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オールカマーこれ買います‼️

お品書き


  1. 全頭コメント(内枠から3頭無料公開)

     各馬に関する個人的見解を軽く述べます。以前のような分量ではなく、簡単に要点だけまとめます。

  2. 位置取り・上がり3Fに基づく着順予測(※)

     少し前にTwitterやオプチャ上で公開していたものです。最終的な着順予測結果と簡単な考察を追記する予定です。

  3. 最終見解(※)

     2. の着順予測や前日開催のTBを元に最終的な印を決定し、4. 買い目につながる見解を追記します。

  4. 買い目(※)

     早期馬券購入者やご自身で馬券を考えたい方向けに前日夜時点で考えている買い目を載せます。最終的な買い目はパドックチェック後、レース5-15分前を目安に追記します。。

  5. 回顧(※)

     レース終了後、馬券内に来た馬や今後注目できそうな馬、僕が印を回した馬たちに関して短評を述べていきます。主に 勝因・敗因・今後の扱い方 の3点に関して述べます。

(※)は有料コーナー

めぐめぐより

 5月末以降から 競馬予想 < 馬券構築 のスタイルに変更したところ、自分の想像以上の結果が得られましたので現在馬券構築が上手くなりたいと思っている方をターゲットにnoteを書くことにしました。

 とは言いましても予想の部分も見ていただけたらと思いますので、こちらでは馬券構築の極意というような形ではなく、レース単体の予想に馬券構築コラムを付け加える形でご提供したいと考えています。

 今まで全頭診断やレース見解重視のnoteをしてきましたが、単純に結果を追い求める競馬活動も面白いと思いますのでしばらくの間、この新しいスタイルで進めてみようと思います。毎週発信できるかはわからないですが、よければお手に取ってもらえればと思います。

馬券収支

・集計期間
-> 2023/4/30〜

・勝負レース数
-> 29R

・馬券回収率
-> 145%

・馬券的中率
-> 27%

・本命馬単回収率
-> 190%

・本命馬勝率 / 複勝率
-> 41.1% / 65.5%

各馬券収支など詳しい集計が気になる方は↓こちらをご覧ください🙇‍♂️

全頭コメント

①ロングラン

 脚があまり速くないが、長い距離を走ることができる無限に脚が使えるタイプ。また、Cr性能もそこまで高くない点から理想は内目からロスなく運びながら全馬上がりを要するスタミナ質な流れ。とはいえ馬群での競馬になると他馬を気にする形になり、コーナリング時の揉まれ弱さが露見しやすいタイプなので外目追走でストレスフリーがベスト。Cr性能の低さをカバーするために そもそもの追走負荷が低いタフな馬場で勝負するか、少頭数or縦長の展開でスムーズな競馬をしたい。TS自体も低い点から、最後はスタミナ質な持続力勝負となることが求められる。全馬がペースアップする展開での3,4角外回しはかなりの追走負荷がかかることになり、最後の伸びが甘くなる。急坂でしっかりとスピードに乗れる点は他馬との差別化になる。無限に遅い脚を連発するタイプなので高速馬場での速い流れや速い上がりが求められる展開、ペースチェンジするようなラップ構成は向かない。

②タイトルホルダー

 高いスピード持続力を有しており、同じスピードを淡々と刻めるスタミナ(惰性力)を持つ。ただ自分からスピードを上げていくのは追走負荷が高くなることになるため苦手で、これまでの大舞台好走は全て阪神内回りコース。このコースは3角残り800m地点から緩やかな下り坂が直線残り200mまで続く舞台で、この馬にとっては3,4角から手を動かすことなく楽にスピードを乗せて直線に向くことができる。同じスピードを維持することに長けているこの馬にとっては自然とスピードアップできる阪神コースはかなり相性が良い。逆に中山コースは3,4角が平坦で持続力勝負に持ち込むには自分からスピードを上げていく仕掛けが必要となる。また、中山2200mはスタート直後に、中山2500mはスタート後3F目で4mの上り坂が訪れる。このタイミングで向かい風が吹く条件になるとこの地点での追走負荷がもっと高くなる。その結果最後の200mが甘くなるような走りになり2021/12/26 有馬記念では差される形となってしまった。中山コースで強い競馬をするには道中で極端な減速ラップを挟んで息を入れること、もしくは速い流れで全馬を引っ張り、直線に向くタイミングで他馬に余力を残させない競馬が必須となり、これはG1レベルでの中距離ではなかなかさせてもらえないのが現状。補足として、中山2000mもスタート直後に4mの上り坂を登ることにはなるが、内回りコースであることから向正面での下り坂が終わった3,4角地点でペースが緩み、機動力を生かした競馬で前者よりは脚を溜めた状態で直線に向ける。ただし、この馬の持つ、同じスピードを淡々と刻める特徴は長距離で大いに生きる特徴で、他馬が追走に苦労するようなスピードでペースを握ることにより自分は楽だが他馬はきついといった差別化を図ることができる。これと相性の良い阪神が重なる場合には圧勝レベルのパフォーマンスが可能。なお、同じスピードを刻む=12.0前後のラップを連発で踏めるということ。

