刺繍現場の不思議

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ベンチェでは

刺繍や縫製をしてくださっている女性たちの家をまわりました。

今はだいぶ改善されたようですが

2012年 日中は基本的に電力なし。

雨の早朝

家の軒下にテーブル大の刺繍台と椅子をだして

大きな真っ白い布に針を刺している女性の脇で

男の子が遊んでいました。

雨樋のない軒からは

雨のカーテンが降り注ぎ。

雨の庭先に白い布と小さい男の子

という三拍子揃った条件に見入り質問したら

電気がないから朝の光で刺すのに軒下が一番良いとのこと。

雨でも?

雨でも。

ところが

不思議なことに

本当に不思議なことに

作品にはシミもシワもホコリさえもなく

日本昔話とかジブリとか

ちょっとそんなレベルの不思議感が刺さったのを覚えています。

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