【韓国・中国】アジアで活躍するアーティストたちのコラボが見せるグローバル化とは
最近は、K-POPアーティストの海外進出が著しいですよね。
一昔前までは東京ドーム公演を夢としていた彼らが、グラミー賞授賞式でパフォーマンスする時代になってます。
そして、世界中のアーティストとのコラボが多くなっています。
今日はそんなアーティストたちのコラボを紹介していきます(*‘∀‘)
ぜひ下記項目に注目しながら見ていただけると、ただ楽しむだけでなく、勉強にもなると思います。
・K-POPが世界的人気になっているとして、世界中の人々の韓国への印象はどのように変化しているのか。
・欧米人のアジアへの考え方がどのように変わっているのか。
・考え方が違う国で育った人々が交流することによって、社会がどのように変化していくのか。
・どのような文化融合が生まれているのか。
・それぞれの文化を保ったまま、いかに音を合わせて新しい音楽を作っていけるか。
・K-POPはこれまで作曲家を欧米人に頼ることも多かったが、コラボすることで、事務所の利益にどれほどの余裕が出ているのか。
・アイドルという生き方に生きづらさを感じるアイドルがどれほど減るか。
・人がグローバルに活躍することは、どれほど人の可能性を拡大させるのか。
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1.Jason Derulo X 张艺兴 (Lay)X NCT127 / Let's Shut Up & Dance
世界的に人気のあるアメリカ出身の歌手Jasonが、中国と韓国を中心に活躍する张艺兴(Lay)と日本人メンバーも所属するNCT127とコラボ!
Jasonの迫力ある音楽とダンスがK-POPスタイルのシンクロダンスと相まって、おしゃれに仕上がっています。
MVを見ると一緒には撮影していないようですね。
文化融合、お互いの文化を尊重できている感じで良いです。
张艺兴(Lay)とNCT127は韓国事務所SMに所属しているため、事務所の影響力拡大も覗えます。
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2.Krewella, Yellow Claw X Vava/ New World
Krewellaは日本でもライブ開催しテレビ出演も果たすなど、期待の女性ボーカルユニット。
VAVAは中国のHIP-HOP界では知られた女性歌手。
若く、カッコイイ女性として、音楽エンターテイメントの新時代を切り開いていく彼らのコラボは魅力的です。
こちらの曲は英語ベースの曲ですが、中国語歌詞もあって、私は革新的な曲だと思います。
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3. Steve Aoki X BTS/ MIC Drop
今の時代、BTSの活躍には触れないわけにはいかないです笑
今のK-POP界の多国籍化の流れに反してメンバー全員が韓国人で、パフォーマンスのクオリティも高いのではないですか。
そんな彼らが欧米でもショーに出演したりコラボしたり活躍するのは、文化融合を推進する私にとっては応援しなければならないところ。
ただあまりにも今日ずば抜けた活躍なので、彼らへの印象がアジアの印象になってしまう懸念もありますね。
Steve Aokiは、名前からも察せられる通り、日系アメリカ人で、世界的に有名なDJです。
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4. Dua Lipa X BLACKPINK/ Kiss and Make Up
まさにクールビューティの協演!
BLACKPINKは、韓国YGより2016年にデビューした新世代期待の星。
Dua Lipaは2015年にデビューして以降、急速にブームに火が付いたイギリス出身歌手。
彼女は、2019年2月11日の「第61回グラミー賞」にて最優秀新人賞を受賞しました。
そんな新世代を担う彼女たちのコラボは一聞の価値あり。
悔しいけど、韓国語と英語が一つのメロディー上でマッチしています。
彼らの活躍を見ると、人間の生きる範囲は自国だけではないと改めて認識させられます。
そしてグローバル化は文化を消すことになるとの制止運動もありますが、お互いの文化を尊重した活躍は必要だと思います。
平和を願うなら、誰かが他の文化に溶け込み、開拓していくことが重要だと、私は思っています。
それを目に見える形で実現してくれているのが彼らであり、国境を超えた人間の可能性を示してくれています。
私は彼らの活躍を見るたびに、侵略ではない、文化の融合を援助したいと強く思い直しもします。
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さてここまではK-POPの英語圏、特にアメリカへの進出について紹介してきましたが、
なんと最近はラテン系への進出が加速しています。
ラテン系への進出はK-POPにとっても新天地であり、いち早く乗り出すアーティストがその知名度を上げるきっかけにもなってきています。
5. VAV feat. De La Ghetto & Play-N-Skillz/ Give me more (Un Poco Mas)
VAVは2015年にデビューしましたが、そんなに売れているという印象はないです。正直、通常のMV再生数は500万回行けば良い方でした。しかしながらラテン系の曲ではずば抜けて再生回数が多いのです!
"Give me more"の再生回数は、[英語版]と[スペイン語×英語版]を合わせて現在3,000万回以上です。
ちなみにコラボではないですが、彼らはラテン系の曲として"Senorita"も発表しています。
こちらの再生回数も現在3,000万回以上を記録しています。
ラテン系に早めに進出したことで一つ波に乗れたようです。
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6. Hcue feat. A.C.E/ I Feel So Lucky
A.C.E. は、K-POP界でもマイナーな存在ですが、Hcueのほうがマイナーのようで、ネットで検索しても情報が全然出てこないくらいです…
Hcueは一応スペイン語圏の歌手のようですが、このマイナー×マイナーのコラボがどのように実現し、彼らの活躍にどのような変化を与えたのかが気になりますよね。
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7. SUPER JUNIOR X REIK/ One More Time
SUPER JUNIORはK-POPの代表的グループと言っても過言ではないです。
そんな彼らだからこそ、既にラテン系歌手のREIKとコラボを実現。
"Lo Siento"では、Leslie Graseとのコラボも実現させています。
英語圏の方たちとだけではなく、ラテン系の方々ともコラボしてしまうなんて。
ラテン系リズムやフラメンコギターを上手く使っているのが、今までにないアジアとの交流という感じで、思わず感動してしまいます笑
日本語版、中国語版、英語版に続いてラテン語(スペイン語?)版も続々発表されそうな勢いです。
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それにしても韓国という存在を強める"巧妙な戦略"を持つK-POPの追求は、非常に興味深いですね。
私は実は、戦略的にはいろいろ上手で参考にしたい、と思うところがあるのですよ。
初めは、近場の日本、中国の人気獲得に努めるため、外国人の積極的な受け入れを開始する。
そして"新興国"韓国の影響を最も受けている、大手韓国企業の存在が大きい東南アジアでの人気を集める。
その後は、中国や日本文化の影響を受けてきたフランスを中心にヨーロッパに手をかけておく。
波及的にブラジルなどヨーロッパ系の血を引く地域にまで人気が及ぶ。
当然この時点で既に、アメリカ国民の需要も集められていっている。
そして、ある程度YouTubeの再生回数など信頼できる数字ができてきた段階で、アメリカでコンサートを開ける段階にまでもっていく。
ついに、全世界にK-POP(韓国)の存在を印象付けることに成功した。
数年前はK-POPがこんなに興味深い世界を見せてくれるとは思いませんでした。
国境を越えて人が交流することは、確かに偏ってしまえば文化喪失の危機を招きます。
しかしながら一方で、お互いがお互いの文化を尊重しあえれば、文化融合という形の化学反応が、人間の新しい可能性や新しい視野を与えてくれると思います。
ぜひ、今後もこの世界的交流を追っていきたいところです。
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