▲消

③アサマノイタズラ

 テンから出していけない&Cr性能が低い&TSが低いものの脚を溜めることができれば高いギアチェンジ性能でTSに到達できる。距離的なスタミナはあるものの、長く良い脚を使うという意味でのスタミナ質持続力はない。ベストな展開は道中緩むことのない持続ラップが連発→先行外目から押し上げる馬が出現する展開で先団追走負荷が大きい差し展開。加えて速い上がりが求められないので、綺麗な馬場は相性悪く、前との距離が離れた最後方追走になると流石に厳しいのでスタートを決めて中団〜後方を追走できると良い。コーナリング時の追走ロスを抑えるためにも内目の枠は必須。道中この馬が極限まで脚を溜める中、他馬が消耗するようなレース展開が狙い目。ある程度開催が進んで道中緩まない持続ラップになるコースであれば面白い。瞬発力優位のレースをしたいので4角→直線でスムーズなin→outを決めたいところ。

 ▲消

④マテンロウレオ

 重心やや高めで、ゲートを出る際の一歩目が遅い&直線でキレ負けしやすい形。前脚が高く上がり程よく伸びる点、急坂でもクビを使い上前に力を与えている点から他馬との差別化が図れるのは急坂コース。脚の回転数が高くないストライド走法なので、高い持続力を活かせる舞台で戦いたい。終始緩まない展開で全馬消耗度の高いレース質になることがベスト。11秒台のラップが連発するような持続ラップの流れはこの馬にとってプラスに働く可能性が高い。コーナリングの器用さがあまりない点、加速力も高くない点から3,4角内からロスなく→直線でスムーズに進路を確保する流れが好走条件。力量としてはG2.3メンバー相手に好走可能というレベルなので、好走するには相手を選ぶ必要あり。G1レベルの相手になると展開が向いても前の馬を捉え切れずに終わる。ストライドを活かしたい&キレがない&Cr性能が低い点から、ある程度綺麗な馬場で11秒台のラップが連発する緩まない展開を内目の枠から前目のポジションで戦いたい。

○▲

⑤アラタ

 ややクビが高め&前脚が高く上がり曲がる叩きつけるような走りでそこまで脚も回転数も速くないタイプなのでTSは低いが馬場を問わず高い持続力を発揮できる。そのため、ギアチェンジ性能はそこまで高くなく、TS到達に必要な歩数は15-20歩(約150m)。TS到達に必要な歩数を含めて使えるベスト持続歩数は70歩(600m)で、それを超えるとややTSを落としてストライドを大きくする持続型の走法に切り替える。つまりラストはこの馬の最高持続で走りながら持続力戦終盤は最後の一踏ん張りが効くタイプなので早めに仕掛けてもそこまで心配がいらない。直線が長い舞台は歓迎だが、中京などのように加速初期段階から急坂がある場合は思うように加速ができないので平坦で3,4角から動き出す形がベスト。スローからの6Fロンスパ戦や息の入りにくい持久力勝負どちらも対応可能な点が強みだが、11秒前半が連発する速い流れが中間で入り込むと最後のもう一踏ん張りが効きづらい点に注意。また、基礎スピード・コーナリング性能の観点から速い馬場では3,4角での押し上げが効きづらい&前が残りやすいのでこの馬向きではない。

▲消

⑥ジェラルディーナ

 ストライドの大きいタイプで加速に時間がかかる分高いTSで長く良い脚を使えるタイプ。上がり勝負に向いているストライド型なので4角から徐々に加速する必要がある。理想的な加速の形は残り600mからの追い出し開始で300mかけてTSに到達→その後300m弱の持続が可能。進路確保と追い出しタイミングのミスさえなければ高い能力を発揮できる。小倉での好走が多いがどちらも大外を回す形でこの馬の良さが生きた形。高い確率で後方から競馬になるので、前が残りやすい展開や速い上がりが求められる馬場は分が悪い。スタミナ質な持続ラップで長く良い脚が求められる持続力勝負に発展すると高いパフォーマンスを発揮できる。急坂でも加速可能。2022/11/13 エリザベス女王杯は内が荒れた外伸びTBにはなったもののパワー馬場でも変わらずストライドの大きな走りで高い持続力を発揮した点は評価できる内容。ストライドを生かした高いTS持続力とCr性能を生かしたいので枠は圧倒的に外目が◎。馬場に依存せずに走法パターンが変化しずらい&急坂ではクビをうまく動かして斜め上への推進力に繋げている点から基本的には舞台は選ばずタフな馬場でも走れるタイプ。

