もう15年以上前、東南アジアからのウリンを使っての、ウッドデッキ作成。
なるだけ、ウリン材について知りたくて、ボルネオ島いったり、新木場で買ってきたウリンのデッキを観察していたのだ。
ウリンデッキ下の赤色の垂れは、ポリフェノール。腐朽菌に対する体制を作る成分。
レッドシダー(米杉)も少し少ないが、原理は同じ。
現在の森林総研の前身、林業試験場の論文。ここに、南洋材が取り上げられていて、私は職種柄、ウリン材のみの知見を追っていた。
ウリンには亜種がある。ボルネオ北部のビリアン。
材木の商品名で調べると、商売上の名前・ボクサーのリングネームのようで、例えば(アマゾン・ジャラ)(アマゾン・ウリン)となってるが、ジャラはオーストラリア、ウリンは東南アジア産で、名前とイメージが混戦状態になるだろう。
ある種のイメージ戦略かな?
木材の耐久性は、S(空気)E(栄養、腐朽菌にとって加害しやすいもので、木それ自身)、S(水分)O(温度)をいかに制御するか?できまる。
空気は、人間の生活空間では制御できない。温度も外部空間では、気候もあるから制御は無理。
ここで、E・・・木材の栄養分を、天然由来の本来のその木材の耐久性を利用するか、木材の改質(本来保持しない耐久力を、化学由来の保存物質)で腐朽菌に対抗するか?
ウリンは、最後の表(TABLE1)での極端に低い吸水率をみて、
腐朽しない条件を人為的に作る場合も、応用できると思い、栄養分としての木に改質しその上水分吸収極端に減らしてみた。
こうした、樹木の性質から、応用できる事実はとても多い。
知って実践・・・これが肝要点である。