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道徳的優位性でシコる女オタク達に対しての見解

 先進的な思想をお持ちでキャラクターの人権の扱いに自信のある女オタクは、結構な頻度で「自分たちの道徳的優位性」をオカズにした自慰行為を披露している。このエシカル・オナニーをする人たちに旧来の腐女子がどう反論をしても、「私達の先進的な思想を理解しない可哀相な人達から攻撃されている」と今度はヒロイニズム・オナニーを始める。
 
 いざ固定派からの反発を受けたとき、彼女たちは左右固定派を攻撃したいわけではないと言う。攻撃したいわけではなく、考えてほしいとか見つめ直してほしいとか、そのようなことをよく言ってくる。

 これはたぶん本当で、攻撃する意図は皆無なのだろう。自分たちが道徳的優位性を示して気持ちよくなりたいとき(最近はこれを「エシカル勃起」と呼んでいます)のオカズに使っているというだけで。

 エシカル・オナニーをする側からしたら、固定派が律儀に己を見つめ直した結果『人権意識』を高めれば自分たちの正しい思想が広まったことで気持ち良くなるし、反発されても「まああの人たちはこの考えが理解できないのね、可哀想」「愚かな人たちに攻撃されている私かわいそう、よよよ……」という感じのヒロインムーブで気持ちよくなれるという、どう転んでも得しかない状態なのである。だからこの手の人たちは、何度も何度も固定派にエシカル勃起を見せつけて、シコシコと「正しい」ツイートを打つというエシニー(略称)に勤しむのである。

 この手のエシカル・オナニスト達に対し、「正しさ」の盤上で勝負をするのはエシニーの手伝いをするに等しい悪手である。
 では、上で挙げたようなエシカル・オナニーに巻き込まれないためにはどうすればいいのだろうか。

 個人レベルでできるのは、己の嗜好が道徳的に正しくなくても肯定してあげるということだと思う。「正しさ」の盤上に決して上がらないことが大事である。

 そもそもの話、腐女子は少なくともインターネット上では確実にマジョリティの集団となっている。そんなマジョリティ集団が、同性愛というマイノリティ性指向を消費する構図がポリコレ的に正しいわけがないのである。エシカル・オナニスト諸氏が説く道徳的に正しいBLなんざポリコレの前には鼻クソみたいなもんなんだけど、その現実を見ていないか、もしくは直視したくないために、今日もエシカル・オナニーは行われるのである。

 だからもう、固定派の腐女子は己の嗜好が道徳的に正しくないことを受け入れつつ、「それがどうした、正しくなかろうが推しCPを推していくぞ」と胸張ってやってくというのが現実解なんだろうなと。そもそも道徳的正しさの閾値ってものすごい勢いで上がり続けていて、アップデートを続けて常にアジャストしろって方が無理なのである。だったらもうそんな道徳的正しさからは降りてしまった方がいいんじゃないかなと私なんかは思ってしまう。

 というか、実際に固定派の作品を読んであなたの作品からは異性愛規範が滲み出ているから云々って言われても、固定派からしたら「じゃあこれからは自衛として固定派の作品全部見ないようにしたらいいんじゃないの?」としか言いようがない。別にこれは開き直りでも何でもなく、固定派は実際にずっとそう言われてきたのだ。そして愚直にそれを実行しているに過ぎない。

 しかし、どうしてか先進的なお考えをお持ちの人たちほど、それができずに固定派の方が正しくないという論に持ち込もうとする。そんな人たちのちゃらんぽらんな言説に、私達はこれ以上振り回されてあげなくてもいいんじゃないだろうか。

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