○▲

⑦ガイアフォース

 TSは抜けてないもののそれなりの脚を長く使う高いスピード持続性能を持つタイプ。2022/9/19のセントライト記念では3角入り口から動き出し、ゴールまで力強く伸びてきた。要した距離は約800mであることからスタミナ質の持続力勝負が得意であることがわかる。さらには開幕週で行った2022/7/3国東特別では、速い馬場でも難なく追走する基礎スピードの高さも示していることからさまざまな馬場への適応力の高さを証明した。どんなレースに出ても崩れないタイプだが、ペースが大きく変わるようなラップ構成でキレが求められれると他馬に分がありそうなのは注意したい。道中は11.7-12.0のラップであればほぼ無限に脚が使えるので、持続ラップになればなるほどこの馬に展開が向く。ただ加速にかなり時間がかかるタイプなので早いタイミングから追い出していく動きが必要。理想は3角外目から手を動かしてゴールまでずっと追う形。動き出しタイミングの観点からも中外枠で自由に動ける競馬がしたい。2023/1/22 AJCCでは、道中3回外から前に割り込まれる動きがあり、かなり他馬を嫌がるそぶり&体勢の悪さを見せた。2023/4/23 マイラーズCではスタート直後に馬群で他馬を気にしてクビが高くなりかかる動き、2023/6/4 安田記念でも他馬を嫌がるそぶりを見せたがともにマイル戦で道中緩まない速い流れの持続ラップとなり、中距離でかかってしまうようなスピードを抑える必要なく追走できた。結果的に直線に向くタイミングでの加速がスムーズになり、高い基礎スピードを生かして溜めた脚を直線で爆発させ、持ち前のスピード持続力を発揮してきた。道中極端に緩むようなラップ構成や12秒台を超えるラップが存在する中距離以上ではかかる可能性が高そうなため、基礎スピードを生かした速い流れでの追走→高いTS持続力が発揮できずに終わる懸念点がある。

▲消

⑧ゼッフィーロ

 TS持続力が2F分の短いものの、クビを低くして脚の回転数を増やすことにより高いギアチェンジ性能を発揮するタイプ。とはいえ瞬間的なTSはそこまで高くない&長くは持たないので内からロスなく立ち回りながら直線で瞬発力を活かす競馬をしたいところ。故に後方からの競馬になると長く脚を使う競馬を余儀なくされるため、ラストに甘さが出たり、そもそも前との距離を縮めきれないまま終わる可能性が高い。ラストスパートとしての限界点はおよそ3F分。2F分をTS持続として使ったのちに最後の1F分をもう一段落とした準TSの持続として使っている。ベストは内枠発走で中団ラチ沿いを走る形。スロー→瞬発力勝負になるとL1Fでの伸びが甘くなる可能性がありなので、ある程度持続ラップで流れる方が勝率は上がる見込み。

⑨チェスナットコート

 特徴把握不可能なので割愛。来たら諦め。

⑩エヒト

 ギアチェンジ性能はそこまで高くなく、TSもずば抜けたものはないがその分良い脚を長く使えるタイプ。早いタイミングに外目から仕掛けてもバテずに走れる点が強み。好走するときは3,4角から押し上げてそのままの勢いを直線でもキープ→持続力勝負で勝ち切るパターンor内からロスなく運び進路が開いた場合に減速なく加速ができたことで差し切れるパターン。これはラストで速い上がりが求められない展開のため、道中緩まない持続ラップになったり、3,4角で先団外目から押し上げる馬がいたことによりスタミナ質の持続力勝負になった場合がほとんど。ゲートでの集中力がないので自然と位置取りは後方になる。あまり枠が内だと3,4角を我慢する形になる可能性が高いので、好走するなら二の足を使って中団よりも前の位置を走りたい。内から2列目の位置で走れるとロスも少なくベストなイメージ。ギアチェンジ→瞬発力タイプではない&TSも低いのでスローからの瞬発力勝負や高速馬場になると分が悪い。

