終わりの形

↑に大事な事を書くのを忘れていました。

それは
すべての終わりが悲しかったわけじゃない
ということです。

愛されて終わったコンテンツは
未だにその子供達の姿を見る事ができます。
忘れ去られたコンテンツには
何もありませんでした。
でも、時折そんなコンテンツを思い出して
懐かしくなります。

書かなかったことですが、
私はゲーセンが街中に溢れていた時代を
覚えています。
今では一軒もなくなりましたが
そこで沢山遊んだ事は忘れられません。
ゲーセン跡を見ると少し寂しいです。
それは悲しい事でもあるのですが
それだけではないんです。
むしろ楽しい事ばかり思い出します。
楽しい時間はいつか終わる。
なんてことは中房だった私にだって
分かっていました。
それでも
不安に苛まれる事はありませんでした。

岡崎律子さんが大好きです。
シンフォニックレインも楽しみでした。
当時、色々あって遅れてプレイしたんです。
2004年の5月にメインヒロインの妹、
トルタのシナリオをクリアしたんですよ。
最後の曲は『I'm always close to you』。
その直後に岡崎さんの訃報を聴きました。
だからあの曲の歌詞には
すごく思い入れが出来ました。

今がとても大事だからといって
来る終幕を怖がる事はないですよ。
まあ自分が終わるのはまっぴらですけどね。

例えば、来年にVTという文化が
終焉を迎えたとしましょう。
まあないでしょうが、例え話ですよ。
じゃあ今何をしますか?
どう頑張っても貴方は終焉を防げません。
終焉なんてそんなもんですよ。
私ならどうするか。
中々悩ましい所ですね。
ああそうだ、折角だからエピタフでも
考えましょうかね。
そのために彼らの今を全力で肯定して、
楽しんで、感動して、悲しんで、
そしてフィナーレを盛大な拍手で讃えるんですよ。
それでnoteに私の好きだった一人一人の、
私の拙い言葉で申し訳ないんですが
精一杯のエピタフを献じましょう。
それが彼らの誇りとなったら嬉しいですね。

「そしてきみたちは光を残した。
人々が愛し合うときの熱い光、
争うときの黒く鋭い光、
語り合うときの明るくはじけるような光を。
私はそれを確かに見た。
偉大な人々の残した一瞬の幻として、
ずっと覚えてゆくわ」


小川一水 風の邦、星の渚 より

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