見出し画像

パンデミックがおこる前の冬、馬籠の島崎藤村の記念館?に行ったときのこと。

観光客も殆どいない、寒さのきつい日でした。有名な若菜集の初版本が見られるので、もう何十年ぶりによってみたのですが。
挿絵は、ヨーロッパに絵の勉強に行き、のち書道家になった信州の高遠出身の中村不折。
藤村の詩に素朴な挿絵が妙に似合っているとおもったものです。

木曽路はすべて山の中である・・・、で始まる、藤村の夜明け前を思い浮かべつつ、檜で有名な木曽の原風景を思い浮かべてみました。
木曽の五木の若木が植わっていて、解説で昔は、この材木は、人々の道具として、こんな使われ方をしたとの例をみて、昔の”適材適所”という慣用句が実に、すっきりと自分の中に入ってきました。
ネズコは、ウェスタンレッドシダー(米杉)と近縁種で、ネズコの板を買って、観察してみたら、木目がウェスタンレッドシダーと区別が非常につきにくいという記憶が蘇ってきました。

木曽には、伊勢神宮の遷宮に使われる、檜が育てられているけれど、天檜なのでもう数がそろわないのではと、地元の木工民具を売ってる店主が話されていたんです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?