○▲

⑪ノースブリッジ

 高い基礎スピードを持っているため、3,4角でのペースアップにも難なく対応できる。その分TSの持続歩数があまり高くなく、最高速度の持続は400-450mほどが限界。故に4角→直線入口は基礎スピードを活かした追走になっており、好走レースでの追い出しタイミングは残り400mを超えたあたりから。早いタイミングからスパートレベルで脚を使わされる形になると最後が甘くなる。距離が長くなった場合に終いが甘くなるのも道中追走による脚の消費が原因。2023/1/22 AJCCでは2200mでの先行押し切りを図れているが、ラチ沿い追走でロスのない競馬かつ残り4.5F地点で緩いラップが入り追走負荷が軽かったことによるもの。相手レベルの弱化もあるが、それでも出負け&前半ややかかり気味で脚を使わされたことを考えるとパフォーマンスレベルはある程度高く評価して良い。クビ高め&前脚が高く上がるパワフルな叩き走法&前脚がそこまで伸びないことによるピッチ優位の走法なので、良馬場よりも荒れたパワー馬場で他馬との差別化を図ることができる。故にTSは低いのでスローからの瞬発力勝負になると分が悪い。他にハナを主張する馬がいる場合には無理せずに先団追走になる可能性が高いが、追走力を活かした走りができればハナであるかどうかに問題はない。ゲート内での駐立がやや後ろ重心であるため、ゲート一歩目のスタートは遅いが二の足が使えるので前目の位置は確保可能。3,4角からペースが上がるような持続力戦でロスなく追走できる場合は好走確率UP。

▲消

⑫ハヤヤッコ

 2022/3/26 日経賞では荒れた馬場でインからロスなく立ち回ったのもあるが上がり最速を出し5着になったのは評価。スローからの5F加速ロンスパラップで持続型(ゆっくり加速してTSを長く維持するタイプ)のこの馬にはやりやすい展開となった。スローになったことで前が止まらない状況にはなったが、急坂での減速がなければ馬券内争いはできたのではないかと思われる。2022/12/10 中日新聞杯ではそこまで荒れた馬場ではなかったが、内から立ち回って急坂を越えた残り200mからしぶとく伸びてきた。このレースも早いタイミングからペースが上がる消耗戦でラスト1Fは極度の減速ラップだった。このようなレース質が現状一番向く。2000-2500mで持続力が求められつつ、スタミナ比べのレースになることがベスト。2022/12/10 中日新聞杯、2023/1/15 日経新春杯、2023/3/12 金鯱賞は全て直線入り口から急坂が訪れる中京コースであり、このゾーンでのスピードの乗りがあまり見られず、前との差を縮めるのは急坂を超えた平坦L1Fゾーン。同じ脚を連発するTS持続力を生かして伸びてくるもTS値が低いため前との差を縮めきれずに終了。2023/5/7 新潟大賞典はスピードに乗せづらい不良馬場かつL3Fから11秒台のラップを刻む瞬発力勝負となり、最後まで変わらない脚色を見せるもキレ負けする形。2023/7/16 函館記念は内から立ち回り3,4角で手を動かして最後まで伸びてくるも届かず3着と差のない5着。道中追走ラップ、後半のラップ推移とこの馬の伸び脚を考えると12.0秒を切るようなラップが後半で連発するような形になると差しきれない。タフな馬場でのスタミナ消耗ラップがベスト。ただ、Cr性能は高くないので内からロスなく立ち回ることは必須。

⑬ローシャムパーク

 TS値自体はそこまで高くはないものの高いTS持続力とCr性能を持ち合わせているため、3,4角外回しでも楽に追いながらゴールまで長く良い脚を持続できる。とはいえ前半から消耗度の高いレース質になると後半の伸びがかなり甘くなる。故に馬群で閉じ込められて追い出しが遅れたり、スロー→TS勝負になると弱点が露見しやすい形。2022/9/19 セントライト記念は中緩みするもL4Fから速い流れになりその中を外回しする形で追走負荷が高かった。結果的にラストの伸びの甘さにつながり、減速ラップの被害をしっかり受ける形になった。2023/5/28 むらさき賞は中団馬群に閉じ込められ、追い出し開始は直線途中からと遅れたがしっかり伸びて差し切った。2023/3/19 スピカSは前半からの速い流れを終始外目追走で追走負荷大。ラストには脚が残っていない状態になり敗戦。2023/7/16 函館記念は内2,3頭目追走も3,4角は無理に押し出さず4角L2F地点で外に持ち出し追い出し開始。最後まで良い脚を発揮して差し切ったがまだまだ伸びそうな手応え。余力ありの勝利かつ、スタート後の接触不利によるリズム崩れを考えると相手レベルが弱化したとはいえまだ底が知れないパフォーマンスレベル。道中追走時のリラックスした走りを見ると距離が延びても変わらずパフォーマンスは発揮できそう。

