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麻雀で符を可能な限り考えずに点数を出すための記事――長すぎ反省版――

先だって、麻雀の点数に関する記事を公開いたしましたが、それが1万6000文字にも及んでしまったのですね。
↓↓↓ こちらの記事となりますが ↓↓↓

まぁ書きながらも「これ全部読む人はまずまず居ないであろうな」と思っていたのですが、麻雀の点数に関する諸々もろもろに関して、余すことなく網羅しているので、それはそれ、読む人が居らずとも何かしら意義はありましょうという気持ちで投稿してしまったのですね。

しかしながら一番書きたかったことは、おっさんになってから麻雀を始め、まだ一年くらいしか経っていない私が、複雑怪奇、難攻不落の点数計算に翻弄されながらも、血の涙を流しながら情報を絞りぬいて纏め上げた、難しいことを考えなくてもパッと点数が出せるようになる手法について、だったのですが、くだんの記事ではその本論に到達するまで8千文字も読まなくてはならず、そこから先、更に8千文字も説明しているのですね。

さすがに長すぎるだろうと。阿呆じゃないかしらん、と思い始めたのですね。

ということで、簡易版を書くことにしました。目指すは2000オールで6000文字くらいまで。
ですからこの前置きももったいないですね。早く始めましょう。

可能な限り符の計算をせず点数をパッと出す手法についてです

取り敢えず、それを一枚にまとめた虎の巻を置いておきますね。

虎の巻

まず飜を数えて、満貫以上なら符も何も関係なく点数は確定です

満貫以上

四飜は、切り上げ満貫かどうか、または切り上げ満貫でも満貫にならないパターンとかもあってややこしいのですが、五飜以上なら満貫で、飜数によって一律なので計算はしなくていいです。

ですから、一~三飜、または四飜の時が肝ですね

子の点数

ずは子のロンからです

子のロン、鳴いたら1000点、役に平和ピンフがあっても1000点と、取り敢えずそのまま頭に入れてください。
平和は門前メンゼン役なので鳴いていないはずですが、平和のみ鳴いていても1000点です。

後は表の通り飜が増える毎に
1000、2000、3900、7700点です。
せん、にせん、ざんく、なななな
と覚えるとよろしいようです。このまま丸ごと覚えましょう。
切り上げ満貫制なら7700点は満貫8000点ですね。

ちょっとずれますが概ね倍々に点数が増えていますね。
何故ちょっとずれているのかは、1万6千文字の記事の方に書かれています。
深く考えず、鳴いたら1000、2000、3900、7700、満貫とそのまま覚えちゃいましょう。

鳴いたときは概ねこうなります。
平和があれば必ずこうです。

では子で、鳴いていない門前のロンです

これは1300、2600、5200点です。
いちさん、にーろく、ごんに、と覚えましょう。

役に平和があったら1000、2000、3900、7700点の方だということに気をつけてください。

子のロン上がりについては以上です。
平和以外は例外もありますがそれは後述します。
概ねこれで対応できるはずです。

続いて子のツモ上がりです

これは、平和がなければ
300/500です。
さんびゃく、ごひゃく
即ち子二人から300点ずつ、親から500点ですね。

以降、飜が上がる毎に
300/500 (1100)
500/1000 (2000)
1000/2000 (4000)
2000/3900 (7900)
満貫
となります。

役に平和があった場合は
二飜、400/700から始まります。
平和とツモで既に二飜あるからですね。

あとは飜が増える毎に
400/700 (1500)
700/1300 (2700)
1300/2600 (5200)
満貫
となります。
よんなな、ななとーさん、いちさんにーろく、などと唱えるようです。

ロンにしてもツモにしても平和は点数が低いように見えますね。
それについても1万6千文字の記事の方で詳しく解説しています。

子の和了オーラをまとめますと

ロンのときは
鳴いたら1000点
平和も1000点必ず1000点
門前ロンなら1300点

ツモのときは
300/500
ただし平和ツモなら二飜から何があっても
400/700
五飜以上は満貫
です。

これだけで子で上がったときのほとんどは対応できるはずです。

但し七対子は少し違います

七対子については後程記載いたします。

続いて親のロンに参りますね

親の点数

親でロン上がりしたときは、子と同様に鳴いたとき、または平和があるときは
1500点
となります。

1500、2900、5800、11600点ですね。
いちご、にっく、ごっぱ、ぴんぴんろく、などと覚えるとよろしいようです。

切り上げ満貫ならどうだというのは子の時に書いたので省略します。
鳴いたときは例外もあるけれど、平和のときは必ずこうなるというのも子の時と同じです。

そして門前ロンなら2000点です。
2000、3900、7700、満貫です。
見覚えがありますね。
にせん、ざんく、なななな、です。

そして親のツモですが

親が平和なしでツモ上がりしたときは500オールです。
子の三人からそれぞれ500点ずつもらえるということですね。

以下
500オール(1500)
1000オール(3000)
2000オール(6000)
3900オール(11700)
と飜が増える毎に増えていきます。
最初が500点で、あとは「せん、にせん、ざんく」ですね。

