルパージするなど、ちょっと変わった戦略が取れるのが楽しい。
・"突き返し"(クラス共通カード)
→6ダメージを与える。即時ブロック5。他のクラスではあまり使わないが、ブロックが弱いエンライトでは話が別。死兆・秘孔撃と回りくどいダメージの与え方をする中で即着弾ダメージも意外と貴重であり、赤でブロックを盛れるという点も禅入りを邪魔しないため序盤に見かけたらオススメ。
ブロック以外のアビリティカードのピック
ブロック効果を持たないアビリティ。ドローを持たないアビリティを入れすぎると身動きが取れなくなることがあるため気をつけたい。
・"静の構え"
→1枚先見。秘孔撃型の初期デッキにいるが、死兆型でも活躍できる。これがあれば2~3コスト札を入れても事故りづらい。UGで天賦がつくため更に安定しやすい。初期手札にこれと高コストカードを同時に引いた時が痛いが、高コストをパージして幻視→先見という力技で解消可能。デッキパワーを上げやすくなるため、高コストを取りやすくするために1枚拾ってもいいかも。
・"ストイック"
→反響壁1。1枚引く。非同期。デッキの潤滑剤や幻視したカードを引くのに有用。UGで非同期が消えるため、青での禅入りもしやすい。反響壁も相手によっては突き刺さるため、長期戦でスケールされすぎた相手を刺し返す札としても。ミリ残しすると死にかねないので計算はちゃんとしよう!(n敗)
・"耐え難き苦痛"(クラス共通カード)
→全てのペナルティカードを排除。排除。パージ:HP1回復。使い切りのペナ札全除去カード。レアなんて全部強いが、特にエンライトとの相性がいいカード。ペナ札がキツいエンライトにとって全除去が非常に有り難いがそれだけではなく、HP回復手段が限られるVotVにおいて無理なくHPを回復できる貴重な手段。エンライトだとパージで回復→幻視で拾って再度回復などというコスい手でHPを稼げる。長期戦がち+ブロック貧弱なエンライトはHPを削られやすいので、これを拾えたときは狙いたい。UGするとパージ時のHP回復量が2になるだけでなく、発動時にHPを4回復してくれる。
バフカードのピック
エンライトのバフはいまいち。"百足の構え"・"蛸足の構え"の2種は排除がついていないので重ねがけが可能。
・"時空を超えた干渉"
→毎ターン開始時、偶数ターン:アビリティ1枚幻視。奇数ターン:アタック一枚幻視。排除。毎ターン幻視してくれるいいやつ。黒石はめて毎ターン2枚幻視できるようにするとデッキの回転を遅め、かつ有用なカードを使い回しやすくなる。その分有用カードがボトムにいると全然引けなくなるため、選別などを数枚拾えているときに使いたい。ペナ札を捨札に入れてくる相手に対しても有効。ターン開始時の幻視は手札を引いた後に発生するので、ドローカードがなければ幻視したカードは次ターンに引く。
まとめ
エンライト、書けば書くほど面白い組み合わせも弱点も見つかるのが好き。
秘孔撃型がマジで弱すぎるような気がしているけどみんなどうしてるんだろう……。死兆では使えない弱体付与が鍵な気もするけど、弱体付与カード弱くない?
頑張ってコイツでインポッシブル登り切りたいぜ。
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