⑭マリアエレーナ

 スパート時には前脚を伸ばしてストライドを大きくすることで持続力の高さに繋げている。操縦性が高く、コーナリングもうまいので、内枠からでも前目からスムーズに進路を確保できることが多い。スタートは基本的に安定して出られることから先団をキープの実現可能性が高く、大きな好走要因となっている。脚の回転数が低いが故にギアチェンジ性能が低くTS到達までに250-300mと時間がかかる。直線の短い小回りコースなどでは3,4角での押し上げがしやすい先団競馬が必須で基本的には十分な加速時間が確保できる直線の長いコースが向く。2022/6/19 マーメイドSでは外目の枠だったため、自分のタイミングで仕掛けることができるレースだったがコーナリング加速が思ったよりもできず、直線入り口地点では前との差が開いた状態だった。また急坂地点では脚があまり高く上がらず、首もそのままの位置なので、ストライドの低下に繋がりスピードを乗せづらい。過去レースを振り返ってみても急坂到達地点までにTS到達できていればスピード維持・そうでなければ失速と明らかに平坦コースの方がパフォーマンスが高い。瞬間的に高いTSは使えないので速い馬場やスローからの瞬発力勝負はキレ負けしやすい。叩き要素の強い走り方なのでパワー馬場自体は問題なく追走可能。手前によって体の軸ブレが生じており、特に右手前時のブレ方が大きいためスピードを最大限伝えることができていない。左手前時にはこれがある程度矯正されているためベストは右回りと見ている。2023/8/13 小倉記念は前目から持続ラップを追走→3,4角を自由に動ける理想の流れ。結果的に前がそのまま残る展開で伸び切れなかった点を考えるとパフォーマンスレベルが落ちている可能性が高い。

▲消

⑮ウインマリリン

 追い出し開始から15-20歩でTS到達→その後数十歩の持続力を持っており、ラチ沿いからロスなく競馬して4角→直線ですっと交わして粘り切る形が印象なギアチェンジ&TS持続型。状態面で敗走したレースが多いので、当日のパドックには注意したいところ。また、荒れた芝の場合には道中で脚を使わされて終いの伸び脚を欠いてしまうのである程度綺麗な馬場で走りたい。2023/8/20 札幌記念はタフな馬場で終始外目を追走する形。4角で手を動かすも早いタイミングで後退。かなりの外目追走&パワー馬場による追走負荷の高さがラストの甘さにつながった。2022/8/21 札幌記念はある程度綺麗な馬場の中、持続ラップで構成される消耗戦となり、全馬追走にかなり負荷のかかるレースだったことで上がりが求められないバテ比べのレースに。結果的に後続の伸び脚がなく前がそのまま雪崩れ込む形になったが、4角からムチを入れても最後までしぶとく伸びて来れるスタミナの高さは示した。やはり綺麗な馬場でスピード惰性が生きる舞台が良い。とはいえ、2022/11/13 エリザベス女王杯では、雨の影響で含水率の高いパワー質な馬場かつ外2,3頭目を回す持続ラップで早め抜け出しからしぶとく粘る持続力の高さを見せ、2022/12/11 香港ヴァーズでは道中最後方から11秒台の加速ラップ帯で大外ぶん回し→外目からしぶとく伸びて差し切る競馬をした。レベルの高い相手に苦手な条件や追走スタイルでここまでのパフォーマンスができたので、条件が合えば牡馬混合戦でも勝ち負けは十分可能。道中はできれば距離ロスを抑えて走りたいところだが、基礎スピードとCr性能は高めなので、馬場が綺麗であればそこまで問題ない。