平和のあるツモでしたら二飜から
700オール(2100)
1300オール(3900)
2600オール(7800)
です。
子のツモのときに見た数字ですね。

親の和了をまとめると

ロンのときは
鳴いたら1500点
平和は絶対1500点
門前ロンなら2000点

ツモのときは500オール
ただし平和ツモなら二飜から必ず700オール
五飜以上は満貫
です。

これで、親であっても子であっても大体の上がりに対応できるはずです。

それでは七対子についてです

これは難しくありません。

四面子一雀頭を無視した特殊役ですので、符も七対子は特例である25符固定となっております。

二飜25符ではなく、一飜50符なのだという宗派もおりますが、まぁそこはあまり気にしなくてよろしいかと思います。
まぁ今の時点で符がどうこうというのは無視して構いません。
詳しいことは1万6千文字の記事の方に書いてあります。

とにかく七対子は特殊で、点数もちょっと違います。
しかし符は固定なので七対子でありさえすれば点数は一律ということだけ知っていればよろしいかと思います。

七対子の点数

表にもありますが、どう揃えてどう上がろうと子のロンの場合、ニ飜から
1600、3200、6400、満貫
となります。七対子が元々二飜役だからですね。
しっかり倍々ですね。

そして子のツモだと、七対子とツモで必ず三飜ありますから、そこから
800/1600(3200)
1600/3200(6400)
満貫
となり、ロンと全く同じ点数です。

わかりやすいですね。

親も同様にロンの場合二飜から
2400、4800、9600、満貫
です。きっちり子の1.5倍ですね。
とても素直です。

親でツモったら三飜から
1600オール(4800)
3200オール(9600)
満貫
となります。

ロンの時と全く同じ点数ですのでこれも覚えやすいですね。

はい。以上で符を考えずに大体の和了で点が出せるようになりました。

では点数を出すのに符は要らないのかと問いただされたら、そこはやはり必要と答えざるを得ません

簡易版と言えどそこは外せません。
私の『虎の巻』は、畢竟ひっきょう、麻雀初心者が取り敢えず「これで上がったら何点もらえるのか」をぱっと出せるようになるためのものですので、一旦符のことについては除外いたしましたが、前述の方式のみでは対応しきれない所というものはどうしても出てきてしまいます。
そこに『符』が絡んでいるのですね。

なら符はいつ使うのかって言いますとね

所謂いわゆる『符ハネ』するときですね。
『点パネ』という宗派の人もいますね。

『符ハネ』ってぇのは何だい?
ですよね。
その前に簡単に『符』について説明しなくてはなりません。

詳しくは1万6千文字の記事の方を参考にしていただきたいのですが
符とはどうも、わば難しさに対する得点のようなものです。

一体、役というものは、同じ役でも牌の構成は様々ありますが、どれも二飜であれば二飜、三飜であれば三飜と一様です。

しかし、順子シュンツを集めるよりも刻子コーツを集める方が難しい、槓子カンツはさらに難しいというのが道理ですね。
刻子槓子にしても中張牌チューチャンパイで作るよりは么九牌ヤオチューハイの方が大変です。

上がり方だって両面リャンメン待ちや多門張タメンチャンなら当たりやすいけれど、単騎や嵌張カンチャン辺張ペンチャンなら待ちが一種類しかないから当たり難い、なのに和了できたのならこれは偉い、というので符を与えるわけです。

そうするとどうなるのかというと、符が貯まれば飜のグレードが上がります。

つまりは二飜であっても30符二飜よりは40符二飜の方が点数が高くなるということです。

私の虎の巻にも符の表があります。こちらです。

符の表

これらの数字を足していくわけです。

中張牌の暗刻アンコがあれば4符、么九牌でポンしたのならこれも4符、合わせて8符、といった具合になりますね。

0より大きい一の位は切り上げとなるので、2,4,6,8,10符は一律10符、12符からは20符という算段です。
ここで虎の巻の点数表を見てみましょう。

点数表

こちらですね。
見方ですが、中央縦に符が書かれております。
特殊役である七対子専用の25符がありますが、あとは10刻みですね。

それは先程申し上げた通り、一の位は切り上げとなるからです。
22符も24符も28符も30符も一律30符、32符からは40符ということです。

そして横は飜毎の点数ですね。
子でリーチ、タンヤオで上がりました。符を数えたら40符でした
表によると子の40符は、1300、2600、5200点
リーチ、タンヤオの二飜ですから2600点ですね。
表はこうやって使います。

で、結局『符ハネ』って何なのですかっていうと


合計で12符あったら符がハネるということなのです。
説明いたしますね。

符の表

表右下の方に副底フーテイ20符とありますね。
これは和了したら必ずもらえる符です。
なのでどんな上がりにも最低20符は付きます、
点数表が20符から始まっているのはそのためです。

