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劇場版「鬼平犯科帳 血闘」公開記念早稲田大学試写会 2024/04/27

※役者さんが呼び捨てだったりさん付けだったり、人によって違いますが、それは区別をしているわけじゃなくて、普段から何故かそうなってるだけで、他意はありません。同じ人でもいろんな呼び方する時があります。みんな大好きです。

だいぶ遅筆になっております・・・もう公開されて後少しで2週間になろうとしている😅

後援会から、早稲田で試写会がある、とお知らせがあり、早速申し込みました。児玉先生がされる解説も好きなので、個人的には一度で二度美味しい!的なイベントでした。
教室でのイベントでしたので、机があるためメモはとりながら拝聴していましたが、細かいところまではとりきれていないのと、こういう内容をお話してくださった、という”記録”であって、お話くださった皆さまの、語尾だったり、口調だったり、お人柄をそのまま再現できたものではない点、ご了承くださいmm


受付〜ご登場

早稲田、友人は何人も通っていたので、私も大学生だった時は何度も来た場所ですが、今日の会場がある建物は、当時はなかったような・・・w
比較的新しめの建物でした。

階段を登った先が会場。

受付を済ませて教室に入ると、すでに結構埋まってます。
見やすそうな通路脇の端の席に座りました。後ほど、この選択が良かったことがわかります。笑

完全に講義みたいですが、トークイベント&試写会です。

先に児玉先生と、鈴木英一さんが登壇され、自己紹介などをされました。
児玉先生と鈴木さんは、同じ早稲田の先輩後輩で、幸四郎さんとも学生時代からお付き合いがあるそうです。
児玉先生(以下、児)「高麗屋ファンで、鈴木さんのことを知らない人はモグリ」
良かった、モグリじゃなくて😆
こちらの本👇を書かれた方です。長いお付き合いがあるからこそ書けたこともたくさんある、と幸四郎さんの奥様、園子さんも仰っているほどの内容なので、まだ読まれたことがない方はぜひ❤️

若い人たちに時代劇を見てほしい、という趣旨で、この企画が作られたため、基本的に早稲田の学生に向けた試写会だったようですが、それだとなかなか人数も集まりづらいのでw、後援会にもお声がかかったそう。
まぁ、教室の半分以上、ちょっと年齢層が高めでしたね😂

そしていよいよ幸四郎さんご登場!
前からお出になる、と思うじゃないですか。まさかの私たちも入ってきた後ろの扉からでした・・・!!
そして私の座っている席の横の通路を歩いて前に行かれるぅ〜・・・!!

ちっか(*_*)
え・・・かっこよ・・・
至近距離の推し、めっちゃかっこいい・・・やっぱり一般人と全然違います。オーラも。
後援会のパーティでも、超至近距離になったことはありますが、一般教室みたいなところだったから、余計にオーラを感じたのかな・・・身構えてなかったんで、ちょっと喰らいましたね。

あと、かなり肉体作られているじゃないですか、最近(知らねーよ、って方はすみません)
鬼平やるためだったりすると思うんですが、あの、体が「みちっ・・・」としてて。中身がめちゃくちゃ詰まった感じの、みちっと充実した感じがすごくして。「むちっ」じゃないんです、「みちっ」です。
ああいう感じを鋼の体、と表現するんだろうなぁ、という。重量も感じますしね。決して太った感じではなく、引き締まった、というのもちょっと違って、中身の詰まった充実した体、です。
あぁ、今のそのお身体でやっていただきたいお役、いくつもあるぅ〜・・・!!!

三代の鬼平は、ある種の必然、どう思いましたか?

5/4の東京ドームで、始球式を行うことから話が始まり、それこそ高麗屋ファンであれば知っている、昔、松也が始球式で投げた時に巨人が負けてしまい、「お前のせいだ」と幸四郎さんが松也にメールしたっていう。笑
自分の時は勝つ、と仰せでしたw
(後日、ちゃんと?巨人が勝って終わり、ファンの間では、「今頃、松也にマウント取ってるかな?」なんて言われてましたねw)

時間がないので鬼平の話をしなきゃ!ってなって、↑の質問が児玉先生から。
幸四郎さん(以下、幸)「吉右衛門の叔父様がなさっていた時、京都の撮影所に行ってご挨拶をした、その時に『生の鬼平がいる・・・!』と思っていました。僕のところに、五代目の鬼平のお話を持ってきていただくまでの、過程も受けとめて。祖父、叔父と違うところを探すのではなく、誰よりも過去作を素晴らしいものと受け入れて、自分なりの鬼平を作りたいと思っています。」
鈴木さん(以下、鈴)「お祖父様や叔父様は、老成頑固という印象だが、幸四郎さんはいつまでも若くいたい、という感じが入ってますよね。ライバルの若い息子さんも入ってきていて。」
幸「彼は、今まで感情のまま演じることはなかったと思うので、監督やスタッフの皆さんに引き出してもらった、と思っています。銕三郎時代が重要で、鬼平と呼ばれるようになったのは何故か、がそこにある。感情的に動く(大人になってからの)平蔵は、この血闘くらいで、珍しいと思います。」

