【小倉記念】3つの好走データに合致! 馬場回復を味方にグランスピードが逃走

小倉競馬が再開

首都圏と大阪を中心にして緊急事態宣言が発令中。もし東京や中山、阪神などで開催していれば、無観客レースを余儀なくされていた可能性が高く、ネット予約限定とはいえファンが観戦できるところが唯一の救いか。早く日常に戻ってほしい、という願いはさすがに無理な気がしてきたので、この難しい状況にどう付き合っていくか。中央・地方問わず業界全体の命題といえるかもしれない。

さて、3週間の休みを経て小倉競馬が再開されるのだが、過去にこういうパターンはほとんど記憶がない。例年は連続開催の中ごろに行われる小倉記念だが、それに比べると今年は馬場コンディションがいいと推測される。もしかしたら脚質的な傾向が変わってくるかもしれないが、それ以外は特に問題なしと考えて、今回も過去10年のデータを基に検証していきたい。

栗東勢の独壇場
近年の小倉競馬は栗東所属馬の独壇場となっている。特にこの小倉記念はその傾向が顕著に出ていて、過去をさかのぼっていっても、勝ち馬は栗東所属馬の名前ばかりが出てくる。美浦所属馬の出走頭数が11頭に対して、栗東所属馬は129頭と10倍以上の差では仕方がないのかもしれない。

性別では牡馬・セン馬が9勝、牝馬が1勝。ただし、こちらは出走頭数の割合も9:1と同じ。勝率や連対率では全く同じ数字となっている。

年齢別に見比べてみると、4歳馬が7連対、5歳馬が10連対。ここ10年で連対した20頭中、17頭がこの2世代で占められていることになる。残りの連対馬3頭の内訳は、3歳馬が2頭、7歳馬が1頭。6歳馬、および8歳以上から連対馬は出ていない。

3歳馬は2連対(ともに2着)だが、出走したのが2頭しかいないので連対率は100%。今年も3歳馬が出走してくれば要注意だったが、残念ながら参戦はなし。ここは素直に4、5歳馬優勢とみたい。

前走着順では、前走1、2着馬が合計7連対、連対率も20%超えとまずまずの成績。前走着順がいい馬が好成績を残すのは何となく分かるが、前走6、7、8着馬も36頭が出走して6連対。勝率だけなら前走1、2着とそれほど変わらないので、人気を落としているようなら妙味十分といえる。

珍しく騎手について。基本的に継続騎乗の方が成績がいいことが多いのだが、このレースに限っては継続騎乗馬が1勝、前走から乗り替わった馬が9勝と極端な傾向が出ている。因果関係は分からないが、こういうデータが出ている以上、活用しない手はないだろう。

G3クラスの重賞となると、どのレースが前哨戦なのか分かりづらい。このレースも例に漏れずで、目につくところでいえば鳴尾記念組と天皇賞(春)組だったのだが、今年は両レースから参戦はなし。登録があった中では、七夕賞組が最多の3勝を挙げている。ただ、出走頭数も多く、勝率、連対率とも特筆すべき数字ではない。エプソムCは【0-1-1-2】。勝ち馬こそ出ていないが、可もなく、不可もなくといったところか。

鳴尾記念、天皇賞(春)組の成績がいいと書いたが、前走をクラス別に分けてみると、条件戦(3勝クラス)を経由してきた馬も勝率や連対率では重賞組とほとんど差がついていない。逆に相性がよくないのはオープン特別経由組で、24頭が出走して2、3着が1頭ずつ。またG2組も出走した5頭すべてが着外となっている。

最後に小倉記念におけるプラスとマイナスデータを表記していく。まずはプラスデータだが、前走で1番人気に支持された馬が【3-1-1-4】。連対率4割を超えるハイアベレージを記録。ローテーションでいえば、中8週で挑んできた馬は【3-1-0-7】と好成績を収めている。ハンデに関しては前走より重い斤量を背負っていた馬が、据え置きや減った馬より好成績を残していたのだが、残念ながら今回は該当馬なしとなっている。

一方のマイナスデータだが、51キロ以下の軽ハンデの馬は馬券に絡んでいない。また、中1週のローテーション、前走で1.7秒以上の差で負けた馬、そして前走1700m以下で走った馬からも連対馬は出ていない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5d3d25483942876f5b68bbaa6e861aae621215eb

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?