JRAの無観客競馬を受けて M.デムーロ騎手「テレビの向こうのお客さんに楽しんでもらえるように」

 新型コロナウイルスによる感染拡大防止のため、当面のあいだ、無観客での開催が決定した中央競馬。JRAからの発表を受け、netkeibaでコラムを連載中(毎週火曜日、18時公開)のミルコ・デムーロ騎手が、苦しい胸のうちを明かした。



「残念だけど、仕方がないですね。無観客競馬は、昔イタリアで経験したことがあります。確かあのときは、競馬場を運営する側のストライキだったと思うけど。お客さんのいない競馬場は、雰囲気がまったく違った。とくに日本はお客さんが多いから、イタリア以上に不思議な感じでしょうね」

 新型コロナウイルスは、ミルコ騎手の母国イタリアでも北部を中心に感染が拡大。日々深刻な状況が報じられている。

「イタリアの北部では、早い段階で学校も閉めてますね。僕の子供はローマにいるからまだ学校には行けているけど、感染地域が広がっているようなのですごく心配です。僕自身、新幹線で関東と関西を行ったり来たりしているので、移動のときは必ずマスクを付けてますけど、それでも心配。

 でも、僕たちジョッキーができることは、いつも通り一生懸命レースに乗るだけ。お客さんがいないと勝っても気持ちよさが半減してしまうけど、テレビの向こうのお客さんに楽しんでもらえるように頑張るだけです」


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