◎○

まとめ



⑬ローシャムパーク

⑮ウインマリリン



-

④マテンロウレオ
⑥ジェラルディーナ
⑩エヒト



-

②タイトルホルダー
③アサマノイタズラ
⑤アラタ
⑦ガイアフォース
⑪ノースブリッジ
⑭マリアエレーナ
⑮ウインマリリン



①ロングラン
⑧ゼッフィーロ
⑨チェスナットコート
⑫ハヤヤッコ

位置取り・上がり3Fに基づく着順予測

スタート後位置取り

着順予測

コメント

※推定着順の見方

1. ☆★の右に示されている数字が着順の下限/上限。
例) ①☆☆☆☆☆★★⭐️★★★☆☆☆☆☆☆☆⑥⑩
  の場合、6着〜⑩着

2. 1に感して、黒塗りが推定された可能着順で左から1.2.3......という順番。
例) 上の例の場合、左から数えて6番目〜10番目が黒塗りされている。

3. 算出方法は2枚目の【位置取り/上がり3Fに基づくゴール時着差】から考えられる着順範囲を特定する流れ。

4. ⭐️は★の中央値部分に挿入。
例) 上の例の場合、★が6-10なので中央値は8となり、その部分に⭐️が挿入されて以下の形になっている。
 ①☆☆☆☆☆★★⭐️★★★☆☆☆☆☆☆☆⑥⑩
故に、⭐️部分は着順カウントされていない。あくまで別物として後から挿入された形。

コメント

・着順想定結果コメント

 逃げ馬候補が内からの②タイトルホルダーのみなので、隊列自体はサッと決まりそう&競りかけてくる馬もいないので道中ペースは中緩みの可能性大。土曜は雨の影響が残る馬場→日曜は晴れ間が出るということで内から乾く内有利馬場&綺麗な馬場が継続しているので、ペース&TBの観点から前目の馬が有利になりそう。着順想定結果からもその傾向が強目に出ていて、前から脚を使える馬がそのまま着順に現れている印象。最終考察でもおおよそは着順想定に則った形になりそう。

・以上の着順想定を参考に、前日のTB/追い切り状態評価を加えて最終的な印/買い目を決定する
・追い切り状態評価に関してはkakeさん(以下にリンク記載)に一任し、B評価以下の馬はバッサリカット(評価内容に関してはここでは非公開 -> 印/買い目で反映する形)
・着順想定で最高着順が6着以下の馬はバッサリカット(今回のカット馬は③⑤⑨⑩⑫)

TBに関して軽くコメント
ウェザーニュースより引用

〜コース画像〜
※著作権の関係上、添付を控えさせていただきます。

〜TB判断材料画像〜
※著作権の関係上、添付を控えさせていただきます。

 道中中緩み展開となった外回りコースは中山5Rのみ。ここはしっかり前有利かつ3,4角でスムーズに加速できた馬がそれに続く形。
 中山2Rは4F目で11.5の高速ラップを挟んだことで先団追走馬に負荷がかかる展開=差しが決まり前から残したのはダントツ1人気のカリーシのみ。
 中山4Rは前半から速い流れで全馬追走に脚を消費する形。スピード惰性でそのまま前が残っての前残り展開。
 中山9Rは前半ハイペース→中緩み→スパートで全馬の追走負荷はそこまでたかくならず、3,4角でスムーズに加速できた内2頭目ゾーンがホットスポット。
 中山10Rは中緩みするもL5Fから速めのラップを連発するロンスパ戦となり、長く脚を使える&3,4角スムーズにスピードをつけていけた馬が台頭。

 以上から今回のレースに関して

・中緩みするのかどうか
・ペースアップするのはL4.5FかL2.3Fのどちらか

が極めて重要。

 前述した通り、逃げ想定は②タイトルホルダー。競りかけてくる他の逃げ馬はなし、先団想定は④⑦⑪⑭⑮の5頭。この中から道中や3,4角地点で逃げ馬に対し自分から仕掛けて負荷のかかるレースへと転換していく可能性があるタイプはCr性能高め&スタミナ質スピード持続力高めの⑦のみ⑭⑮は外目から進出する可能性はあるもののコーナリング時にポジションを前まで押し上げられるほどのCr性能は持っていない。④⑪はイン前待機→in or outに持ち出して持続力を活かすタイプ。故に道中&3,4角でタイトルホルダーに競りかける馬はいなくなる。このパターンになった時にタイトルホルダーが取る行動はミドルペースのスタートで単騎逃げ→極度の中緩み→4.5Fロンスパ戦

