うたの日 勝手にいちごつみ

noteからウェブサイト『うたの日』に投稿された膨大な短歌データベースを使って遊ぶ人、といえば御殿山みなみ、くらいにはなってきたかもしれません。だってたのしいんだもの。

今回思いついたのは、Twitterで流行っている短歌遊び「いちごつみ」です。前の短歌に使われている言葉を「一語」「つんで」短歌を詠んでいく遊びのことです。

わたしもよくやってるんですけど、自分の言葉がどう使われるのかわくわくして楽しいです。あとで眺めても面白いですし。

ということで、今回はうたの日に投稿された短歌でわたしの好きなやつをいちごつみのルールで引いていこうと思います。とりあえず10首行きましょう。こんないちごつみが実現してたらすばらしい、IFいちごつみをご覧あれ。


有能な部下をください 俺よりも少し仕事ができないやつを/街田青々/161014
まずはふっと浮かんだ歌を。これほんと好きなんですよね。

だが今朝も乳酸菌は生きていて僕を仕事へ送りだすのだ/こりけケリ子/171222
「仕事」をつみました。日常なんだけどさあ、という笑いを誘うとってもいい歌です。

この町で生まれ育った この町で今朝ふたつめの水たまり跨ぎ/しま・しましま/170630
「今朝」をつみました。これめっちゃよくないですか。うれしくなっちゃう。

ふたつめの依頼をゴルゴが終えるころ運ばれてくる青椒肉絲/東風めかり/160104
「ふたつめ」をつみました。中華料理屋だいたいゴルゴある。このタイミング。

ゆっくりとスキーリフトに運ばれて世界が消失してゆく、しろく/吉川みほ/161019
「運ばれて」をつみました。わたしスキーしたことないんですがなぜかすごい共感。

サイリウムまだひかってる 現実のほうへゆっくりと歩く道/椋鳥/150131
「ゆっくりと」をつみました。これほんといい歌…!字足らずがゆっくりしてますね。

現実が踵の高い靴で来て僕を綺麗なフォームで殴る/ナタカ/161223
「現実」をつみました。これは暗唱できるやつでした。最高に死にたいやつです。

かわいくてちっとも走れない靴だもう野生にはもどれないんだ/七緒/170119
「靴」をつみました。これも暗唱できるやつでした。このポエジーよ。

原チャリを抜くタイミング計るとき私にかすかな野生が戻る/文乃/150921
「野生」をつみました。こっちは戻るほうです。ドライバーあるあるのわかりみ。

息をするタイミングさえマニュアルに載っていそうな新人研修/小川けいと/170131
「タイミング」をつみました。最初に引いた歌にちょっと寄せるように締めてみる。


いかがでしょう。これすごく簡単に探せるので(前やったカルタは正直大変)、いろんな人の10首引用が見たいです。これを見た人はやる、みたいなタグつけたいくらい。

最後になりますが引用にあたり敬称略失礼いたしました。では。

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