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フリフリチキンとはなんぞや。お味は?

これは、ハワイのローカル料理です。
チキンキング神戸がオープンした当初はこの料理はあまり知られておらず、ほとんどのお客様から「フリフリチキンって何ですか」と聞かれ、まずはその説明に時間がかかりました。


すぐに手作りチラシをたくさんコピーして店頭に置きましたが、まだまだお電話でも問い合わせがある状態でした。

ハワイでは、常設のお店もありますが、屋台(キッチンカー的な)も多いです。それから、地域のイベントや寄付を募るときの催しで販売することもよくあります。ハワイ発祥のハワイ料理なんです。

いわゆる『ローストチキン』とは製法が違い、手間ひまがかかっているので、「ローストチキンのようなもの」とも説明したくないです。※たしかに「ロースト=焼く」なので、焼いたチキンという点ではそうなんですけれど。

ローストチキンは味付けした丸いままのチキンを串刺しにしてロースターでクルクル焼きます。たいていのお店では定温でじっくり焼いていると思います。鶏肉は、コンフィのように低温でじっくり火を通すと身がほろほろほどけるように柔らかく仕上がるのです。

ローストチキンとフリフリチキンの違いは、焼き方、特に熱源とチキンの処理の仕方にあります。

ローストチキンの熱源は普通はガス火。もちろん電気を使っているところもありますが、フリフリチキンは絶対に炭火で焼きます。
そして、鶏肉の処理ですが、ローストチキンは「丸鳥のまま」ですが、フリフリチキンはアジの開きのようにチキンを開いて焼きます。(背開きか腹開きかは店舗によります。)

この2点によって、仕上がりが大きく違ってきます。

個人のお好みにもよりますが、チキンを開くということで中に臭みがこもらず「香ばしく両面」が焼けます。

また、炭火で焼くと、チキンは格別においしくなります。炭火が非常に高温になることと、炭の香りがまたおいしい。(自画自賛になりますが、チキンキング神戸のフリフリチキンは本当においしかったのです。)日本の焼き鳥屋さんでも、ガス火や電熱で焼いているお店のより、炭火で焼いているところの方が断然においしいですし、手間ひまが随分とかかるので店主の本気度がうかがえる点になります。

炭火は500度の高温になりますが焼く材料(チキン)の距離を計り高さ調節して温度を調節し、じっくり焼きます。ハワイでも屋外で焼きますが、オープンエアーですので熱効率はとても悪いです。

時間がかかる、手間がかかる、ということは人件費がオーブン焼きよりかかります。そして炭のコストが高い。このようにコストの面からだと、作り手、買い手にとって、いい事がないフリフリチキン。

それでも作り続けるのは、やはり「おいしいから!!」でした。

フリフリチキンは回転させて焼くのでご家庭ではできない料理ですがそれに近いBBQチキンならできます。次回ご紹介できたらなと思います。





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