 つまり、土曜日中山10Rに近いレース質が想定され、今回はそれよりもややスピード値にステータスが振られる形。基本的には中団よりも前目で3,4角をスムーズに追走しながらスピードを向けて直線に向き、そのままのスピードを維持できるスタミナ質の持続力型が狙い目。加えて明日は晴れて内から乾く馬場&ダメージの少ない芝状態。ペースが上がる3,4角のタイミングで内3頭目以上を回す形や後方から大外を押し上げてくるタイプの馬にはかなりの追走負荷がかかり、直線で向かい風が訪れることを考慮すると中団〜後方外目追走馬はなおさら狙いづらい。では内目はどうなのかというと、向かい風を前の馬に防いでもらうことはできるものの、スムーズにスピードをつけていけるかどうかは怪しい。15頭立て&内も使える今の馬場では、中団〜後方の内目追走馬が3,4角で内目の進路をスルスル上がっていけるとは考えづらく、我慢の展開を強いられる可能性が高い。つまり追い出しタイミングは4角の終わり地点となり、これに対応できるのはTS高&一定以上のギアチェンジ性能を持った馬に限定される。内で狙うならある程度の位置は欲しいところ。

 最後に走破時計レンジに関して。

・先週日曜 : ③②②①①①
-> ①〜②の間の走破時計

・今週土曜 : ③⑤④④③③
-> ③〜④の間の走破時計

※①最速 ②最速〜平均 ③平均 ④平均〜最遅 ⑤最遅

 先週までは俗にいう高速馬場。最速に近い時計がバンバン出るような形。今週は金曜日の大雨かつ当日の朝雨の影響が出たことにより稍〜重馬場での開催となり、叩き出された走破時計レンジは③〜④。実はこれ、良馬場換算での走破時計。つまり雨が多く降った割には良馬場の走破時計レンジ内での結果となっており、含水率以上に芝の状態の良さが数値に出ている形。土曜夜から曇が続き、日曜は朝から晴れ間が見える。とはいえ最高気温が25度前後かつ、朝9時までは20度前後までとこの時期を考えるとかなり冷え込んだ気候。風は強めに吹くものの気温の助けがないため時計が速くなるレベルまで馬場が乾くのはおそらく午後以降。つまり、オールカマーのレース本番時には想定通り内が完全に乾く&中外はある程度乾く含水率構成となり、そこに先週まで高速時計をバンバン叩き出した良好な芝状態が加わることによって明日は午前が②〜④の走破時計レンジ、午後から①〜③の走破時計レンジ、レース本番時には①〜②の走破時計を想定。よって今回の予想走破タイムは2:11.3 - 2:11.8とさせていただく。

 以上の馬場/展開考察から叩き出される結論は

・内→完全に渇いた状態&中外→ほぼ渇いた状態
・ミドルペース→極度の中緩み→4.5Fロンスパ戦


 今回の狙い目は

①中団よりも前目かつ3,4角をスムーズに追走できるスタミナ質持続力タイプの馬
②内2頭目以内追走かつある程度のTS値とギアチェンジ性能を持つ馬
③内前から高いTS持続力を発揮できる馬


の3タイプ。優先順位は①≒③>②。

最終見解

◎15. ウインマリリン
○4.8.14
▲7.11
抑2

最終見解

◎15. ウインマリリン

 まず個人的に大外枠で悲観する必要はないと感じている。というのも必ずしもラチを頼らないといけないわけではなく、走る部分の馬場さえ綺麗な状態ならば外目追走でも問題ない。基礎スピード、Cr性能は高めなので、速い馬場でも難なく追走しながら、さっとTSに到達し長く持続できるまさに中山中距離向きのタイプ。心配なのは鞍上のみ。外枠なのでさすがにスタートの良さを活かして先団内2頭目あたりには取り付いて欲しい。ここで控えて中団からの競馬になると無駄に外目を回されて受ける必要のない追走ロスを抱えることにより、終いの甘さに繋がる。スタート後の急坂で全馬がスピードを上げていくとは思えないので、よっぽど無理に控えなければ2-4頭目を追走可能。そうなると道中中緩み→4.5Fロンスパはこの馬の得意分野。叩いたことで前走よりも状態良さそうで、目標はここよりも先にあるとはいっても期待したい。

○4. マテンロウレオ

 勝ちきれないが毎回展開が向いて上位とそこまで差のない結果を演出する。今回内から乾く内有利TBかつ先団〜中団で長く良い脚を使えるので、やはりまた展開が向いて馬券内争いを演出しそう。綺麗な馬場&ロンスパ戦で発生するラストの速い持続ラップもこの馬向きで、キレ味はないものの最後まで変わらない脚で伸びてくる。