今日のトークテーマは3つ

児玉先生から、下記の3つの切り口で、話を聞いていきたい、と振り出し。
①歌舞伎と時代劇
②若者と時代劇
③時代劇のこれから

①歌舞伎と時代劇

ざっくり、幸四郎さんの仰っていたことは、下記の内容。

今の時代ではないものをやる。今だから江戸を作れる。いろんな記録はあるが、フィクションの世界なので、江戸が作れる時代。
歌舞伎は舞台上の平らな世界だが、時代劇は立体的。
歌舞伎の所作や、小道具の扱いは、時代劇にも活きているが、歌舞伎は強調しているので、時代劇で同じことをやると、違う、となる。
ファンタジーを楽しんでほしい。

鈴「龍(RON)で萬屋錦之介さんと共演したことがあったが、学ぶところはありましたか?」
幸「剣を持った姿が、かっこよかったですね」

龍(RON)は、こちら。私は見たことない・・・1995年・・・
まだ染五郎時代ですね。

②若者と時代劇

ここでの内容は、ざっくり下記。
若者にどうやって振り向いてもらうか、という話。
(時代劇で取り扱う時代は)現実ではない世界で、不便な時代。
人と人とが会って初めて何かが起きる。
コロナ禍でもオンラインの手段はあったが、情報をやり取りするだけで済むなら会う必要はない。
オンラインでも顔を映したりするのは、やはり相手の顔があって、相手の表情から読み取ることもある。
昔はそれすらない。なので、会う必要がある。ただ古いだけの話ではなくて、鬼平は人間ドラマ。悪人にも悪人になった理由がある。

鈴「昔は、テレビで時代劇が流れていて、受動的に時代劇を見る機会もあった。(が、今はない)」
児「時代考証を無視したものも、興味があるのでは?」
幸「コスプレみたいな、着物を着て見得を決めてみたい、という願望は、日本人にはあるのでは?新感線は、時代は特定しないが、着物を着てやるお芝居もある。着物✖️ロック、それじゃないと表現できないものがある。」

新感線(新感染)きたーーーーーーー٩( 'ω' )و
そうね、着流しで殺陣やって、めっちゃかっこいいもんね!!!
髑髏城とか、信長(第六天魔王)出てくるけど、あれはもはや信長というモチーフを使ってるようなもので、独自解釈中嶋かずきワールド展開されてるけど、そういえば全く違和感なく、ただひたすら「カッケェぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」って脳汁だばだばしてた、私・・・
あれか、着物だからハマるのか、あの世界観に。なるほど。

児「歌舞伎は、時代と空間を自由に行き来して、当時の人たちに刺さるものを作ってきたのでは?そういう意味で、時代劇と親和性があるのでは?」
幸「今回の鬼平では、背景をLEDという最新技術を使って、遠景を映していた。時代劇の中で最新技術を使っている。ミニチュア作って、本当の写真を載せて、LEDを載せている。(この辺りの説明が、私はちょっとよくわからず・・・)逆にそれで作り出した映像は、とても自然に感じた。そういう最新記述も時代劇に使っていく。
時代劇を作るのに、情熱を受け継いでいる。京都の撮影所は十代の頃から育ててもらっている、活気のある現場。鬼平は食べ物にもこだわっている。」

③時代劇のこれから

あれ?このパート飛んだ・・・?って、当日聞いてて思って・・・
②の中に混ざっていたのかもしれません😅

学生(一部マダム)からの質問コーナー

とにかく、若者に時代劇を見て欲しい、という趣旨で、この早稲田の試写会も企画されているのと、児玉先生のところの学生が中心になって企画をしてくださったのでしょう、なので質問は、基本的に学生から集めてました。

Q:歌舞伎役者として立つ時と、時代劇として立つ時の違いは?
A:時代的は、道の凸凹や風など、いろいろ感じてやれる。歌舞伎は1ヶ月あるが、毎日反省がある。次こそは!みたいに。時代劇はその時の撮影1回限り。同じことは二度できない。1回しかできないその瞬間の瞬発力を、映像では大事にしている。

Q:今作で一番楽しかった、または一番大事なシーンはありますか?
A:楽しかったのは、カメラが回っていない時に食べる食べ物。
そばのシーン(本所桜屋敷)に出てないけど、撮影がこれくらいに終わるかな、っていう時を見計らって行って食べた。軍鶏鍋も、NGがあった時のためにいくつか用意されているので、終わってから準備されていた鍋を食べたり。
殺陣、乗馬、江戸弁は大きなテーマとして、準備していた。
特に殺陣は、どうやったら一手一手が重い手になるか?を研究した。

