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数々の文化人、(映画人、作家)を魅了した尾道風景


私は、小津安二郎の東京物語が邦画の中では一番好んでいる。尾道から老夫婦が、上京。

家庭を持った医師の長男、美容院を経営する長女。それぞれ、東京で活躍してる姿を誇らしげに思っていたが、

やがて、手塩にかけた子供らには、子供らの生活があり、肉親である自分たちにかまってもらえないという現実。

戦後の家族制度の崩壊を描いていると、評論家の方は評するようだ。深い、人生上のテーマが小津・野田の脚本と、チームの映像の描写力で、素晴らしい作品になっている。



尾道から

東京から帰ってから、一つの別れが来て、それから親子の心象風景が細かく描かれていた。ロケ地尾道でなくては撮りきれないと思った。

九州から流れてきて、尾道で高校時代を過ごした林芙美子。
この詩から、尾道に対する愛着が、奔流のように漏れてくる。
海の向こうが、向島。ここにセランガンバツのボードウォーク。
耐久性は、それほどある方ではないが。
向島にわたる、渡船。

海有り、山あり、対面に向島あり、海の対面が向島という小島。
”転校生”など大林監督での尾道三部作も。

好きにならずにはいられない、風情のある街だ。


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