門前ロン10符とありますね。これは鳴かずにロンで上がったら10符もらえるよということです。

ではリーチ、タンヤオ、ロン上がりの場合です。
副底で20符、リーチなので門前ロンですから10符付きます。
合計で30符ですね。

それにプラスして頭が役牌だとか、中張牌の暗刻なんかがあって
役牌対子2符、中張牌暗刻4符の合計6符だとします。
30符に6符足して36符、切り上げ40符ですね。
二飜40符なので2600点です。

これが虎の巻における、子の門前ロンは1300、2600、5200点ということです。
多少符が付いても大抵40符でおさまるだろうという考えです。

しかし数えて12符以上あった場合が問題です。
副底の20符、門前ロンの10符、合わせて30符に12符を足したら42符ですね。
42符は切り上げで50符になりますので点数が変わります。
これが『符ハネ』です。

因みに詳しくは1万6千文字の記事に書きましたが、平和には符は付きません。
ですから平和が付いた役で上がるときは符計算は必要ありません。
符ハネもないです。
常に虎の巻の点数算出法で大丈夫です。

じゃあやっぱり常に符のことは考えなくてはならないのかと言いますとそうでもないです。
怪しいときだけ考えればいいんです。
怪しいときっていつだって話ですが

1、9、字牌の暗刻があるときが怪しいですよね

それだけで8符です。

符の表

逆に言うと么九牌の暗刻がないと中々12符は超えません。
カンは一旦置いておきます。

中張牌の暗刻4符なら12符までに三つ必要ですが案外難しいですね。
それだけ目立って暗刻があるのなら、一応12符ないか数えましょう。
対々和トイトイなんかは鳴いてても数えた方がいいです。

ですからまず么九牌の暗刻があれば符を意識しましょう。
それがあるのならあと4符です。

残りの4符は
・么九牌で明刻(4符)または中張牌で暗刻(4符)
・単騎、カンチャン、ペンチャンと、ツモ、あるいは役牌の対子(各2符)の合わせ技
の順で確認すればよろしいかと思います。

そんなところを見れば、まあハネてるかどうかわかるんじゃないでしょうかね。
12符、22符、32符で符がハネていきます。

虎の巻では符計算から逃げてきましたがやっぱあるんですよ。

ところでじゃあ12符付いてハネたら結局どうなるのかと

いうことですよね。まぁ簡単に言うと点が高くなりますよね。

点数表

子の30符だったら
せん、にせん、ざんく、なななな
でしたが符ハネして40符になったから
いちさん、にーろく、ごんに
になりましたよと。
それだけです。

子で符ハネしたら、一飜の点数が300点増えます。
ずれることもありますが、まぁほぼほぼ300点高くなります。

一飜30符なら1000点だけど一飜40符なら1300点ですね。
1000、2000、3900、7700と
1300、2600、5200はもう知っていますね。

では50符ならどうなるのかと言いますと、やっぱり300点高くなって
1600、3200、6400点です。
見覚えありますね。そうですね、七対子二飜からの点数と同じですね。
50符は七対子の25符の倍なのでなんとなく納得できますね。

リーチ、タンヤオ、ロンで1300、2600、5200の2600点だなと思ったら、12符あった
というときはこうなりますね。
二飜で3200点になります。嬉しいですね。
リーチ、タンヤオのみで符ハネって中々難しいですけどね。

60符はどうでしょう。
表を見ると2000、3900、7700ですね。
1600点から300点ではなく400点増えていますが、数字には見覚えありますね。
にせん、ざんく、なななな、です。
これも60符の半分の30符の二飜から、となると合点がいきますね。

というわけで60符までなら今まで覚えた数字で対応できますね。
60符以上はもうそうそう出ないので、ここまでわかればまぁ大丈夫でしょう。

次は親ですね。
親は符ハネするごとに一飜で500点増えます。
500点じゃないときもありますが、大体500点です。

はい。30符のときは1500、2900、5800、11600点でしたね。
鳴いてロンしたときです。

ハネると40符、1500点から500点増えて
2000、3900、7700点です。よく見ますね。

次が50符、2400、4800、9600点。
25符の七対子の倍だからですね。

そして60符は、2900、5800、11600点。これもよく見ます。

簡単でしたね。

まぁあとはカンですよね。特に暗槓はやばいです

中張牌でも16符、么九牌なら32符です。

一発で符ハネしますね。

特に么九牌の暗槓なんて最低の副底20符に足しても52符、切り上げ60符です。
とんでもないですね。

こんなところですかね

前回の長すぎる記事

ここから言いたかったことだけを抜き出して纏めました。
こちらはしつこすぎるほどにクドクドと、何故こうなるのかってところを説明しています。
ですから、何故点数はきっちり倍々ではないのか、平和は何故安いのか、点数ってのはそもそもどう計算するのか、などなども知りたいと思ったのなら上の記事もお読みいただけたらと思います。

大体当初の目標通り6000文字程度でまとまりましたのでここでこの記事を終えようと思います。

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