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【中国・台湾】中華圏アイドルブーム_舞台は台湾から中国大陸へ

東アジアの近頃の音楽シーンでは、アイドルが増発していますね笑
バンドマンの生きる市場が小さくなってきているのではないかと心配にもなりますが、アイドル市場はアイドル市場で追っていて楽しいので、今日はその楽しい一部分をご紹介したいと思います。

皆さんにとって、一昔前の中華圏のアイドルといえば誰でしたか?
いや、一昔前はそんな概念なかったかもしれません。
未だにこの現状を知らない方、特に日本人は多いでしょうが、今中華圏に住む音楽好きの若者の間で注目なのは中国出身アイドルなのです!
日本人でも中華圏のアイドルといえば、SNH48TFBOYSが思いつくくらいでしょうか。

では今日は、変化してきた中華圏のアイドルの変遷を見ていきましょう。

アイドルが活躍する中華圏といえば台湾だった時代

まず中華圏のアイドルブームは、台湾から起こっています。(どこまで遡るかにもよりますが、そのはずです。)
日本では飞轮海という男性4人組グループが非常に人気を博しました。
ルックスと知性を兼ね備えたカリスマグループとして知られ、その人気ぶりは解散した今でも健在。
リアルF4なんて称されていました。
日本でも大変人気で、特にアーロンは2020年5月の女優の波留さん主演の日台共同ドラマにも出演することが決まっています。

それから時代は経ちますが、JPMSpexialというグループも人気グループでした。

女性グループでは、S.H.Eが非常に人気でした。
その人気ぶりはそれぞれソロ活動になった現在も健在で、今では中国芸能界に欠かせない存在となっています。

しかし、ある時期から台湾アイドルの出現が減ってきます。
何が起きたのでしょうか。

振り返るとK-POPブームの波が押し寄せ、台湾出身アイドルへの需要が落ちてしまっていたのだと思います。

中国事務所のK-POP界進出

そこで、K-POPの波に乗ったのが中国本土でした。

まずは中国の事務所にも関わらず、過半数を中国人メンバーで構成したグループを韓国のアイドル市場に投入することで、新たな市場拡大に乗り出しました。
そのグループというのはYUEHUA所属のUNIQです。
現在でもUNIQの存在は、中国アイドル史上の牽引者として一目置かれています。

韓国のアイドル市場にとっては小さな息を吹かせただけの現象だったかもしれませんが、中国側にとっては間違いなく大きな第一歩でした。

そして、ここから快進撃が始まります。

韓国発で大人気企画となったProduce101というオーディション番組に、YUEHUAをはじめとする中国の事務所から数名が参加したのです。
そして最終的にはその企画から生まれるアイドルグループのメンバーには選ばれなかったものの、それぞれのポテンシャルを魅せつけたのです。

中国版Produce 101の誕生

続けて、なんとK-POP界と距離を置き始めた中国出身アーティストたちにアイドルプロデュースの機会が与えられ始めます。

もともとK-POPファンが多くなっていた中国の、まだまだ開拓されていなかった中国のアイドル市場で、ポテンシャルを秘めた多くの卵たちが多くの人の目に映るようになっていったのです。
そして孵化するように、ここから世界中に向けて数々のアイドルグループを輩出していきます。

中国版Produce101により誕生した初代グループ、NINE PERCENTの爆発的人気は、中国のアイドル市場が間違いなく革命された結果でした。

現在の中国大陸音楽シーン

今では、YUEHUA所属の乐华七子NEXTMr.TygerONERUNINERocket Girlsなどが徐々に中国大陸から世界に人気になってきています。

そしてそんな時代になったからこそ、再度、韓国事務所も中国の音楽シーンに参入し始めています。
実はSuperjunior-MEXO-Mに知られるように、韓国事務所のSM Entertainmentがかつて当然に本格的に中国の音楽シーンに乗り出したことはありました。
しかしながら、中国人メンバーとの衝突が連続し、手を引いていました。

今は、SMがWayV(威神V) 、JYPがBOY STORYを投入しています。
韓国事務所がどのように中国の音楽シーンをかき回してくのか、楽しみですね。

参考記事↓

現在の台湾アイドル市場

では戻って現在の台湾はどうかといえば、目立ったアイドルが誕生していないのが現状です。
台湾は本当に、ソロ歌手やバンドの表現力が高く自己プロデュース力に長けているので、今アイドルの人気が出ないのかもしれませんね。
特に韓国、日本の音楽の流れがあってさらに共通認識の言語を使う中国本土で様々なアイドルが誕生していれば、市場的に十分なのかもしれないです。

以上、いかがでしたでしょうか。
こうやって分析してみると、アイドル市場も面白いですよね。
特に、中国市場は今が変化の時なので注目ですよ!
是非この機会に中国の音楽シーンを探っていただきたいです( ;∀;)


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