久しぶりに人がいるところへ出た
ここ最近ずっと天気が悪かったり暑すぎたりして足が遠のいていた、近所の公園に久しぶりに来た。
人がたくさんいる。小雨が降ったり止んだりしているが、蒸し暑いので誰も傘を差したりしないで、ボール遊びをしたりベンチでしゃべったり、ぼんやりしたりして過ごしている。
その中に混ざってベンチに座っていたら、なんとなく安心した。
ふだんは家に1人だし、職場も3人だけで静かだ。日々目にする顔ぶれは何年も変わることがなく、ほぼ景色の一部だ。生活のほとんどがルーチン化している。
でも外に出たら人がいた。
緑の芝生で座り込んでおやつを食べたり、植え込みを眺めたり、子供は走り回ったりして、なんというか、生きている。生きた人間たちがそこにいる。
私はその中の誰とも知り合いではないし、誰とも言葉を交わしたわけではない。遠くから眺めていただけだ。それでも久々に、人との触れ合いを感じた気がした。
そうやってベンチでぼんやりしていたら、蚊が寄ってきたので帰ることにした。
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