【中国】中国人アイドルが中国で活躍するために改善すべき現状の懸念点を考えてみる
連日《青春有你2》に関する記事を更新しておりまして、好きじゃない方には申し訳ございません笑
でもしかし!これは市場開放のために重要な番組であり、今後の中国の音楽市場にとって大事な分岐点を迎える時期に入ってきているのです。
まず、《青春有你2》がどんな番組だったのかについては下記記事をご覧ください↓
上記記事をご覧くださった方はもうお分かりだと思うのですが、
私はこの《青春有你2》より誕生したTHE NINE の今後の活躍に非常に期待しているわけです。
正直、(9人全体で)ビジュアル、歌唱力、パフォーマンス力すべてがアジア最上級の女性グループになっていると思います。
彼女たちのプロデュースに失敗すれば、中国のマーケティング力の低さが露呈することになるでしょう。
ただ残念ながら、私は中国が今のままのプロデュース力しかなければ、マーケティングには失敗すると思います。
なぜなら、簡単に言えば、十分に市場が開けていないから。
ではここで、十分に市場が開けていない、という中国の音楽市場における懸念点を挙げていきましょう。
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①中国人の作詞作曲家、コンポーザーが比較的少ない
最近でこそ、ネットの発達によってたくさんの才能が開花してきましたが、まだまだ中国で誕生しているアイドルグループやアイドルに対しては、中国人作曲家の提供が少ないと思います。
《青春有你2》でさえ、韓国原曲を中国語に翻訳、編曲して使用している舞台が多くありました。
これまでに誕生した中国のアイドル達の曲を見ても、作曲家が外国人であることは多いです。
これだけ多くのアイドルを誕生させるなら、作曲家も見つけ出してくるべきです。
今の時代、ネット配信を期にスカウトすることもできるのではないでしょうか。
そうしなければ、結局、中国側の利益は減るし、それはアイドル達自身にも還元されなくなります。
(事務所の取り分は知りませんが。)
ただ、この状況は韓国のマーケットを参考にすることでだいぶ緩和されます。
一昔前のK‐POP市場を考えてみてください。
BIGBANGのG-DRAGONをはじめ、ZICO、バン・ヨングクが、作曲できるアイドルとして注目された時期(2010年から2014年あたり?もう少し前からか?)、アイドル達が作曲するなんて一般的ではなかった。
その頃は、欧米系の作曲家が非常に多かった。
しかし2015年頃から、SEVENTEENやPENTAGON、StrayKids、(G)-IDLEなどが自己プロデュースできるアイドルとして有名になり、視聴者にも支持されてきた。
実は2013年にデビューしたBTSもこの頃より一気に有名になっていった。(おそらく、デビュー当時の「防弾少年団」という名前が良くなかったため、当初は売れなかった。あと、『DOPE』らへんからビジュアル?コンセプトが変わった気がする。私にはそういう意味で衝撃すぎた2015年…)
彼らは、グループの中の数人が本当に作詞作曲を手掛け、またパフォーマンスもメンバー同士で構成するといったような姿勢。
他にもEDENやLEEZなど、韓国人の作詞作曲家、コンポーザーが増えてきた。
より詳しくはこちらを見てほしい↓
人口や現在のK-POPの浸透ぶりを見ると、中国にも多くの作詞作曲家、コンポーザーが生まれるはず。
人の才能を開花させられる時期が来ているのだから、市場規模の拡大は期待できるのだから、中国の音楽業界企業にはぜひ積極的な幅広い人材の発掘を望みたいです。
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②韓国芸能事務所出身者が多い
これは経済の発展過程においては欠かせないことですが、もうそろそろ中国の音楽市場にある「中所得国の罠」的なものを回避するような中国企業自力での育成を進めないと、またいつまで経っても韓国の二番手の市場に留まることでしょう。
現状、話題の中国人アイドルが実は一度韓国の芸能事務所に所属していた!なんてことはザラですから。
最近流行りのアイドルプロデュース番組参加者にも、かつて韓国の芸能事務所に所属していた方は少なくないです。
ただ、その罠的なものをうまく回避してきている現象も起きています。
なんと!
K-POPアイドルでいることを辞め、中国に帰り、一人のアーティストとして活躍する人が増えているのです。
主には、韓国の市場規模の割に合わないハードな生活が原因のようです。
代表的なのは、元EXOの3人、鹿晗,吴亦凡,黄子韬。
残されたEXO唯一の中国人メンバー张艺兴も既に韓国では活躍しておらず、中国では非常に活躍しています。
GOT7のジャクソン(王嘉尔)も中国に個人事務所を設立していますし(彼の出身は香港ですが、おそらく市場規模を考えると…複雑ですね)、女性では元f(x)の宋茜が非常に人気です。
ちなみに、上記の皆さん、韓国発のアイドルプロデュース番組中国語版に審査員、指導員として出演しています笑
興味深いですよねー
彼らは近年の中国の音楽市場の発展に非常に貢献していますが、今後も彼らのような人材は中国に増えてくると思います。
彼らの力を借りつつも、独立したアイドルやアーティストの育成環境を整えてほしいですね。
そうすれば、世界への印象も良くなるはずですし、アイドルを目指す中国人の方の負担も減り、人財流失のリスクも減ります。
➂他国の模倣番組ばかり
中国は本当に真似ばかりするので、そこが嫌われる部分なんですよ。
ちゃんと版権買ってるのもあるみたいですけど、どちらにせよ少しくらいアレンジしなよ!って思ってしまいます…
音楽番組は特に韓国ものを模倣していますね。
ただ音楽番組に限らず、バラエティ番組、ドラマに関しても同様です。
日本人の方であれば、例えば「中国 逃走中」と検索してみてください。
《全员加速中》というのが出てくると思いますが、特に初期がもろ日本の有名なバラエティ番組『逃走中』です笑
版権買ってるらしいですけどね。
(↑ちなみに、この3人はTFBOYSというアイドルグループで、3人で日本のジャニーズ状態くらいに非常に人気。)
ただ、惜しいというか…面白いと思ってしまうのは、出演陣が実力あって面白いからなんですよね。
学ぶの語源は真似るとも言いますから、音楽番組を含む中国の今後のエンタメ業界における独立ぶりに注目です。
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以上、いかがでしたでしょうか。
今回の記事は個人的な見解すぎますが、コメントいただけると幸いです。
かつてはSMAPやw-inds、安室奈美恵さんが中国の音楽市場に刺激を与えたいたようですが、今はK-POPが圧倒的に人気なようです。
私は日本の音楽が中国の音楽市場に刺激を与えていた時代をあまり知らないので、私個人の印象を比較しようがないのですが、何か参考情報を知っている方がいらっしゃれば教えてください。
日本のアイドル市場については、女性は比較的幅広く活動できている印象です。
男性は、皆さんご存じの通りJグループが市場を牛耳っていますが、それも現在は崩れてきている模様。
私が意見するまでもない市場ですね…
ちなみにどうでもいい話ですが、かつて山Pと一緒に日本での活動もしていたGOLF&MIKEの故郷タイでも、今はK-POPが人気ですよね。
認めざるを得ない音楽市場の変化…
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