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アドンコ国内販売の日とアドンコマン引退宣言

まけいぬ

日本アドンコ史 革命の日

　2022年10月16日。その日は突然やってきました。ＴＬ上に あるツイートが流れてきました。

　あああ！　アドンコじゃないですか！　しかもbittersじゃなくて123の方！！
国外のツイートではありません。間違いなく日本で、埼玉で、草加市のお話です。
　ツイートの主は映像ディレクターのHiro Kay（比呂啓）(@hirokay) さんです。この時まで彼はアフカンのこともアドンコがガーナアーリア人の間で話題になっていることも知らなかったそうです。
　このツイートはガーナアーリア人の間であっという間に拡散し、その二時間半後には現地に到着してアドンコを購入するものが現れました。

　その後も続々と購入報告をする者が現れ、こうしてアドンコが日本で購入できることが確認されたのです。

シーラカンスの発見

　日本でのアドンコ購入はガーナアーリア人から大変な驚きを持って迎えられました。ガーナアーリア人ではないフォロワーからは「アフカンTLが沸き立ってる。 シーラカンスが発見されたみたい」とまで言われてしまいました。
　実際日本におけるアドンコはシーラカンスだったのです。その存在は「ない」ものとされていました。それが見つかったのです。まさしくシーラカンス級の発見だったと言えるでしょう。
　では、なぜ日本にアドンコは「ない」とされていたのでしょうか。それは私がそう言ったからです。犯人、私。

これまでのアドンコ入手の道のり

　ここでこれまでのアドンコ入手の道のりを振り返ってみましょう。
　2020年12月にAmazonでアフリカン・カンフー・ナチスが配信されると、一部の人間がアドンコを求めて行動を開始しました。
　まず、はじめにAmazonなどでアドンコが売っていないか検索をはじめました。そしてそもそもアドンコが検索に引っかからないとなると、カルディを始めとした輸入品を取り扱うお店にお願いをはじめました。
　そんな中、アフリカ雑貨店のA社さんからよい反応をいただき、アドンコ輸入が本格的に始まったのです。しかし、残念ながらA社さんを通してのアドンコ輸入は不調に終わりました。
　その主な原因は
　・アドンコ社から原料が記された書類が発行されない
　・アドンコをガーナから運んでくれる運輸会社がない
と言うものでした。

　その後、米国のネットショップから購入代行を利用しての個人輸入によってアドンコは日本で飲まれるようになりました。しかし、そこに至る経緯の中で、前述の二点の問題の裏付けがなされ「日本ではアドンコを買うことはできない」との認識が広がっていったのです。
　また、その認識があったため、積極的にこのようなアフリカ料理店や雑貨店でアドンコを探すということがなされなかったのでしょう。
　Amazonでの配信当時からこの2年間、全国上映やDVD発売などもありアフカンファンも増えました。この先入観がなければもっと早くにアドンコがどこかでも見つかっていてもよかったのかもしれない。
「日本にアドンコはない」と言う先入観を広めてしまったのは他でもないこの私でしょう。慙愧に耐えません。

アドンコの輸入は可能か？

　これは詳しくはお店に聞いてみないとわかりませんが、可能なのかもしれません。以下はこれまでの知見を基にした私の推測です。

　「運んでくれる運輸会社がない」と言う点はコンテナやパレット単位で他の雑貨と共に空輸・海運すれば可能かも。
　個人輸入に目を向けていたためGhana Post（ガーナの日本郵便）やFedExなどの運輸会社が輸送を受けないことを拡大解釈してしまっていたのかもしれません。

　「アドンコ社から原料が記された書類が発行されない」も書類が発行されないわけではないのです。アフカン公式がアドンコの輸入に挑戦した時（映画パンフ参照）は書類が発行されているのです。ただ、その書類には原料が3種類しか記載されておらず、公式HPの商品紹介では「12種類のハーブ」と書いてあったため、それを怪しんだ税関の事前審査を通らなかったとあります。
　推測にすぎませんが、事前審査で詳細に調べられたために税関ではねられた可能性があります。３種類の原料が書かれた書類で、しれっとこれはこういうものですと通してしまえる可能性もある。なにしろ実際にアドンコのボトルには３種類の原料しか書いていないのですから。
　他にも他の雑貨に紛れて申請しないでﾓﾆｮﾓﾆｮ……
　なんにせよ、現実的に日本にアドンコを入れることは不可能ではないということが、今回の件ではっきりしたわけです。

アドンコマンJPの引退宣言

　今回の日本国内でのアドンコ発見を受けて私はアドンコマンJPの名を一時返上します。
　別に責任を取るとかそう言う意味ではありません。アドンコ活動の意味が大幅に変わったのがその理由です。
　これまではターゲットはガーナ本国やアメリカ・イギリスなど海外に向けられてきました。しかし、今後は日本国内がターゲットになります。ある意味、アドンコ活動の原点に戻ってきたと言ってもいい。
　2021年の1月時点ではガーナアーリア人も極々わずかでアドンコを求める人も少数でした。しかし、いまやガーナアーリア人もそのリストが5000人を超え全国各地に存在するようになりました。以前は見つからなかったアドンコ取扱店も今回のように見つけることができるようになったかもしれません。また、色んなお店と交渉して輸入してくれる店も出てくるかもしれない。そんな動きをみてよっしゃ！ うちがネット販売しましょ！ と言う店も出てくるかもしれない。
　それには多くの地域で多くの人のチャレンジが必要でしょう。もはやアドンコマンの名前を私一人が持っていることに意味はないと言えるでしょう。

あなたがアドンコマンだ

　これからはアドンコ活動のステージが変わります。大勢のアドンコマンで色々な街のアフリカ料理店やバーや雑貨屋をあたっていくことになるでしょう。お店の迷惑にならない範囲でね。
　今回は草加で見つかったのでアドンコマン草加です。そうやってご当地アドンコマンが増えていくでしょう。あなたの街のアドンコマンはあなたです。
　そして日本全国にアドンコを発送できるお店を見つけた人、日本にアドンコの安定供給網を提供できた人が新たなアドンコマンJPと言えるでしょう。そのためにも私はアドンコマンJPの座を空位にしておきます。

アドンコマンJP！　やめちゃヤダ！

　え？　やめませんよ？
　私はアドンコマンJPの引退宣言をしましたが、これからは”初代”アドンコマンJPとしてアドンコ活動を続けていきます。映画”アフリカン・カンフー・ナチス”のアドンコマンの声は私であることは変わりませんし、まあ、結局今までと変わらぬ動きをしていくと思いますので今後ともよろしくお願いします。


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