怒り! 謝罪! 騎手同士の生々しい声が無観客競馬場に響き渡る!




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■阪急杯のゴール直後、TV放送に流れた川田騎手の怒りの絶叫! 

 先週から始まった無観客競馬。観客を入れての再開見通しが立っていないというところが実情だろう。1週間でも早くJRAはウインズや競馬場を開けたいのは間違いない。ただ、スポーツ紙関係者は次のように語る。

「高校スポーツが月末予定でも軒並み中止や延期が決まっている。プロ野球もオープン戦は無観客だしね。今年はオリンピックの影響で開幕が早まったけど、3月いっぱいはまだまだ厳しいんじゃないかな。
 JRAは1週が終わった時点で『思ったよりは売り上げが落ちなかった』としているが、スポーツ紙、専門紙を含めて爆死。部数を削ろうにも急に決まったから、ほとんど削られなかった。中山開催でもそれなりに人が入る東京競馬場の府中本町や府中駅周辺のコンビニは全くといっていいほど売れていない専門紙が山積みだった」

 緊急事態だけに、仕方のない面があるとはいえ、競馬業界を取り巻く環境の悪化は避けられないだろう。地方競馬も同様の措置が取られており、競馬専門紙は今まで安定していたといわれているところさえ、厳しい声が聞こえてくるという。

 また、無観客競馬の影響はさまざまなところにも。全国放送で流れてしまったのが川田騎手の絶叫だった。別のスポーツ紙記者は説明する。

「阪急杯で川田騎手が騎乗したフィアーノロマーノは直線で、何度もダイアトニック(北村友一騎手)に邪魔された。ゴール後には『ユウイチ~!』と絶叫して怒っているのをマイクが拾ってしまうというハプニング。結局、ダイアトニックは降着になるほどだったので、マズい騎乗なのは確かだけど、怒っている声が放送で流れてしまうというのは無観客競馬ならではだよね」

 3月1日は新人騎手のデビューの日でもあった。放送で拾ったというわけではないが、コメント取りをしている記者の間にはやたらと「すいません、すいません」という声が耳に入ってきたという。前出の記者は次のように語る。

「調教師に怒られたり、厩務員さんに謝ったりする姿が丸聞こえ(苦笑)。来場している馬主さんやその関係者も少ないからね。一口クラブなどは社員が入場できなかったりして、いつもいるメンバーがいなかったりしたから、余計に声が響いていた。新人騎手だから大きな声で謝るんだよ(笑)。それはともかく応援幕も出ていないし、かわいそうだったのは確かだよね」

 時には酷い罵声のようなヤジが飛ぶことも少なくない競馬場だが、やはり観客の声が出ていないと寂しいのは間違いない。大穴が出たときなどのザワザワ感や人気馬が出遅れた際のため息なども、立派にレースを彩っているひとつのファクターだというのが改めてわかったことだろう。



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