Q:若者に見てもらうために工夫していることは?
A:鬼平ほど、ど真ん中の時代劇はない。良いものは堂々とそのままやろう、と思った。新しいことを探して作ったわけではない。音楽も映像を観てそれに合わせて作ってもらった。着物、髷、化粧は、今絶対に体験しない生活感を作れば、感じてもらえるものはあるのでは?
児「ど真ん中がなければ、変化球もありませんもんね」
幸「酒を飲む姿に、粋を感じてもらったり。京都の撮影所は、職人の集まりの現場でもありますから」
児「鬼平を作るために、思いを持って集まった人たちの現場ですよね」
幸「彦十を演じている火野正平さんは、この芸名が池波先生につけてもらった名前。そういう縁のある人が集まってきている。スタッフも、叔父様の1回目の鬼平の時から関わっている人もいて、松竹のスタッフは、本当に皆職人。」

Q:先日、歌舞伎座で御浜御殿を拝見しましたが、足は痺れないんですか?
A:痺れます。如何に体の上を方を動かさずに、足首から先を動かすか、ですね。みんなそういうことをしていると思います。

Q:鬼平は海外に配信されないのですか?
A:スタッフ「実は配信されます」(この辺の詳細、忘れました・・・)

海外に配信されるのか、という話の中で、真田広之さんの<SHOGUN>にも触れられていました。
ハリウッドで地道に積み重ねて、ああいう日本の正統の映画を世に出せる、というのは、本当に素晴らしい、すごい、というような内容でした。

Q:登場人物の中で、好きなキャラはありますか?
A:彦十。火野さんは、現場でも彦十そのまま。演じている、というより、火野さんのために作られた役なのでは?と思うくらい。
同心は背の高い人が多い。本宮さんはすごく大きい。火付盗賊改は、凶悪犯を取り締まる側の人たちだったので、立ち向かえるような背の高い大きな人がキャスティングされた。
以前の鬼平では、叔父様と松平さんのお二人が共演されているが、そのお二人がいるだけで圧がすごかった。

ここから上様(松平健様)のお話になり、
幸「松平さんの殺陣や、太刀筋に惚れました。叔父様の時と、今回の本所桜屋敷と、2回鬼平に出られていますが、2回とも、鬼平の腕の中で死んでいく役でした。」

児「吉右衛門さんの時は、歌舞伎座で鬼平がかかりました。」
幸「そういうことにも繋がれば。血闘をたくさんの人に観てもらいたい。続きの2作品もあるし、さらにその次の撮影もある。」
鈴「池波先生の散歩の、食べ物の本ありますよね。あれの通りに、鬼平の格好で食べ歩いてもらって。」
幸「早稲田にくると、頑固ラーメンというところの、塩ラーメンを思い出します。頑固の由来が、作るものに対して頑固であれ、食べるのはご自由にどうぞ、という意味だった。それが今でも覚えている。
歌舞伎職人になりたい、と思っている。」

最後の締めの一言

幸「ようやく皆さんに観ていただける日が来ました。まだまだのところもありますが、新しい鬼平が始まった、人間ドラマを見て欲しいです。
いろんな鬼平がある、という余韻を楽しんで欲しい。」

最後に、今日の記念撮影。
学生は前に来てください!と、招集がかけられていて、後ろに座っていた学生たちが、遠慮がちに前に移動したりしてました。
そしたら、隣に座っていた方から、「前に行かれないんですか?」と言われ、慌てて「私、学生じゃないんです💦」っていうw
まぁ・・・スカジャン羽織ってデニムだったし、年齢不詳だし、そう見えたのかもねw

掛け声は、
スタッフ「幸四郎さんが、鬼平、と言ったら、みなさん、犯科帳!で手をあげてください!」
と言われ、ちょっと語呂が悪くて戸惑う教室。笑
幸「鬼!平!の方がいいんじゃないかな〜」
ということで、
幸四郎「鬼!」一同「平!」
スタッフ「さすが長官!バッチリです!!」
それが記事のヘッダー写真ですw
いや〜、さすが幸四郎様でした、最後バッチリまとめてくださいました👏

お土産

おみやってわけじゃないんでしょうけど、受付の時に、なんと!血闘のファイルをいただきました!!

こ・・・この裏の鬼Hey!ちゃんは・・・!!!
去年の後援会パーティのおみやだった、ランチトートの絵柄www
気に入ってるんですかね、幸四郎さんw
可愛いけどもw
グッズで売ってたっけこれ?と思いましたが、やっぱり売ってないですね。
非売品、とも書いてなさそうだけど・・・大事にします😊

鬼平のグッズはこちら〜👇
ずっと欲していた推しのアクスタは、初日の舞台挨拶回で、即ゲットしました!!

時間が経ったので記憶も薄れ(悲)、かなり雑な記録メモになってしまいましたが、早稲田でのトークイベントの内容は以上です!
たくさん観よう、五代目鬼平!!

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