アザミさんはシンガーソングライター

詩とは本来朗読されるものである。
歴史的にみても黙読が当然になったのは20世紀にはいってからである。
詩人とは自らその韻律を際立たせ、情感を込め、詩に情景を綴るものであった。

シンガーソングライターであるアザミさんの曲を聞いているとそんな事を思う。
彼女は自ら詩を書き、それを曲にのせ、歌う。
その言葉の鮮烈さたるや、詩の持つ力を私達に教えてくれる。
私は彼女の言葉に徹夜明けの空を見てしまう。
「マジカル不眠生活」、この派手な言葉はまるで白み始めた空のようだ。そして、てんでばらばらでありながら指向性のあるアンニュイな雰囲気の言葉達は憂鬱なコントラストをなし、澄んだ夜明けの街を思わせる曲をなす。
※個人の感想です
彼女は私達に詩=歌であることを見事に示している。これ程に大胆に言葉を使いそれを1つのイメージ=曲にまとめあげる力は特筆すべきだろう。
もし、これを読み興味が湧いたならば是非彼女の作った曲を楽しんでもらいたい。

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