○8. ゼッフィーロ

 能力面はどうかも高いギアチェンジ性能が活かせる先団〜中団かつ内目で競馬ができそう。近5走のパフォーマンスに関して、2023/5/28 目黒記念はスロー→ロンスパになるも最後方集団からの競馬になり、鋭く伸びてくるもラストはTS持続力が切れて伸び負ける形。2023/5/7 はドスロー3F戦で決め手負け。2023/3/26 御堂筋Sもドスロー3F戦だが、相手レベル弱化でギリギリ勝ち。2023/2/11 但馬Sは中緩み→L4F瞬発の悪くない流れで窮屈な内からギアチェンジ性能を活かして伸び2着。求められる上がりも速かったので、もう少し上がりのかかる舞台でスムーズなら勝てた内容。2023/1/7 寿Sは早め仕掛けでラスト甘くなり完敗の2着。故に中団前目からロスなく運び脚を溜めながら直線に向くことができれば、少しでも空いた進路を高い瞬発力で切り抜けて来れるはず。スロー→ロンスパで後方外目追走馬に負荷がかかるレース質なので、内から競馬することが絶対条件だが、これが叶えば通用しても良い。

○14. マリアエレーナ

 2023/8/13 小倉記念はこの馬に向く舞台だったが斤量が堪えてラスト伸び負けの形。終始速い流れで追走したので道中の追走ロスも響いた形。ギアチェンジ性能が低い分TS持続力が高いこの馬にとって理想の流れは、道中追走ロスを消費しない→ラスト4.5Fのロンスパでギアチェンジ性能および高いTS値が求められないレース展開。これができたのが2022/1/15 愛知杯、2022/6/19 マーメイドS。今回もそのようなレース質になりそうなので復活できる条件は整っている。

▲7. ガイアフォース

 ロンスパ戦でも長く良い脚を使えるが問題はやはり気性面。中途半端な枠順なので馬群に閉じ込められて他馬を気にするそぶりを見せたり、スタート後の緩むタイミングでかかる動きを見せる可能性が非常に高い。逆にここをこなせればラスト良い伸び脚を発揮してくれるので、道中どれだけリズムに乗って競馬できるかが鍵。パフォーマンスの上下が激しそうな条件なのでこの印に。

▲11. ノースブリッジ

 距離はおそらく少し長い。が、メンバー構成的に2,3番手のラチ沿いを確保できる余地はある。これができた上で中緩みゾーンでの脚溜め→基礎スピードを生かして3,4角追走→直線TS持続による追い出しができればドスロー→4.5Fロンスパに対応可能。状態も良く、馬体充実度は前走の大阪杯から高いと思っているので、運び方次第で結果が出ることを期待。

抑2. タイトルホルダー

 逃げ争いはしなさそうだが、スタート後の逃げポジション取りで急坂&向かい風による追走ロス、終始先頭で風を受ける形、3,4角〜直線での平坦→急坂コースでロンスパに持ち込むペースアップ&向かい風。この馬が中山で結果を出せない理由が今回も揃いつつあるが、自分のペースを刻める点である程度カバーはできそうなので抑える形を選択。

【日曜コメント】

中山2R/芝外1200【ハイペース減速ラップ】
  => タイム③ / 内2,3前有利
 中山3R/芝1800【持続→減速ラップ】
 => タイム② / 内2前有利
 中山5R/芝2000【ドスロー4F戦】
 => タイム③ / 内前有利
 中山7R/芝外1600【中緩み減速ラップ】
 => タイム③ / 内前有利
中山9R/芝外1600【持続→減速ラップ】
 => タイム③ / 内前有利

 基本的には前目から。中団で狙うなら内2,3頭目ゾーン。午後に入り内ラチ沿い馬が伸びるようになってきたのでうまく補正する形を検討。参考度が高いのは中山5R。このレース同様内伸びメインで馬券が構成される可能性大。直前の中山9Rは極度の持続ラップで全馬脚を消費する形。これはさすがに前が残りやすい展開&TBも加わって逃げが残る展開。中山5Rで逃げ馬が垂れているだけに、中山9Rをそのまま鵜呑みにすると痛い目を見そう。

 芝全レース終了した上で考えるとやはり内前有利。あとはスローで溜めた脚を4F炸裂できるかどうか。

 馬場を踏まえた印は

◎ウインマリリン
○4.8
▲5.11
★2
△7.14

買い目

馬券ルール

  1. 全体回収率500%↑

  2. 馬券優先度は

    複勝>ワイド≒3連複>馬連>単勝>馬単>3連単


前日夜時点買いたい馬券

パターン① => 複勝
パターン② => ワイド
パターン③ => 3連複
パターン④ => ハイブリッド


個人的的中優先度から判断すると

① > ② > ③≒④

です。

直前のオッズを見ながらどの券種/資金配分で行くかを考えていきます。

パターン①
パターン②
パターン③
パターン④

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